新型コロナウイルスによるリフォーム需要に変化はあったか?今後の展望も予想
2023.04.27
新型コロナウイルスにより、私たちの生活は一気に変化しました。
売上が低迷している業界もあれば、通販や家具業界など売上が上がっている業界もあります。
では、リフォーム業界ではどのような変化があったのでしょうか。
ここでは、新型コロナウイルスによるリフォーム需要に変化があったのか、今後の展望予想も含めて解説します。
目次
新型コロナウイルスでのリフォーム市場規模や需要の変化
コロナ禍でのリフォーム市場動向は、2020年は市場規模が6.5兆円、2021年では6.7兆円でした。
市場規模はほぼ横ばい状態です。
しかし、2022年以降には緩やかに市場が上昇傾向にあり、5年以内には7兆円に到達すると予想されています。
この背景には、コロナ禍による外出自粛により消費者の住空間に対する興味・関心が高まったことにあります。
コロナより前には旅行や飲食で消費されていたお金が、コロナ禍では旅行や外食自粛の傾向になったため、その分家に使うお金が増えたのです。
また、コロナ禍より前と後でリフォーム需要内容にも変化が出ました。
変化の内容については次をご覧ください。
コロナ禍以前のリフォーム需要内容
コロナ禍以前は、キッチンやトイレ、浴室、居間・リビングなどのリフォームでお金をかけることが多かったです。
毎日使う設備機器は毎年のように新製品がリリースされていました。
そのため、使い勝手の良いものに変えたいと考えている人が多かったことも需要が高かった理由でしょう。
浴室リフォーム
急激な温度差による体の負担を減らすために、次のような健康や光熱費節約のための改修工事が人気でした。
- 暖房機能を追加
- 保温効果を高めるために保温材への変更
居間やリビング
リフォームはクロスや床の張り替え、窓や扉の交換などの部分的なリフォームが中心です。
高断熱の窓に変えて冷暖房効率を高めて電気代を抑えるために、窓を交換するリフォームもよく行われていました。
コロナ禍後のリフォーム需要内容
コロナ禍になってから、リフォームの需要内容に大きな変化がありました。
- 玄関
- 洗面所
- ワークスペース
- 換気システム
コロナ禍以前では住宅設備機器や窓の交換などのリフォーム需要が目立っていました。
しかし、コロナ禍になってからリフォームの需要が全く異なる部分になっています。
リフォーム需要内容の変化について、どんな顧客ニーズがあるのでしょうか。
新型コロナウイルスでリフォーム需要内容から見る顧客ニーズ
需要内容から見るコロナ禍での顧客ニーズについて解説していきます。
自宅でのワークスペース確保
新型コロナウイルスの流行により、外出自粛になり在宅での仕事が増えたことで自宅にワークスペースを確保したいと考える方が増えました。
例えば、リビングの一角に間仕切り壁を作って半個室のテレワークスペースを作ったり、WICや寝室の一部を書斎にしたりといったリフォームが多いです。
コロナ禍によりテレワークも普及し、積極的に在宅勤務を推奨する企業も増えているので、今後もワークスペースを作るリフォーム需要は増えていくでしょう。
自宅での運動スペース確保
外出自粛により自宅で過ごす時間が増えました。
運動不足にならないために、自宅で運動できるスペースを確保したいと考えて運動スペースを作りたいと考える顧客も多くなりました。
手洗い器の増設
コロナウイルスを家の中に持ち込まないために、玄関スペースに手洗い場を設けるなどのリフォームもコロナ禍で急増しました。
また、洗面所で手を洗う機会が多くなりました。
そのため、洗面化粧台をよりおしゃれで使い勝手の良いものに変えたいと考えて、洗面所の部分リフォームを希望する方も増えています。
洗面化粧台は、洗面ボウルや鏡、タイルを選んで自分好みの造作洗面台も作れるので既製品を交換して作り替えるのも人気です。
節水・節電性の高いトイレの導入
コロナ禍による外出自粛は、水道代の光熱費にも影響が出ます。
また、感染対策で手洗いの機会が増えたことも水道代が高くなる原因のひとつです。
そのため、節水性の高いトイレに変更する人が多くなっています。
さらに最近では電気代も高騰しているため、節水性に加えて節電効果のあるトイレに変更する顧客も多くなりました。
コロナ禍だけでなく、近年の物価高騰や電気代の高騰もリフォーム需要内容の変化に影響しているようです。
非接触タイプの自動水栓の導入
コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、非接触タイプの自動水栓を導入するリフォームも増えています。
センサーに反応して水を出したり止めたりできる自動水栓を導入することで、感染拡大を防ぎます。
さらに、センサーでさっと水を止められるので節水効果も期待できます。
他にも、トイレの自動開閉機能やセンサー式の自動洗浄機能がついているトイレへのリフォームも人気です。
他人が触った便座の蓋やボタンに触らずに水を流せるので、ウイルス感染拡大を予防できます。
新型コロナウイルスでの需要でリフォーム業界にも変化が?
新型コロナウイルスによるリフォーム需要が増えていることで顧客ニーズだけでなく営業スタイルなどにも変化が出ました。
リフォーム業界にどんな変化が起きたのか、解説します。
リフォーム営業スタイルのオンライン化
これまでのリフォーム業界の営業スタイルは、相談会や見学会などお客様に直接対面してPRしていくスタイルでした。
しかし、コロナ禍では外出自粛により直接対面する営業ができなくなりました。
そのため、ZOOMやチャットなどオンラインを使った新たな営業スタイルが誕生しました。
オンライン打合せ
オンラインでの打ち合わせは、遠方でなかなか打ち合わせや現場見学に行けない顧客にも有効なので、これからもこの営業スタイルをする機会が増えてくるでしょう。
今後リフォーム業界で生き残るなら、オンラインでの打ち合わせやリモートでの現場見学などの新しい営業スタイルを導入していくと良いでしょう。
おうち時間を充実させる新しいニーズの開拓
リフォーム需要内容でも説明したように、在宅時間が増えてワークスタイルが多様化したことで新たな顧客ニーズが誕生しました。
他にも電気代の高騰やウッドショック、マンションの価格高騰などから戸建住宅や中古住宅の需要も増加傾向にあります。
このようにコロナ禍によっておうち時間を充実させたいと考える顧客ニーズや、その他の要因も重なってこれからも新しい顧客ニーズが増えてくると予想されます。
新しい顧客ニーズに応えられるように、時代の変化に柔軟に対応していくこともこれからのリフォーム業界で生き残っていく秘訣かもしれません。
新型コロナウイルス後に予想されるリフォーム需要での今後の展望
これまで解説したように新型コロナウイルスは、私たちの生活に大きな変化をもたらしています。
今後予想されるリフォーム需要での今後の展望について解説していきます。
オンラインで顧客ニーズを対応
競争率の高いリフォーム業界で、自社が生き残っていくためにはWebを使ったオンラインでの集客方法を活用することが重要です
少し前まではリフォームでの集客はチラシを使った方法が主流でしたが、最近ではインターネットで情報を得てリフォーム業者を選ぶ方が増えました。
そのため、自社のホームページが検索されないと顧客獲得のチャンスを逃してしまいます。
Webを使った集客はこれからどんどん主流となっていくと思われます。
まずはホームページを作成または更新し、ブログや施工事例を充実させSEO対策やWeb広告などを活用して集客を行いましょう。
Web集客はオフラインでの集客よりも費用がかからず、効率的に情報発信が可能、ターゲティング精度も高いなどたくさんメリットもあるので、まだ導入していない方は急いで導入することをおすすめします。
少子高齢化による自宅リフォームの需要増加
日本はこれからさらに少子高齢化が進むと考えられます。
それにより、自宅をリフォーム・リノベーションする人が増える可能性もあります。
自宅をより住み心地の良い空間にしたいと考えたり、老後暮らしやすいバリアフリー住宅のリフォームを考える人がこれらからも増えるでしょう。
住宅ストック市場規模の拡大でのリフォームの需要増加
ストック住宅とは、既存住宅・中古住宅のことです。
日本では人口が減少傾向であることもあり、空き家問題が発生しています。
空き家を有効利用するために、住宅ストック市場規模が拡大傾向です。
また、新築住宅はウッドショックなどにより価格が高騰しており、中古住宅をリフォーム・リノベーションして住む人も増えています。
この需要はこれからも増加していくと考えられます。
IOTリフォームの増加にも期待?
IOTとは、 「Internet of things」の略で「モノのインターネット化」のことです。
IOT住宅は、家電や住宅設備をインターネット化することで、外出先からも操作ができるシステムを組み込んだ住宅のことで、これからはIOTリフォームの増加も期待されています。
国では「IOT家電や機器を活用した補助制度」も導入しており、未来のためにIOTを導入することを推進しています。
今後より快適に暮らせる住空間を顧客に提案するために、IOTリフォームについても社内で勉強していくこともリフォーム業界で勝ち残るコツかもしれませんね。
まとめ
新型コロナウイルスにより、リフォーム業界では需要内容や、営業スタイルなど大きな変化がたくさん生じました。
新しい生活スタイルが誕生したことで、顧客のニーズもさらに多様化されたと言えるでしょう。
コロナウイルス後のリフォーム業界勝ち残りのためにも、これまでに解説した内容を参考に自社の営業スタイルやホームページの改善など集客方法のレベルアップも目指していきましょう。
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