無料のチャット機能!工務店向けLINEオープンチャットの使い方
2023.07.05
- IT導入にためらいがあるけれど、コミュニケーションツールとして良いものはないだろうか・・
- 部門を超えた情報共有がスムーズにできたら業務効率向上にもつながるはずだけど、コストがかかるのでは・・
LINEの無料のチャット機能である「LINEオープンチャット」が工務店などの建設業でも、コミュニケーションツールとして活躍が期待されていることをご存じでしょうか。
話やメールだけではコミュニケーションにも、緊急時の迅速な対応にも限界があります。
本記事では、LINEオープンチャットの機能や仕組み、建設業界での活用方法をご紹介してきます。
目次
ビジネスチャットの必要性
建設現場で今日中に検討しないと後工程に影響する事象が起きた場合、かかわる人を電話で集めて検討、というのがこれまでのやり方でした。
担当者が現場にいなかったり、現場常駐ではない人だったりした場合は、デジタルカメラで撮影した画像をメールに添付して送信、緊急を要する場合には電話をかけてメール確認を依頼する、たくさんのステップがありました。
チャット機能では、スマートフォンやタブレットなどの情報端末で撮影した画像をそのままアップロード可能、わざわざ事務所のPCで取り込む必要はありません。
コメントもチャット上に送信できるので、メールを発信する必要もありません。
1対複数であったメールのやりとりも、複数対複数で行えるチャット機能。
当事者でない作業員からのアイデアで、問題解決が進むことも考えられます。
LINEオープンチャットとは
LINEオープンチャットは、2022年8月にサービスが開始された、基本的に無料で利用できるチャット機能です。
友達申請をしていないユーザーでも、誰でもトークルームに参加可能。
LINEオープンチャットのトークルームには最大5,000人(アップデートすると10,000人)まで参加可能で、ひとつの建設現場に携わる人全てが同じチャットで繋がれます。
メインアカウントの存在を公表することなく、トークルームごとに任意の名前をつけて参加できます。
プライベート情報を開示する必要がないので、使い慣れた自身のスマートフォン1台で、家族や友人との日常会話も、仕事のチャットも行えます。
オープンチャットとグループ機能の違い
友達申請しているユーザー同士で行うのが、グループトーク。
友達申請をすることなく、LINEユーザーであれば誰でも参加できるトークルームが、LINEオープンチャットです。
ユーザー名の設定
LINEオープンチャットでは、トークルームごとにユーザー名をつけることができます。
メインアカウント名でなく、ユーザー名やニックネームなどで参加可能。
アイコンもまったく別のものを設定できます。
ひとつの建設現場に携わる人すべてが同じLINEオープンチャットに参加する場合でも、所属と氏名などのユーザー名で参加できます。
LINEオープンチャットでは、トークルームの中で友達申請することができません。
プロフィールを自由に設定して参加でき、プライベートと仕事とのプライバシーを守ることができます。
アルバムの共有
グループ機能でできるアルバムの共有、LINEオープンチャットではできません。
トーク上に写真を添付することはもちろんできます。
工事写真をアルバムにまとめても、オープンチャット上での共有は不可。
トーク上に写真をアップロードして確認を仰ぐことは可能です。
過去のトーク履歴の閲覧
LINEオープンチャットでは、後から参加したユーザーでも、それまでのトーク履歴を閲覧することができますが、グループ機能ではできません。
建設現場でLINEオープンチャットを導入する場合、外構工事の作業員でも建方工程の時のチャットも確認できる、ということが可能です。
テキストメッセージは180日、画像は30日、PDFなどのその他のファイルは14日保存されます。
グループ機能では、トークルームに参加した、退会したという履歴がトーク上に残りますが、LINEオープンチャットには残りません。
通話
LINEグループ機能では通話・ビデオ通話が可能ですが、LINEオープンチャットではできません。
オープンチャットは友達申請していない関係性で行う、文字上のやり取りです。
トーク上に、zoomやGoogleMeetなどトークアプリのリンクの添付は可能。
オープンチャット、3種類のトークルーム
LINEオープンチャットには3種類のトークルームがあります。
- 全体公開
- 参加コード
- 参加の承認
「全体公開」は誰でも、不特定多数のユーザーが参加できます。
「参加コード」と「参加の承認」は承認制のクローズドなトークルームです。
管理者が発行する参加コード(パスワード)を入力すれば参加できる「参加コード」、管理者の承認が必要となるのが「参加の承認」です。
建設現場で導入を検討する際は、機密情報漏洩の観点からも承認制のトークルームがのぞましいでしょう。
LINEオープンチャットの機能
LINEオープンチャットの使い方はトーク機能とほぼ一緒。
オープンチャットの機能ごとに、管理者が参加ユーザーの権限を設定できます。
投票
多くのユーザーが参加できるオープンチャット。
何かを決める場合に役立つのが投票機能です。
アナウンス
トークルームの最上部に常時表示されるアナウンス機能。
ユーザーに周知しておきたいことがある場合などに便利な機能です。
悪天候による工程の変更や近隣住民の苦情など、建設現場にすぐに周知したいことがある場合にも活用できます。
リアクション(いいね)
トークに対してスタンプ1つで返事、日常的なLINEの使い方ではないでしょうか。
複数のユーザーが参加するトークルームで同じ使い方をしていては、重要なトークが埋もれていく要因にもなりかねません。
グループ機能にもあるリアクションがオープンチャットでも利用できます。
メッセージや写真などに対して、長押しすることでリアクションが選択できます。
選択できるのは6種類のアイコンで、アイコンを用いて投票のようにも使えます。
ノート
参加するメンバーの数が多くなればなるほど投稿の数も増え、確認が必要なトークが流れてしまうこともあるでしょう。
そのような時に役立つ機能がノートです。
ノートに内容を記載し、トーク画面にリンクのように貼りつけることもできます。
トークルーム共通の確認事項や、特に建設業では現場共通の決まり事や打合せ記録など、ノートで管理し、周知していくこともできるでしょう。
サブトークルーム
LINEオープンチャットの中に複数のトークルームを作ることができる機能が、サブトークルームです。
会社でLINEオープンチャットを作成した場合、メインのオープンチャットでは社員全員が参加、事務・営業・工務などの部署ごとにサブトークルームを作成して運用していく、という使い方も考えられます。
LINE WORKSとの違い
LINE WORKSは主に、グループチャットやスケジュール管理など、社内でのコミュニケーションに特化しています。
LINE WORKSは専用のアプリをインストールし登録する必要がありますが、オープンチャットでは、普段使われているLINEアプリで使用可能です。
どちらもプライベートな情報を開示せず参加できるチャットツールですが、参加者同士が直接コミュニケーションを取ることができるのがLINE WORKSです。
LINEオープンチャットでは、友達申請・追加やLINEのIDが表示されないので、直接のやり取りができません。
建設現場でLINEオープンチャットを導入した際も、管理者の許可なく直接のコミュニケーションが取れないため「業者同士で勝手に進めていた」という事象そのものを防止することにも繫がります。
建設業向けビジネスチャットとの比較
チャット機能に工程管理、写真管理や日報の作成など、建設業に特化したツールはたくさんあります。
導入前後のサポートまであるなど、業務効率の改善や人手不足の解消など、特化したツールは魅力的。
建設業に特化したツールでは導入だけでなく、運用していく上でも費用が発生することがほとんどですが、LINEオープンチャットは無料で導入運用することができるチャットツールです。
多くのユーザーがいるLINEと使い方も大差ないLINEオープンチャットは、「使えるかな?」という最初のハードルをも下げています。
まとめ
LINEオープンチャットは、無料でかつ日頃から慣れ親しんでいるLINEで使えるチャットツールです。
プライベートIDを開示せず写真やメッセージのやりとりが可能。
友達申請も不要なので、ビジネスとプライベートとを切り離すことができます。
建設現場など多くの会社の多くの人が携わるコミュニティーにおいて、現場監督の目が届かないところでのやり取り程、リスクの高い事象はありません。
LINEオープンチャットでは、業者同士で直接やり取りを防止することも可能なので、より建設業に向いたチャットに特化したツールといえるでしょう。
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