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工務店の人手不足がヤバい!?現状と対処法を解説

2022.02.22

コラム

多くの工務店が深刻に悩まれる問題として、人手不足があるのではないでしょうか?

若手が育たず、高齢化が進む企業は間違いなく衰退していきます

本記事ではそんな工務店の人手不足の対処法について考えてみたいと思います。

 

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工務店の人手不足の現状

工務店の人手不足は年々深刻化しています。

特に危惧されているのは職人の人手が足りないという点です。

工務店の主な業態として、「営業」が仕事を受注し、「施工管理」が工事の段取り、「職人」が施工をするという業態が一般的です。

 

その中でも職人の現状は若者が育たず、高齢化しています

近年、デジタル化が進み、「営業」「施工管理」は人手不足の対処に期待ができますが、建築物の施工は職人の手が必要です。

職人がいないと工務店は成り立たないため、職人の人手不足は致命的な問題になっているのです。

工務店からの若者離れ

工務店の人手不足の大きな原因は「若者離れ」という問題です。

なぜ、工務店から若者が離れていくのか?

理由として、下記の問題をあげてみました。

  • 労働時間の問題
  • 休日が少ない
  • 給料の問題
  • 古い職人気質が若者からウケない

以下で詳しく説明していきます。

工務店からの若者離れ①:労働時間の問題

工務店などの建築業の労働時間は8:00から17:00が一般的です。

しかし、職人は朝は早くから段取りをして現場に移動をします。

夕方は会社に戻って後片付けなどをしていることもあるでしょう。

 

その労働時間外の作業に疑問を持つ人が一定数います。

特に現場が遠方の時は、4時、5時出社で帰りは夜の8時もあります

良心的な会社は時間外の作業に手当を付けている会社もあるようですが、実際にはそのような会社は少ないことも若者離れの原因となっています。

工務店からの若者離れ②:休日が少ない

工務店のような建築業は、

  • 土曜日は当たり前に出勤
  • 祝日も出勤
  • 工期によっては日曜も出勤

という企業が、実はとても多く存在します。

最近では政府が謳っている「働き方改革」で休日増やすなどの対策を取り入れている企業も多い中、建築業は少し遅れているように感じます。

休日が少なく、プライベートも充実できない企業は今の若者からは支持されることはありません

そのため、若者が工務店から離れていき、人手不足が加速する大きな原因になっているのです。

工務店からの若者離れ③:給料の問題

工務店の仕事は、大変な割に給料が少ないと思っている若者も多いです。

工務店などの建築業は力仕事が多く体力がとても消耗する業種です。

家に帰ればクタクタになることでしょう。

休日も少ない中で働いているにも関わらず、見合った給料にならないなど不満に思っている若者が多いことも、工務店から離れていく原因の一つと考えられます。

工務店からの若者離れ④:古い職人気質が若者からウケない

「技術は見て盗む」など、職人の世界ではよく言われていました。

全く技術を教えない親方や先輩は少ないと思いますが、中々仕事を覚えない後輩に対し苛立ちを感じたり、怒鳴ったりするのは少々時代に合っていないのかもしれません。

怒鳴られると恐怖を感じ、仕事のモチベーションも下がってしまい、結果的に辞めていくという若者も多いのです。

人手不足で起こる問題

人で不足で起こる問題①:売り上げの減少

人手不足は売り上げの減少にも繋がります。

人手がいないと、仕事の受注をしても対応が難しくなります

人がいない理由で対応ができなければ、仕事を断らなければなりません。

 

さらに、仕事を断ることは顧客からの信頼を失うことになります

その結果、売り上げにも大きく悪影響を与えてしまい、会社の存続すら危なくなる可能性があるのです。

人で不足で起こる問題②:職人の高齢化

工務店の若者離れが進み、現場に出る職人の高齢化が起きています

人は年齢とともに体力的な問題も出てきます。

工務店のような建築業は体力仕事が多いので仕事の効率も下がります。

また、今の工務店を支えている職人が引退の時期が来たら、ますます人手不足が深刻化する可能性もあります

人手不足に対処するには?

人手不足の対処法①:下請けなど横の繋がりを増やす

自社の人手が足りないのであれば、下請け業者に依頼をして仕事をこなす必要があります。

また、下請け業者の横の繋がりも増やして選択肢を持つことが重要です。

下請け業者も人手で足らず、自分の仕事で手がいっぱいである可能性も高いです。

頼める業者が多ければ、請け負ってくれる業者を見つけやすいので、しっかり下請け業者の幅を広げておきましょう。

人手不足の対処法②:外国人労働者の採用

人手不足を補う方法として、外国人労働者の採用も方法の一つです。

近年、母国の家族のために日本で働くことを希望をする外国人が増えています

建築業界でも多くの業種で外国人労働者が活躍してる光景を目にします。

また、外国人労働者は仕事に対して積極的で、真面目に働く人が多いようです。

ただし、言葉や文化の違いがあるのでコミュニケーションが取りづらいというデメリットがあります。

人手不足を解消するには

人手不足の解消方法①:週休二日制の導入

人手不足の解消をする手として、週休二日制の導入の検討も必要です。

「バリバリ働いてお金を稼ぐ」という考えは、今の時代に合わないかもしれません。

ただし、問題点として職人の給料形態は「日給制」が多いので、休日が増えると収入が減ります。

また、休日を増やすことで工事の工期などに影響が出るので、給料形態と工期に関して見直しが必要になることでしょう。

人手不足の解消方法②:給料の見直し

人手不足の解消のために給料の見直しも必要になります。

工務店から若者が離れる原因に給料に不満があることもあげられるので、改善策を考えなければならないでしょう。

 

しかし、単純に全員の1日の日当を上げるだけでは、会社の利益に負担がかかることも事実です。

日当を上げた分、それに見合った働きをしてくれれば良いのですが、そう上手くはいかないでしょう。

給料についての見直しの例をあげてみました。

  • 職長など責任のある立場に手当を与える
  • 技術に見合った手当を与える
  • 遠方などの朝早くの出勤、退勤に残業代を付ける

上記の例のポイントはスキルや労力に見合った手当を与えることです。

 

また、今は低くても頑張れば給料が上がるという明るい将来性を見せることも必要です。

職人のモチベーションを上げることができれば、職人が辞めていくことが減るかもしれません。

若者の指導の仕方を見直そう

技術指導は丁寧に

「技術は見て覚える」確かにそれも一理ありますが、言葉で丁寧に指導をすることも大事な事です。

丁寧に指導をして若者の理解も深まることで、技術をどんどん吸収していけば、仕事を楽しく思えてくるはずです。

仕事を楽しめれば向上心も沸き、いずれは良い職人に育つことでしょう。

若者に挑戦をさせる

「若者に任せるより、自分でやった方が早い」と考える職人が沢山います。

しかし、それでは若者の成長を妨げているものです。

確かに慣れてない若者に仕事を任せても失敗したり、遅かったりしますが、それも経験です。

仕事をさせてもらえないことは、モチベーションの低下になります。

ある程度の指導ができたら若者に仕事を任せてみましょう。

まとめ

工務店の人手不足は年々深刻な状況が進んでいます。

少子高齢化により労働者の人口が減っていることも事実です。

しかし、工務店で働きたい若者は必ずいます

工務店という職業をいかに楽しい仕事にみせるかが人手不足の解消の鍵となるでしょう。

これからの工務店は若者の気持ちをもっと理解し、広い心で育てることを考えていきましょう。

 

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