リフォーム工事で工程表を活用するなら?バーチャートとガントチャートの違いとは?
2022.01.24
リフォーム工事をスムーズに進めるために工程表が必要です。
しかし、工程表にも種類があり作成する側としては悩みどころではないでしょうか?
その中で、本記事では最もポピュラーなバーチャート工程表とガントチャート工程表の2種類をご紹介し、工程表の考え方や活用方法を考えていきたいと思います。
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工程表の必要性
- 工程表とは
- 目的を考えてみる
工程表とは
工事の着工日から完工日までのスケジュールを明確にした表です。
リフォーム工事に限らず建築工事には必ず工程表が必要になります。
目的を考えてみる
そもそも、工程表はどうして必要なのでしょうか?
工程表を作成する目的は次のとおりです。
- 作業内容の確認
- 作業の順序の確認
- 着工日と完工日までのスケジュール
- 人員の手配と材料の段取り など
また、工程表が無い現場はどうなるでしょうか?
- 他の業者の作業がわからない
- いつ工事に入っていいかわからない
- 完工日がわからずにダラダラ工事が進む
- 工事に必要な人員の数の予測ができない
- 材料の手配ができない など
上記の内容から考えると、工程表のない現場は完工日にも間に合わず無駄だらけの工事になってしまいます。
工事をスムーズに進めるには必ず工程表が必要であることがわかると思います。
工程表を作成することで得られる効果
- 工事完了の目標を持たせる
- 職人・材料の手配
- 工事をすすめる順序を明確にする
工程表の効果①:工事完了の目標を持たせる
工程表を作成することで◯月◯日までに工事を終わらせるという目標を職人を含め作業関係者に持たせることができます。
「この工事は余裕があるから」と思い込んで他の現場に人員を回したりと、終わらせる目標がないと工事が上手く進みません。
そのため、しっかりと工程表を作成しておくことが重要になります。
工程表の効果②:職人・材料の手配
工事着工前に、材料と職人の手配が必要です。
しかし、材料と職人は直ぐに準備ができるものでもありません。
納期のかかる材料もあるでしょうし、職人も都合よく空いていることはほとんどないと考えた方がよいでしょう。
「必要な材料」「必要な職人の人数」を的確に現場に手配するには、工程表をしっかり確認して段取りをしなければなりません。
工程表の効果③:工事をすすめる順序を明確にする
建築工事には複数の業者が関わってきます。
しかし、一度に複数の業者が現場に乗り込んでしまっては、現場はごちゃごちゃになってしまいますね。
例をあげると、家を建てる場合は次の段階を踏んで工事をすすめます。
- 土台
- 建て方
- 屋根
- 外壁
- 内装
工事をすすめる段階を明確にするために工程表が必要なのです。
工程表の種類と目的
前述までに工程表の必要性と作成することでの効果がわかりました。
次にリフォーム工事の工程表はどのように作成するべきかをお伝えしていきます。
そこで2種類の工程表の紹介とそれぞれの特性を記載していきます。
バーチャート工程表とは
バーチャート工程表の目的は工事開始から工事完了までのスケジュールを明確に表すことです。
表には縦軸に作業項目、横軸に日付を記します。
そのため、工事開始から完了日までの具体的な作業項目と作業期間が明確になるので、工事を工期内に完了させるためにはバーチャート工程表が重要なツールになってきます。
(出展:Vector)
バーチャート工程表のメリット
バーチャート工程表は工事期間が明確なため、以下2点のメリットがあります
- 材料・職人の手配の事前準備ができること
- 工事完了日の意識を持てること
材料にも納期のかかるものもありますし、職人の人数も工期にあわせて集めることは容易ではありません。
したがって、バーチャート工程表を事前に作成すれば、段取りもしやすいです。
工事を工事期間内に完了させるにはバーチャート工程表が必要になります。
バーチャート工程表のデメリット
バーチャート工程表は工事のスケジュールや流れを確認することはできますが、『実際の工事の進み具合を確認すること』はできません。
工事というものは必ずしもスケジュール通り行くものではありません。
トラブルや工事の遅れは付きものです。作成したバーチャート工程表通りに工事は進むものだと思っていると痛い目にあいます。
そのため、工事の進捗状況をしっかり管理する必要があるのです。
ガントチャート工程表とは
(出展:Bizroute)
ガントチャート工程表の目的は工事作業の進捗状況の可視化です。
表には縦軸に作業項目、横軸に進捗状況を記載します。
そのため、各工事の進み具合が一目で確認ができることが特徴となっています。
ガントチャート工程表のメリット
ガントチャートのメリットは工事作業の遅れの発見・トラブルの対応に適していることです。
進捗状況が一目でわかるので工事の遅れにも気づけます。
工事の遅れには理由が必ずあるので、トラブルにもいち早く気付き対応ができることがメリットといえます。
ガントチャート工程表のデメリット
ガントチャートのデメリットは毎日更新が必要だということです。
工事作業は日々進むので工程表をその都度書き直すという作業がでてきます。
更新の手間がガントチャートのデメリットといえます。
リフォーム工事に必要な工程表は?
リフォーム工事に必要な工程表①:バーチャートは必ず必要です!
リフォーム工事を完工日までおわらせることを考えると、バーチャートは必要です。
着工日、完工日を明確にすることと、作業手順のスケジュールがスムーズな工事をするうえでバーチャートは必要となってきます。
リフォーム工事に必要な工程表②:ロングスパンの工事ではガントチャートは有効
ガントチャートは必要ないわけではなく、工事を管理する必要がある場合は、進捗状況の把握は重要です。
特にロングスパンの工事では進捗状況の把握は難しくなるため、ガントチャートが有効です。
そこでガントチャートを使用することで工事の進み具合が可視化でき、管理がしやすくなることでしょう。
工程表どおりに工事が進まない理由
工程表を作成しても、実際の工事は工程表通りにはすすまないことが多々あります。
なぜ、工程表通りにいかないのでしょうか?考えられる原因を考えてみました。
工程表どおりに進まない理由①:下請け業者とすり合わせができていない
工程表は現場監督が作成することがほとんどだと思います。
しかし、現場監督の考えだけで工程表を作成すると、下請け業者や職人が考えている工程とズレが生じます。
ズレが生じる原因は現場監督は希望的観点から工程表を作成しがちで、下請け業者や職人が希望する工事日数と異なってくるからです。
工期に間に合わせたい気持ちもわかりますが、一方的に工程表を作成するのではなく、
しっかりと下請け業者と工程について相談することが大切です。
工程表どおりに進まない理由②:工程表の作成が遅い
工事が工程表通りにいかない理由で、工程表の作成が遅い場合があります。
工事関係者は工程表のスケジュールに合わせて材料や職人を手配します。
そのため、工程を早く知りたいのが当たり前です。
着工日ギリギリに工程表が手元に届いても段取りが間に合わない場合があります。
工程表は叩き台でもいいのでなるべく早く完成させましょう。
まとめ
ガントチャートとバーチャートはそれぞれ特性が違うので、目的あった工程表を使用することを意識しましょう。
また、工程表はただ作成するだけではなく工程表をもとに現場の管理をし、作成する際は工事関係者のこともしっかり考える必要があります。
自分一人で工事を進めるのではなく皆の協力のもと工事を進めることを意識することが大事です。
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