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HEMSとは?導入のメリット、デメリットを解説

2022.04.12

コラム

HEMSは今後、住宅業界にとって必要な商品となります。

HEMSは国も推奨していることから、太陽光、蓄電池と並ぶ主要商品となると予測されます。

そこで本記事ではHEMSの詳細と導入のメリット、デメリットを解説しました。

HEMSとは

HEMSとは、「Home Energy Management System」の略で、簡単に言いますと家庭の電気の消費量を「見える化」するシステムです。

家庭の電気の消費量を時間ごとに記録し、その内訳を詳しく知ることができます。

HEMSは、2050年のカーボンニュートラルの達成に向けて、国も推奨しており、2030年までに全世帯に設置することを目標にもしています。

HEMSが注目される背景

日本の電気料金の高騰

HEMSが注目される背景として、電気料金の値段が上がり続けていることがあげられます。

2021年9月に東京電力、関西電力は電気料金の値上げを実施しました。

その原因として、石炭や液化天然ガスの輸入価格の高騰が原因となっています。

電気料金の値上がりはこれからも続くと予想されています。

日本の電力不足問題

東日本大震災以降、日本は電力不足になっています。

原子力発電所の長期停止、火力発電所の減少が主な原因とされています。

今後、日本の電力不足は大きな課題となっていくことでしょう。

そのため、太陽光・蓄電池で電気を自給自足し、HEMSで効率良く電気を使用することが求められてきています。

HEMSのメリット

電気の消費を目で確認できる

HEMSのメリットとして、電気の消費量を自分で確認できることがあげられます。

今までは、電力会社から明細が手元に届かないと、電気の消費量を確認することができませんでした。

また、電力会社の明細では各家電の電気消費量は確認できません。

そこでHEMSを導入することで、いつでも電力の消費量を確認することができ、家電ごとに電気の消費量も把握することができます。

何に一番電気を使用しているのかがわかれば、節電対策もしやすくなります

時間帯ごとに電気の消費量がわかる

HEMSは電気の消費量を時間帯ごとに記録することができます。

その機能を使えば、自宅の電力消費が多い時間を知ることができます。

近年、電力会社のプランは時間帯に合わせたお得なプランが充実しています。

自宅の電力消費が多い時間帯が明確になれば、それに合わせたプランを組むこともできます。

家電を遠隔で操作ができる

HEMSの機能の一つに、家電を遠隔操作ができます。

HEMSと接続した家電を一括で管理し、外出時でもエアコンや給湯器などを操作できるのです。

家電にはタイマー機能がありますが、帰宅時間が変わったりすると無駄に電力を使ってしまいます。

一方、HEMSなら帰宅時間に合わせて、エアコンをつけたり、お風呂にお湯を沸かしたりできるのでとても便利です。

また、エアコンやテレビなどの消し忘れを外で確認ができ、消し忘れていたら外出先でも操作ができます。

快適な空間に自動で調整

HEMSは、入居者に合わせた快適な空間を作る機能があることも大きな特徴です。

HESMはAI機能を搭載しており、入居者の行動データを蓄積して学習します。

そのため、入居者の行動パターンに合わせて自動で空調を調整をし、居心地のいい空間をHEMSが作ってくれるのです。

HEMSのデメリット

導入コストがかかる

HEMSのデメリットとして、導入コストが安くないことがあげられます。

HEMS本体や電力測定のユニットなど、メーカーによってバラつきはありますが、安くはありません。

また、導入をすることでの費用対効果もわかりづらいので、導入に踏み切らない人も多いです。

対応機種の問題

HEMSの機能を最大限に活かすには、家電がHEMSに対応している必要があります。

今まで使用していた家電が対応していなければ、電力の消費量を正確に把握できません。

そのため、家電をHEMS対応に買い替える必要もでてきますので、さらに費用が掛かることもデメリットになっています。

HEMSの補助金

HEMSの補助金はある?

2050年のカーボンニュートラルに向けて、国がHEMSを推奨しているにも関わらず、HEMSに対する、国からの補助金は今現在はありません。

2013年までは補助金は存在していましたが、それを最後に打ち切りになりました。

しかし、2030年には全ての世帯にHEMSの導入を目指していることもあるので、今後補助金が再度交付される可能性も高いので、小まめに情報の収集はしておくべきでしょう。

地方自治体による補助

国からの補助金は現在ありませんが、地方自治体によってはHEMSの導入に補助金を交付している自治体があります。

また、太陽光発電、蓄電池などと併せた手厚い補助も存在しています。

HEMSの導入案件獲得に備え、地方自治体の情報も入手しておく必要があります。

DER補助金

DER補助金は、一般社団法人環境共創イニシアチブが行っている補助金制度です。

DERとは、分散型エネルギーリソースという意味で、従来の大規模電源への依存を分散させることを目的としています。

このDERを実証するため、太陽光発電や蓄電池などを効率よく管理・運用できるか実験に参加してくれる、事業者もしくは、購入者に補助金を交付しています。

2021年度にはHEMSも補助金の対象となっており、10万円の補助金がありました

2022年度もこの補助金制度の予定はありますが、詳細は未発表なのでHEMSが今回対象となるかは不明です。

しかし、2022年6月に詳細が発表予定ですので、抑えておくとよいでしょう。

HEMSの概要

HEMSは各メーカーでそれぞれ特徴が異なりますが、大まかな概要を説明します。

HEMSに必要なものと役割

エネルギー計測ユニット

自宅の電気の消費量を計測するユニットです。

既存の分電盤と接続するものもあれば、計測機能を搭載した分電盤もあります。

情報収集ユニット

エネルギー計測ユニットで計測した電気の消費量をまとめるユニットです。

また、HEMSに対応している家電と無線で繋がるルーターの役割もします。

モニター

情報収集ユニットでまとめた、情報を確認するための機器です。

メーカーによっては情報収集ユニットと一体型になっているものもあります。

情報の確認は専用のアプリでスマホでも確認ができるメーカーもあります。

HEMS対応家電

HEMSに対応した家電です。

HEMSに対応していることで、遠隔操作や自動制御などに機能を使用できるので、HEMSのメリットを最大限に活かすことができます。

HEMSのメーカー一覧

HEMSを取り扱っている主なメーカーをご紹介します。

各メーカーによって特徴も異なりますので、確認してみてください。

まとめ

カーボンニュートラルの実現に向け、国が大きく動いています。

それに伴い、住宅の使用もこれから大きく変化していくことでしょう。

ただ、住めればいいだけでなく「エネルギーを効率よく使用する」「エネルギーの自給自足」が住宅に求められています

HEMSは、まだ課題点はありますが、これから需要が高まり、住宅に標準化されていく可能性が高いので、しっかりチェックしておくことをおすすめします。
 

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