2023年のリフォーム・リノベーション市場の予測と今後の対策
2023.07.25
- 「2023年のリフォーム・リノベーション市場はどうなるの?」
- 「今後生き残っていくにはどんな対策を施すべきなの?」
そんな悩みを抱えているリフォーム・リノベーション業界の経営者の皆様に向けて、2023年のリフォーム・リノベーション市場の予測について解説しています。
今後も業界で生き残っていくためにも必要な対策や課題・展望についても紹介しています。
では早速みていきましょう。
目次
2023年のリフォーム・リノベーション市場の動向
昨今のコロナ禍やウッドショックは、リフォーム・リノベーション市場にも大きな影響をもたらしています。
まずは2023年のリフォーム・リノベーション市場の動向を見ていきましょう。
長期スパンで緩やかに上昇傾向にある
リフォーム・リノベーション市場は、2023年は前年度よりも少し下落すると予測されています。
これは、コロナ禍が明けて行動制限がなくなり消費者が旅行や飲食などのリフォーム以外の支出を増やしていくと予想されるからです。
しかし、2030年までの長期スパンでみると緩やかに上昇すると予測しています。
上昇する要因は、以下の2点です。
- 在宅ワークやテレワークの定着化
- 団塊ジュニア世代のリフォーム需要の高まり
ただ、ウッドショックによる建築資材の高騰により工事費用が高くなっていることもあり、消費者がリフォーム・リノベーションの依頼を躊躇ってしまうのではという懸念もあります。
そのため、「リフォーム・リノベーション需要の高まり」と、「リフォーム・リノベーション工事費用の高騰」がうまく作用することで2030年まで緩やかな上昇傾向が予測されているのです。
国主導による空き家の有効活用
空き家は年々増え続けており、その活用方法が国土交通省によって計画されています。
その計画は「新たな住生活基本計画」です。
新たな住生活基本計画では、以下のような対策を取っています。
- 古民家の改修
- セカンドハウスとしての活用
- シェアハウスとしての活用
これにより、空き家が増えることで生じる可能性がある治安悪化や景観悪化の防止を狙っているのです。
そのため、これからリフォーム・リノベーションの需要が増えることも予想されます。
今後は、リノベーション・リフォームの分野で空き家の有効活用をアドバイスできる工務店やリフォーム会社の収益増加が期待できるでしょう。
円安とウクライナ侵攻による資材の高騰
2022年は、ロシアのウクライナ侵攻や歴史的な円安により資材価格が異例の上昇を続けています。
これは2023年も資材価格が戻ることはないと予想され、さらなる価格上昇が続くのではと懸念されています。
工務店やリフォーム会社は早めの発注や在庫を保持するなど、資材価格高騰に対する対策をとらなければなりません。
メーカーの価格改定
各社メーカーでも製品がどんどん値上げされています。
例えば、LIXILやタカラスタンダードでは、30%近くの値上げを検討している商品があります。
中にはサンワカンパニーのように40%以上も値上げに踏み込んでいるメーカーもいる模様です。
各社メーカーの価格改定の動向をしっかりと見極めて、顧客に提出する見積もり金額に反映させるようにしなければなりません。
コロナは2023年のリフォーム・リノベーション市場にどんな影響を与えた?
コロナ禍はさまざまな市場で大きな影響を与えました。
ここでは、リフォーム・リノベーション市場に与えた影響について解説します。
新たなニーズが誕生
1つ目は、新たなニーズの誕生です。
コロナ禍による外出自粛により、テレワークが普及し在宅時間が増加しました。
これにより、快適な住環境や仕事に適した環境づくりをしたいというニーズが高まってきたのです。
- 室内で運動できる空間づくり
- テレワークに適した書斎づくり
- 感染予防のための換気設備
- ストレス解消、リフレッシュになる自然のある空間づくり
工務店やリフォーム会社では、新たなニーズに応えられる提案を検討していく必要があるでしょう。
新しい営業手法も誕生
2つ目は、新しい手法の誕生です。
コロナ禍では、対面での営業活動が難しくなり、オンライン面談での営業活動が主流となりました。
また、インターネットの普及によりネットで家づくりの情報を集める人も多くなっています。
これからはインターネットを使った集客にももっと力を入れていく必要があるでしょう。
インスタグラムで施工写真を投稿したり、YouTubeで施工状況の動画を投稿したりとインターネットを使ったさまざまな集客方法を検討してみてください。
高齢者に対してはインターネットだけでなくチラシ集客を行うなど、対象の年齢やエリアなどによってアナログとデジタルを使い分けるのも良いでしょう。
2023年のリフォーム・リノベーション市場での課題と展望
2023年のリフォーム・リノベーション市場では、さまざまな要因で新たな課題に取り組んでいく必要があります。
また、今後の展望についても取り上げています。
課題
リフォーム・リノベーション市場では、人材不足や職人の高齢化が深刻化しています。
また、工事を下請けに任せるケースも多く、連携が取れずにトラブルが発生しているケースもあります。
今後は、人員の強化や職人の確保、社員の満足度向上のための働き方改革などにも注力していく必要が出てくるでしょう。
展望
少子高齢化の加速によりリフォーム・リノベーション業界も大きく環境が変化していっています。
また、今後は既存住宅や空き家をリノベーションする人が増える可能性があるでしょう。
インターネットの普及によりオンラインでの販路が拡大していくことも予想されます。
2023年リフォーム・リノベーション市場で取り組むべき対策
2023年リフォーム・リノベーション市場で取り組むべき対策について解説します。
- Webの活用
- SEO・MEO対策
- 2025年ショックに立ち向かう備え
それぞれ解説していきます。
Webの活用
何か調べ物をする際にインターネットを使う人がほとんどです。
それほどWebは人々の生活に浸透しています。
リフォーム・リノベーション市場でも、これからはさらにWebを活用して集客を行っていくことが重要になってくるでしょう。
SNSを使って情報を発信したり、ホームページのコンテンツを充実させたりすることで、Webから幅広い顧客へ自分達の会社を認知させることに繋がります。
SEO・MEO対策
SEO対策は、GoogleやYahooなどの検索エンジンで自社のホームページが上位に表示されるように対策することです。
上位に表示されることでユーザーの目に留まりやすくなり集客にも繋がります。
MEO対策は、Googleマップを活用して行うSEO対策のことで、比較的新しいネット対策のひとつといわれています。
特定のキーワードを入力して検索された時に、Googleマップと合わせて自社の情報が表示されるようになるのがMEO対策です。
地域密着型のリフォーム・リノベーション会社にとって、マップと連動した施策は最適な対策であるといえるでしょう。
2025年問題に立ち向かう備え
2025年問題は、2025年に75歳以上の後期高齢者の人口が増えて、極端な少子・超高齢化になることです。
これによりリフォーム・リノベーション業界だけでなく建設業界全体での人手不足が加速する可能性があります。
特に建設業界では高齢化が進んでおり若い層の人材が不足しているため、2025年にはさらに人手不足が深刻化すると懸念されています。
2025年問題に立ち向かうためにも、人材雇用の促進や労働環境の改善など、働きやすい環境づくりで人員確保に努めていく必要があるでしょう。
まとめ
2023年のリフォーム・リノベーション市場の動向、課題と展望、対策を解説しました。
資材の価格高騰や人員不足など、さまざまな要因に立ち向かうための施策を検討しなければなりません。
これからの時代を生き残っていくためにも、これまで解説したことを参考に今後の経営戦略を考えていきましょう。
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