リフォーム業の儲かる方法|トレンドの把握と利益を出すポイント
2023.07.06
リフォーム業は、集客から工事後のアフターまで、手間がかかる割に儲からないイメージをお持ちの経営者は多いのではないでしょうか。
リフォーム業で儲けるポイントは以下の3点です。
- 幅広くメニューを増やさない
- 集客はホームページ、ブログ、SNSを活用する
- 国の支援する補助金事業を活用する
電気代などの光熱費が高騰する昨今、国の補助金事業による省エネリフォームへの関心は高まりつつあります。
リフォーム業の儲けるポイントを抑えることで、効率的に売上を伸ばすことに繋がります。
リフォーム業の種類とこれからの需要
リフォーム業は、大手メーカーから個人事業主まで幅広い業者が競合する業種です。
どのような競合他社が参入しているかを把握し、今後のリフォームの需要やトレンドを把握することも重要なポイントとなります。
リフォーム業の種類
現在リフォーム業に参入しているのは、以下のような種類の会社があります。
- 大手ハウスメーカー
- デベロッパー
- ゼネコン
- リフォーム専門店
- 住宅設備メーカー
- 電気会社
- ガス会社
- ホームセンター
- 設計事務所
- 地場工務店
- 大工(一人親方)など
大手ハウスメーカーや、デベロッパー、ゼネコンについては、リフォームを専業としていないところが殆どです。
大手ハウスメーカーなどの特徴としては、技術力の高さから安心して任せておける信頼感はありますが、やはりそれだけ経費が高くつくことが特徴です。
その他リフォーム専門店、住宅設備メーカーなど、様々な種類の会社があり、インターネットで検索すると無数のリフォーム関係会社がヒットします。
また、リフォームを必要とされている層には、インターネットを利用しない高齢者も多く存在します。
高齢者などのインターネットを利用しない方は、知り合いの地場の工務店や、地元の大工などに直接依頼することになります。
いままでのリフォーム業の流れ
いままでのリフォーム業は、以下のような時代の流れに合わせて進化してきています。
- 建物の経年劣化による修繕
- 家庭環境などの変化への対応
- 耐震安全性への対応
- デザイン性、快適性への需要の高まり
- 省エネ性への関心の高まり
建物は時間が経てば、紫外線や雨などにずっと晒されている屋根や外壁が劣化していきます。
雨漏れになる前に定期的な修繕が必要となります。
リフォームはこれらの修繕から始まった業種です。
時代の流れにより家庭環境も変化し、大家族が1つの大屋根の下で過ごす時代から、個人のプライベート空間に変わりました。
家庭環境の変化に伴い、間仕切り位置の改修や、水周りの改修など変化に対応するリフォームが必要とされるようになりました。
大地震での教訓から建物耐震性の関心が高まり、国の補助金制度も整備されることで、一気に建物の耐震化が進みました。
その後、建築家やデザイナーが設計したデザイン性が高く、快適性の向上を目指したリノベーションなど新しいリフォームの形態が生まれました。
現在では、省エネの高性能化への関心が高まり、国の省エネリフォームへの支援事業なども後押ししています。
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これからのリフォーム業のトレンド
これからのリフォーム業のトレンドは、省エネ化を組み入れたリフォームです。
国は、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた様々な取り組みを行っており、省エネリフォームに対しての補助事業に力をいれています。
この省エネリフォームに対しての補助事業を上手く組み合わせることで、お客様・自社・環境の3方良しが実現します。
また、建物の修繕から耐震化、デザイン需要、省エネ化まで、時代の需要に合わせてリフォームは進化してきましたが、これらは全てなくなることはありません。
経年による劣化修繕に合わせて省エネ化リフォームを行うことや、省エネ化にデザイン性を付加するリフォームをすることなどもあります。
組合せのリフォームによりトレンドを抑えながら競合他社と差別化を図ることも可能です。
リフォーム業は幅広くメニューを増やさない方が儲かる
リフォーム業はクロスだけを張り替える工事から、スケルトンにして全てやり替える工事まで非常に幅広いメニューがありますが、全てを対応できる体制を築くには非常にコストと時間がかかります。
幅広いメニューの中でも、経費を安く抑え一軒あたりの単価を上げるリフォームメニューは以下の3つがポイントとなります。
- 複数業者が入るリフォームは避ける
- メーカー保証の対象となるリフォームメニュー
- パックメニューを用意しておく
複数業者が入るリフォームは避ける
複数業者が入るリフォームは、異業者間の工事の錯綜により作業効率が悪くなる傾向があります。
複数業者が入るリフォームは、以下のようなメニューです。
- スケルトンリフォーム
- 間取り変更リフォーム
- 水周り位置の変更
スケルトンリフォームとは、構造体である柱や梁、床以外をすべて一新するリフォームです。
スケルトンリフォームに必要とされる業者は以下の様なイメージです。
- 外装メーカー
- 内装メーカー
- 住宅設備メーカー
- 大工
- 電気工事業者
- ガス屋など
非常に多くの業者が現場に入ることになります。
外装メーカーの仕事が終わってから、内装メーカーが入り、内装が途中の段階で住宅設備メーカーが入ったりと業者が待つ時間も発生します。
また、工種が複合することで、次工事までの一時的な養生などが発生し経費が余分にかかる場合があります。
これら経費を出来る限り抑えるよう、少ない業種で終わるようなリフォームが効率よく儲けるポイントとなります。
メーカー保証の対象となるリフォームメニュー
建物のリフォームには、屋根のやり替えや外壁の塗替えなど、メーカーの10年保証など付く商品があります。
リフォームは、新築とは異なり既に何十年と経っている建物を改修するもので、100%修繕できる保証がないものです。
屋根や外壁をリフォームしても、直ぐに雨漏れが発生するような可能性もあります。このような場合、大きな経費が必要となります。
メーカー保証が付いている商品を選んでおくことで、それらのリスクに対処することが可能となります。
パックメニューを用意しておく
リフォームは、非常に小さな工事で受注することも多く、1件あたりの単価が低い場合が多くあります。
パックメニューを用意しておくことで、1件あたりの単価を上げることが可能です。
例えば、洗面器を交換したいとの依頼を受けた場合、その他のトイレやお風呂などの住宅設備も同じく寿命が近い場合があります。
洗面器と合わせてトイレとお風呂をパックでリフォームすることでお得なメニューを用意しておくことで、1件あたりの単価がアップします。
また、パックメニューは自社で仕組みをつくることができるため、複数業者が錯綜しないメニューを仕組化することでより効率をあげることができます。
集客はホームページ、ブログ、SNSを活用する
リフォーム業を安定的に経営する上で重要となる集客は、今やインターネットの活用は必須項目となります。
インターネットを活用した集客には以下の3つの方法があります。
- ホームページでの集客
- ブログでの集客
- SNSでの集客
ホームページの集客
リフォームを検討のお客様は、リフォームの内容に加えてリフォームをする会社にも興味をもっています。
自社の特徴、施工例、施工範囲などをホームページで紹介することで、安心して依頼することにつながります。
また、自社の得意とするリフォームメニューと、お客様のニーズが合致し効率のよい受注に繋がります。
ブログでの集客
ブログを活用することでお客様の様々な検索結果から、ホームページに導くことに繋がります。
ホームページをいくら充実させても、ホームページまでたどり着かなければ集客に繫げることは出来ません。
ブログを定期的にアップすることで、リフォームを検討しているお客様がネットで検索するキーワードにヒットする可能性が高まります。
ブログからホームページに誘導し、ホームページで自社の特徴を知ってもらうことで、効率よく集客することに繋がります。
SNSでの集客
SNSでの集客に力を入れて、売上を伸ばしているリフォーム会社は多くなってきています。
SNSでの集客としては、以下のような取り組みにより受注を伸ばすことが可能です。
- インスタグラムに完成写真などをアップし自社の強みを強調できる
- YouTubeにより施工中の動画などをアップし信頼性を高めることができる
- ツイッターにより、より幅広い層にまで自社をアピールすることができる
国の支援する補助金事業を活用する
国の支援する補助金事業を活用することで、自社だけでなくお客様にも大きなメリットとなります。
国の推進する補助金事業の代表的なものは以下の3つです。
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 住宅エコリフォーム推進事業
- その他の市町村等での補助事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業
既存住宅における断熱リフォーム支援事業は、全国の既存住宅を対象とし、窓の断熱化や壁や天井などの断熱化、高効率設備への改修工事に対して使える補助金制度です。
この補助金事業の特徴は、窓だけの改修についても補助金の対象となることで、大がかりなリフォームをしなくても使えることです。
また、戸建住宅だけでなくマンションにも適用され、賃貸マンションを経営しているオーナーにとってもメリットがある補助金事業です。
住宅エコリフォーム推進事業
住宅エコリフォーム推進事業については、省エネの高水準基準のZEHに達するレベルに改修する事業に対しての補助制度となります。
ZEHとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、エネルギー収支をゼロ以下にする省エネ性能を示します。
ZEHを達成するには、建物の高断熱化に加え、高効率設備の導入や、太陽光発電などの自然エネルギーの導入が必要となります。
生涯にかかるランニングコストの考え方が普及し、初期投資により長い期間で考えると結果お得になることが認知されはじめています。
住宅エコリフォーム推進事業は、ランニングコストを大幅にコストカットし、更に補助金制度により初期投資までも抑えられる補助事業の取り組みです。
その他市町村等での補助事業
国が支援する補助事業以外にも、各市町村で受けられる補助金制度もあります。
各市町村での補助金制度については、あまり認知されていないこともあり知らないまま工事をしてしまう場合もあります。
これら市町村での補助金制度を検索できるサイトがありますので、それらを活用することで補助金制度の見逃しを防ぐことができます。
市町村補助金制度の検索サイト:http://www.j-reform.com/reform-support/
まとめ
リフォーム業の儲かる方法は、複数業者が入るような効率の悪いリフォームを避け、SNSなどの活用により経費を低く抑え効率よく集客することです。
更に、メーカー保証品やパックメニューを導入することにより、効率よく儲けることが可能となります。
また、国も推し進めるリフォーム支援事業を活用することで、自社、お客様、社会にとっての3方良しが実現します。
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