Column コラム

スマートハウスの市場動向と提案を増やすべき理由

2023.03.14

コラム

住宅展示場を見学したり、住宅メーカーのホームページを見たりしていると、最近では必ずといって良いほど「スマートハウス」という言葉を見かけるのではないでしょうか。

それだけ、住宅業界ではスマートハウスに力を入れている会社が多いということです。

 

ここでは、スマートハウスの市場動向と、これから提案を増やしていくべき理由について解説していきます。

これからスマートハウスを導入していきたいが、あまり詳しくないという方のために、メリット・デメリットについても解説していますので、ぜひご覧ください。

そもそもスマートハウスとは何か?

スマートハウスとは、ITを駆使して家の中の照明や調理器具、冷暖房設備といった電気・ガスを使う機器をコントロールする住宅のことです。

これにより、エネルギー消費を最適に制御し、光熱費の節約にも繋がります。

また、太陽光発電や家庭用燃料電池による発電装置でエネルギーを蓄えた自家発電設備もスマートハウスの代表的な設備のひとつです。

 

スマートハウスは、エネルギーの有効活用をすることで、二酸化炭素の削減を測ることが目的で普及が進められています。

 

スマートハウスの中でも特に「HEMS(ヘムス)」は、近年大きな注目を浴びておりこれから導入していく人が増えると考えられています。

HEMSは、Home Energy Management Systemのことで、導入することで以下のような使い方が可能です。

  • 家の中の設備機器や家電をネットワーク化する
  • 電気、ガスなどのエネルギーをモニターを通して見える化する
  • 見える化することでエネルギーの使用を制御して最適化する
  • 外出先からスマートフォンでエネルギー使用状況が確認できる
  • 外出先から遠隔で給湯器の操作ができる

ITがあることが当たり前になった現代では、ITを駆使したエネルギー管理はとても有効的です。

国は、2030年までに全ての住まいでHEMS設置を目指しています。

スマートホームとの違い

スマートハウスとよく似た名前で「スマートホーム」があります。

スマートホームとは、インターネットと繋がった家電や機器を使って、生活の快適性や防犯面、セキュリティの向上をされた住まいのことです。

例えば、以下のようなことができます。

  • スマートスピーカーと家電や設備を結びつけて、スピーカーに話しかけるだけで操作ができる
  • スマホやタブレットと家電を結びつけて、外出先から遠隔操作ができる

スマートハウスはエネルギーを有効活用し、スマートハウスを普及させることで二酸化炭素の削減を目指しています。

対してスマートホームは、インターネットを生活で活用して、快適な生活を目指すことが目的とされています。

 

スマートハウスとスマートホームは異なる目的で生み出されたものですが、両立させることも可能です。

ZEHとの違い

近年よく耳にする言葉の中に、「ZEH」という言葉もあります。

ZEHは、「Net Zero Energy House」の略語で、太陽光発電での電力創出や省エネルギー設備の導入、高断熱・高気密住宅の建築により、エネルギー収支をゼロ以下にする住宅のことをいいます。

 

スマートハウスとの違いは、「どういった点に重きを置いているか」という視点です。

スマートハウスは「エネルギーを賢く使うこと」を重点においていますが、一方でZEHは「エネルギー消費量を自家発電でまかなう」ことに重点をおいています。

 

太陽光発電などの設備を使ったり、スマートハウスとZEHは似た部分も多いですが、このような視点の違いがあるので、お客様への提案の仕方も厳密には異なってくるでしょう。

スマートハウスのメリット

スマートハウスのメリットには以下の2点が考えられます。

  • 光熱費の節約
  • エネルギーの見える化

 

1つずつ見ていきましょう。

光熱費の節約

スマートハウスの大きな魅力は、光熱費の節約ができるという点です。

例えば、太陽光発電を導入することで、電力を自家発電によってまかなえるだけでなく、余った電力を売ることも可能です。

 

また、家庭用蓄電池があれば、料金の安い深夜電力を活用できるので、賢く電気を使用できます。

エネルギーの見える化

HEMSを導入することにより、家でどのくらいの電力を使っているのかを可視化できます。

使用量が可視化できることで、どんな設備や家電にどのくらいの電力を使っているのかが、一目でわかります。

 

これにより、無駄遣いをしている場所が特定できるので、使用を減らすなど節約を意識した生活が自然と身についていきます。

スマートハウスのデメリット

スマートハウスは、大きなメリットがある住宅ですが、デメリットも存在します。

  • 初期費用が高額
  • 定期的なメンテナンスが必要

 

解説していきますので、ご覧ください。

初期費用が高額

スマートハウスの代表的な設備には、HEMSや蓄電池、太陽光発電があります。

太陽光発電は1kwあたり約28万円かかり、5kw載せるだけでも150万円近くかかります。

また、太陽光発電はソーラーパネルだけでなく、パワーコンディショナーも必要なのでその分の費用も上乗せされます。

 

他にもHEMSや蓄電池などの設備にも投資すると、数百万円は必要となってくるでしょう。

メーカーや工事業者、ソーラーパネルの枚数によって費用も異なってきますが、それでもかなりの投資をしなければならないのです。

こういった点が、お客様の考える資金計画の予算によっては提案がしづらい面でもあるかもしれません。

定期的なメンテナンスが必要

2つ目のデメリットは、定期的なメンテナンスが必要ということです。

太陽光発電システムは、3〜4年ごとにメンテナンスをして発電量を維持しなければなりません。

 

また、ソーラーパネルやパワーコンディショナー、蓄電池、HEMSはそれぞれ耐用年数があるため、交換が必要な時期が迫ってきます。

パワーコンディショナーに関しては20年で交換時期となり、約20万以上の費用がかかってきます。

 

お客様への提案の際には、ランニングコストの面でのデメリットも伝えた上で、提案をするようにしましょう。

スマートハウスを提案すべき理由

まだスマートハウスの提案をしていないのであれば、これからお客様へどんどん提案していくことをおすすめします。

その理由は2つあります。

  • スマートハウスの需要は増加傾向にある
  • スマートハウス関連の補助金・助成金制度

 

では、ご覧ください。

スマートハウスの需要は増加傾向にある

2014年から2020年にかけて、HEMSの普及率は6年で6倍以上増加していますが、まだ日本の全戸数でいうと普及率は3%程度のため、広く普及しているというわけではありません。

ただ、少しずつですがスマートハウスの需要は増加傾向にあるということです。

 

近年、電気代や物価の高騰など、上がらない収入に対して支出が増えてきています。

そんな生活を少しでも解消するためにも、スマートハウスの導入はおすすめしていくと良いでしょう。

スマートハウス関連の補助金・助成金制度

スマートハウスは、国や自治体から補助金や助成金制度を受けることができます。

国からは家庭用の蓄電池設置による国からの補助金制度があったり、自治体からはHEMS導入による補助金制度があります。

 

住宅に関する補助金・助成金制度は近年多く打ち出されており、スマートハウスを導入することで受けられる補助金・助成金が多いです。

初期費用を十分にまかなえるだけの補助金が受け取れる制度もあります。

お客様が補助金制度の基準を十分満たすだけの条件が揃っているのであれば、スマートハウスの導入を提案することで、これからのお客様の生活に役立てられるでしょう。

まとめ

スマートハウスの市場動向やメリット・デメリットについて解説していきました。

またまだ日本での普及率は低いですが、その分提案できるお客様が多いということです。

 

スマートハウスのメリット・デメリットや、補助金制度に関して社内でも情報共有し、お客様への提案を増やしてみてはいかがでしょうか。

 

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