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2022年ウッドショック問題、今後はどうなる!?

2022.04.05

コラム

昨年は世界的に木材の需要が高まり、日本で木材が不足し、価格が高騰する事態になりました。

2022年に入り、この影響は続くのか気になる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、昨年に起きたウッドショックの詳細と今後について記載しました。

 

 

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ウッドショックはなぜ起きた?

アメリカなどの住宅需要の高まり

ウッドショックの原因は、新型コロナウイルスが大きく影響しています。

アメリカでは、リモートワークや自宅待機が多くなったことで、住宅に対する意識が高まり、新築住宅やリフォームの需要が高くなりました。

また、住宅ローンの低金利などの政策も拍車をかけています。

そのため、木材の需要が高まり、アメリカに木材が流れていったのです。

他の海外でも木材の需要が高騰

木材の需要が高まったのは、アメリカだけではありません。

中国やヨーロッパでも木材の需要は高くなっています

中国では、昨年のコロナ収束宣言により景気が回復し、住宅の需要が高くなっています。

 

また、石造のイメージが強いヨーロッパでも近年では木造住宅の需要が高い傾向にあります。

ウッドショックの原因は、アメリカだけでなく他海外による、木材の需要の高騰が原因なのです。

日本の輸入木材へ依存、買い負け

ウッドショックの背景には、日本の木材の自給率の低さがあります。

日本の木材の自給率は4割ほどで、6割が海外からの輸入に頼っています。

また、海外の木材の需要が高まり、輸入木材の価格が高騰していました。

そのため、日本のバイヤーや商社は「価格はまたすぐ戻る」「安くなったら買えばいい」という考えから、木材の購入を控えたことにより深刻な木材不足をなったのです。

コロナ禍によるコンテナ不足

コロナウイルスの影響は、輸送コンテナの不足という事態を起こしています。

コロナウイルスが世界的に広まったことで、巣ごもり需要が拡大し、インターネット通販の需要が急増しました。

そのため、木材の輸入が困難になったことで、日本のウッドショックが加速することとなったのです。

ウッドショックによる業界の影響

工事の遅延

ウッドショックの影響により、工事の遅れも発生していました。

国土交通省の調査によると、2021年の9月に46%は工事の遅れを生じている結果になっています。

しかし、7月には95%、9月には76%と少しずつ回復している状況のようです。

引用:国土交通省 中小工務店における木材の供給遅延の影響について

材料価格の高騰

世界的に木材の需要が高まり、価格の上昇が高止まりしている状況です。

また、輸入木材の代替として国産木材の需要も国内で高まり、価格が高騰しています。

輸入木材、国産木材の両方が値上がりしたことにより、工務店の利益圧迫の原因となり、住宅の販売価格にも大きく影響することが考えられます。

ウッドショックの今後の見通し

アメリカの住宅需要は落ち着きを見せる

コロナ禍で住宅需要の高まりと2021年1月から住宅ローンの金利の引き下げの影響でアメリカの住宅ブームが始まりましたが、2022年に入り落ち着き始めました

その原因は、2021年11月以降から金利が上昇し始めたからです。

今後はアメリカの住宅ブームによる影響は少なくなっていくと予測されます。

木材のインフレが始まっている

ウッドショックの発端だった、アメリカの住宅需要の高まりは落ち着いても、次の問題をかかえています。。

  • 世界的に木材の需要は高い
  • 値段は高止まり傾向
  • コンテナ不足による輸送費の高騰

また、ロシアがウクライナを侵攻したため、SWIFT(国際銀行間通信協会)から除外される可能性があり、ロシアの木材の輸入ができなくなる事態が起こるかもしれません。

このように、今の日本にはさまざまな問題があるため、ウッドショックはまだまだ続くと考えられ、木材のインフレが始まっていると考えられます。

ウッドショック対応策

昨年に比べて、日本の木材の不足は改善されていますが、材料の価格の高騰は続くと考えられます。

その状況の中で、工務店側は対策を考えなければなりません。

顧客とのトラブル回避

木材の価格の高騰により、次の問題が発生する可能性があります。

  • 仕入の遅延
  • 予算のオーバー

そのため、工期の延長、材料の変更などの検討を余儀なくされる事態も考えられます。

このような事態は、顧客とのトラブルに繋がり、最悪の場合は工務店側が延滞金を支払うケースもあることでしょう。

注意

上記のような事態を避けるためにも、早めに状況を判断し、顧客との話合いが必要になります。

価格の見直し

木材の材料が高騰が続く状況では、価格の見直しをすることが必要になってきます。

ウッドショックは、今後の見通しが不透明な状況です。

価格もこれから下がるのか上がるのかわかりません。

見積もりを出すのであれば、今現在の木材の原価で考えるのではなく、高めに設定する必要があります。

材料の見直し

ウッドショックが続く状況下では、材料の見直しも必要になってきます。

輸入木材を使用しているのであれば、国産の木材の価格も調べたり、木材の種類の変更を検討したりと工夫をしなければ、自社の利益の圧迫は続くことでしょう。

少しでも今の状況を変えるためには、木材の情報を常に調べることが重要です。

国産の木材について

日本は森林が豊富

日本は、森林が豊富な国であることをご存知でしょうか?

日本の国土の7割が森林であり、森林面積は過去40年間、ほぼ変わりません。

先人たちが将来、木材として使用するために植えた人工林は、昭和41年から比べると30%増えています。

引用:森林・林業学習館 

森林蓄積量は増え続けている

森林資源の量を森林蓄積量といい、この森林蓄積量は年々増え続けています。

特に人工林の蓄積量は昭和41年と比べて、6倍にもなっています。

この森林蓄積量は、日本が資源として使うべき森林資源です。

このことから、日本には国産の木材が充実していることを意味しているのです。

引用:森林・林業学習館 

なぜ輸入木材に頼るのか

品質の問題

日本の気候は湿度が高いため、国産の木材は湿気を多く含んでいます。

木材は湿気を多く含んだままでは、反り返りやひび割れの原因になります。

そのため、しっかり乾燥させる必要があり、手間が掛かる問題があるのです。

価格の問題

品質の問題でも述べましたが、国産の木材の加工は手間が掛かります。

手間が掛かればその分、材料費も上がっていきます。

一方、輸入木材は日本の木材と違い、比較的乾燥しやすく手間も掛かりません。

また、流通量が多いので国産の木材より安価で手に入れやすいことから、輸入材に頼る傾向になりました。

まとめ

国内におけるウッドショックの影響の終わりはまだ見えてきていません。

アメリカでは木材の需要が落ち着きを見せていますが、世界的に見れば需要は高いです。

木材だけでなく、建材全体的に価格が上がる傾向にあるので、住宅業界にとって厳しい時代になると予測されます。

「価格はまた下がる」という期待を持たずに、これからの対策を考えることが重要になることでしょう。

 

また、期待したいのは国産木材です。日本は木材が豊富な国です。

価格や製造流通に課題がありますが、資源の持ち腐れは非常に勿体ない話です。

様々な課題をクリアして、納得のいく価格で国産材を調達できる仕組みができることを期待したいところです。

 

 

 

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