【工事】見積書の書き方|書くべき項目と作成ポイントを解説
2023.06.28
- 「工事の見積書を作成したいけど書き方がわかんない」
- 「見積書ってどんな項目を入れればいいのかな……」
こんな悩みや疑問はありませんか?
本記事では工事で使う見積書の書き方や作成ポイントを解説します。
最後まで読むと見積書の書き方がわかります。
この記事を参考にぜひ工事の見積書を作成してください。
目次
そもそも見積書とは
見積書とは契約前に提出する金額や条件がかかれた書類のことをいいます。
見積書には内訳が記載されており、取引先は見積書をみて、契約内容の変更や交渉をします。
お互いに見積内容に同意すれば、契約となります。
見積書は契約前の予想費用なため、追加工事や工事内容に変更点があった場合に、実際の金額と見積書の金額が異なっていても問題はありません。
工事に見積書が必要な理由
工事に見積書が必要な理由は以下のとおりです。
- トラブル防止
- 金額を把握するため
- 工事の条件
- 取引先との信頼
トラブル防止
トラブル防止のために見積書を作成します。
見積書は、工事内容や費用を明確に記載することで、双方の合意事項を文書化します。
これにより、工事の範囲や条件についての誤解や紛争を予防できるでしょう。
契約しても見積書のデータは残しておきましょう。
金額を把握するため
金額を把握するために見積書を作成します。
見積書は、工事の費用を明確に提示するため、顧客は工事の予算やコストを把握することが利点です。
見積書には工事の合計金額だけでなく、個別の工程や項目ごとの金額も詳細に記載されています。
これにより、顧客は工事の予算管理やコスト比較を行い、費用対効果を考慮して判断できます。
工事の条件
工事条件の把握のために見積書を作成します。
見積書には、工事の実施条件や納期、保証内容なども記載されます。
顧客はこれらの条件を確認し、工事の進行や品質についての合意を得ることが利点です。
具体的な工事の開始日や完了予定日や作業時間、支払い条件、などが見積書に含まれます。
これにより、工事の進行や納期に関する誤解や問題を回避できます。
取引先との信頼
見積書は、取引先との信頼関係を構築するためにも重要です。
正確で詳細な見積書を提供することで、取引先は信頼性のあるプロフェッショナルな業者と取引できるでしょう。
見積書は、業者の専門知識や経験、信頼性を示す重要な要素となります。
顧客は見積書を通じて業者の提案内容や費用を評価し、信頼できるパートナーとしての選択を行えます。
【工事業】見積書の書き方
見積書の書き方は以下のとおりです。
- 見積表紙
- 見積内訳書
- 見積条件書
見積表紙
見積表紙に記載する項目は以下のとおりです。
- 合計金額
- 法定福利費
- 工事に関する項目
- 作成者に関する項目
ポイントは誰がみてもわかりやすく、大きく記載することです。
間違いがないように、確認をしてから提出しましょう。
見積内訳書
見積内訳書には見積表紙に記載した合計金額の内訳について記載します。
大きな現場だと、詳細部分が50ページ以上もありました。
枚数が多いと工事内容が重複する可能性があるので注意しましょう。
見積条件書
見積条件書には細かな工事範囲を記載します。
工事範囲を記載すると、お客様との認識のずれがなくなり円滑に工事を進められます。
見積条件書はお客様とのトラブルを防ぐ上で非常に重要な項目です。
工事の見積書で書くべき項目
工事の見積書で書くべき項目は以下のとおりです。
- 見積金額
- 作成者
- 工事の詳細
見積金額
見積金額はよく検討して記載しましょう。
予算ぎりぎりで見積を組んでも利益はでません。
基本的に1回目の見積提示から契約の金額は下がります。
逆に高すぎてもお客様に悪い印象を与えてしまうため、慎重に金額を設定しましょう。
過去に同じような工事内容の見積書があれば参考にしましょう。
作成者
作成者の記載も忘れずにしましょう。
お客様とのやりとりと見積書の作成者が違うと違和感を覚えます。
細かい部分ですが、お客様がどのように受け取ったら気持ちがよいか考えて見積書を作成しましょう。
工事の詳細
工事の詳細を記載してお客様に提出しましょう。
ポイントは誰がみてもわかりやすい工事内容を記載することです。
見積書を受け取る人は工事内容に詳しくない人かもしれません。
また、お客様は見積書を受け取ったら他の人にも確認してもらうため、より詳しくわかりやすく記載する必要があります。
工事の詳細に自信がない人は他の担当者にも確認してもらいましょう。
工事の見積書作成ポイント
工事の見積書作成ポイントは以下のとおりです。
- ソフトで作成する
- 工事の条件を具体的に明記する
- 見積書修正は過去のデータを残す
ソフトで作成する
ソフトを使用して見積書を作成しましょう。
最近ではインターネットを活用してクラウド上で見積書を保存できるソフトがあります。
クラウド型見積書ソフトのメリットは見積作成業務の効率化が図れることです。
一度クラウド上で保存すれば、他の担当者が見積書を閲覧できます。
仮にパソコンが壊れたとしてもクラウド上にデータが保存されているため、見積書のデータは消えません。
デメリットはソフトの維持費がかかることです。
しかし維持費以上にメリットが大きいため検討をおすすめします。
工事の条件を具体的に明記する
工事の条件を具体的に明記しましょう。
本来、工事内容に含まれている工事では、工事条件が曖昧だと追加工事だとみなされてしまいます。
お互いの工事内容の把握のためにも、工事の条件を明確にしましょう。
見積書修正は過去のデータを残す
見積書修正は過去のデータを残しましょう。
見積書は最新データのみ残しがちですが、過去のデータを見返すことがあります。
過去のデータを残すとどういった経費で金額が変更になったなど、考察できます。
お客様とのやりとりのコツを学ぶためにも過去のデータは残しましょう。
見積書の送付方法
見積書の送付方法は以下のとおりです。
- 郵送する
- FAXで送付する
- PDFにしてメールで送付する
郵送する
見積書は信書となりますので、宅急便ではなく郵送しましょう。
見積書を郵送する手順は以下のとおりです。
- 封筒を用意する
- 添え状を用意する
- 住所を書く
- 見積書在中記載(スタンプもしくは手書き)
- 切手を貼る
- 投函する
FAXで送付する
FAX送信の際は1枚目に送付状をつけましょう。
FAXのデメリットは受け取った側が見落としやすいことです。
対策としては、FAXを送ったあとに電話やメールでFAXを送ったことを伝えましょう。
機械によっては電話中だと受け取れないことがあるため確認は必須です。
PDFにしてメールで送付する
PDFにしてメールで見積書を送付しましょう。
この方法が最もお客様に早く届けられる方法です。
メールの本文と件名が送付状の役割を果たすので、見積書は本文とは別に、PDFなどにして添付ファイルとして送るようにしましょう。
メールを送ったあとに、電話で見積書が確認できたか電話をいれましょう。
見積書を送ってもお客様が気づかなかったケースはよくありました。
まとめ
今回は見積書の書き方や書くべき項目、作成ポイントについて解説しました。
見積書とは契約前に提出する金額や条件がかかれた書類のことをいいます。
見積書で大切なことは工事条件が詳細に記載されているかどうかです。
工事条件に抜けがあると書いてないことは追加工事とされてしまうため、追加で金額を払わなければいけません。
それを防ぐためにも何度も確認してからお客様へ送りましょう。
この記事を参考にぜひ見積書を作成してください。
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