暮らしを便利にするスマートハウスとはどんな家?採用するべき理由とこれからの課題とは?
2022.10.04
IT技術が発達して、今までとは違う技術を取り入れた住宅が浸透してきました。
家庭用エネルギーシステムを利用したスマートハウスは、最新のITテクノロジーを駆使し、災害などにも強いとされていて注目を集める住まいです。
ここでは、スマートハウスとはどういった住まいをさすのか、またどういった暮らしが可能になるのか、合わせて混同されやすい用語の違いについてお伝えします。
目次
スマートハウスとは?
スマートハウスとは、簡単に言うと最新のテクノロジーを駆使してエネルギーを賢く使う住宅のことで、電力の自給自足率の向上を図ることができます。
電力の自給自足ができると災害時などでも電力を使用することができるため、台風や豪雨などの災害が増えた日本で今、注目を集める住まいです。
また、矢野経済研究所が2019年に実施した調査によると、スマートハウスを含めた国内の「次世代住宅関連主要設備機器」の市場規模は、2018年時点で6,796億円、2022年には7,899憶円まで成長すると予測されています。
スマートハウスと混同されがちな言葉には次のようなものあります。
ZEH
ZEHは、「Net Zero Energy House」を省略したもので次のような特徴があります。
- 必要となるエネルギーの消費量と同じ量のエネルギーを生みだしプラスマイナスゼロにする。
- 太陽光エネルギーを活用する。
「太陽光エネルギーを活用した省エネ住宅の実現」という点はスマートハウスと共通していますが、ZEHはエネルギーを自家発電でまかなうことに対し、スマートハウスはエネルギーをスマートに使うことを目的としています。
スマートホーム
スマートホームはITによって「生活の利便性の向上」を目指した住まいのことをいいます。
家電などをインターネットにつなげて制御し、快適な暮らしが手に入るという概念に基づいた住まいで、次のようなことができるようになります。
- カーテンや照明などの操作の自動化
- 鍵の開閉の自動化
- 医療機関との連携
このように、今まで自動化できなかったものを管理することで、日常生活において利便性の向上をはかります。
スマートハウスに欠かせない設備
スマートハウスの定義は、「省エネ」「創エネ」「畜エネ」です。
スマートハウスの定義を実現するために欠かせない設備は次の3つなります。
太陽光発電システム
住宅の屋根などに太陽光パネルを設置することで、太陽の光エネルギーを電力に変換するシステムで次のような特徴があります。
- 温室効果ガスの排出量の削減
- 発電するのに電力が不要
- 発電効率は経年で劣化しても半永久的に発電する
家庭用蓄電池
太陽光システムと併用することで、生み出された電力を溜めておく事ができるシステムです。
家庭用蓄電池には次のような特徴があります。
- 電力会社から提供される電気も溜めておくことができる
- 電気代が安い深夜電力を溜めておける
- コンパクトサイズで一般住宅に設置しやすい
HEMS(ヘムスホームエネルギーマネジメントシステム)
スマートハウスを実現する上で、一番欠かせない設備が「HEMS」です。
HEMSは「home Energy management system」の略称で、住宅内の電力消費量を計測することができるシステムで、住宅内のエネルギーを管理することができます。
HEMSには次のような特徴があります。
- 自宅のモニターやスマホの画面で電気の使用量を確認できる
- 太陽光発電システムの発電量もみることができる
- 室内のエアコンや照明、お風呂の湯沸かしなど家電を遠隔で操作できる
このように、スマートハウスに必要とされる設備は、省エネを進めていくうえで欠かせない設備ともいえるのです。
スマートハウスのメリット
またスマートハウスに住むメリットには次のようなことがあげられます。
- エネルギー消費量の数値の見える化
- 節電対策
- 防犯・防災対策の強化
エネルギー消費量の数値の見える化
HEMSを利用すれば、エネルギー消費量の数値を見ることができるようになります。
HEMSで収集したデータをモニターやスマホの画面から見ることで、電力の見える化の実現が可能となります。
節電対策
HEMSで可能となったエネルギーの見える化は、エネルギーがどこにどれぐらい使用されているのかが把握できるようにもなります。
そのため無駄に消費されている場所も把握できるようになり、建物内の節電につながります。
また、太陽光発電システムと家庭用畜電を併用することで大幅に光熱費を抑えることが可能となります。
防犯・防災対策の強化
HEMSは、家中のエネルギーの見える化だけでなく、家電製品の制御も可能です。
スマートロックを活用すれば、外出していても遠隔で鍵の開閉ができ、万が一閉め忘れてしまった場合でも施錠状況を確認することができます。
また、鍵だけでなくシャッターも制御しておくことで、急な天候の変化にも対応することができるため、防犯・防災対策の強化につながります。
スマートハウスを導入するときの注意点
省エネ・エコな暮らしが実現するスマートハウスですが、導入にあたり次のような注意点もあります。
導入費
スマートハウスを実現する設備を導入する上で、費用の問題は避けて通れません。
設備によってコストは異なりますが、一般的に設備や家電の購入で350万円から450万円程度かかるといわれています。
また目安として、導入設備は1o年ごとのメンテナンスも推奨されています。
高額となりやすい設備の導入は、国や自治体からの補助金制度を利用することができるため、導入前にお住いの補助金制度を確認しておくことをお勧めします。
普及率の低さ
市場規模は年々増加していますが、アメリカやヨーロッパ諸国と比較すると、日本国内のスマートハウスの普及率は決して高いとはいえません。
太陽光発電システムや家庭用蓄電池を設置していても、その他の設備機器とネットワークでつながっておらず、活用できていない場合が多いためです。
スマートハウスをおすすめしたい人
スマートハウスは、次のような暮らしを求めている方にとって、メリットの高い住まいといえるでしょう。
環境にやさしい住まいを実現したい人
スマートハウスの特徴は光熱費の節約だけでなく、環境にやさしい住まいを実現できることにあります。
自宅でエネルギーを作り出しそれを利用することは、国が作り出すエネルギーに頼らない暮らしを実現できるということです。
国の電力はおもに火力発電を利用します。
火力発電は多くの二酸化炭素を排出し、決して環境にやさしい方法とはいえません。
あわせて、日本は2030年までに二酸化炭素排出量削減目標を2013年度比46%減を掲げています。
こうした背景も合わせ、環境にやさしい暮らしの実現をもとめている方にはおすすめの住まいといえるでしょう。
災害やセキュリィが強化された家に住みたい人
日本では、自然災害の発生率が、ここ数十年増加傾向にあります。
また、自然災害による住宅被害も増加傾向にあります。
しかし、自然災害はいつ発生するかわかりません。
そのためにも日常で備えておく必要があります。
スマートハウスの実現は、いつ襲ってくる分からない自然災害への備えとしてとても安心できる材料です。
また、災害への対策だけでなはなく、スマートロックや照明の遠隔操作など、セキュリティ面からみても役立つ住まいです。
まとめ
スマートハウスは、住まいの電力を賢く使うことを実現するだけではなく、環境にも配慮された優しい住まいです。
ただし、導入費用やメンテナンス費用がかさむといったデメリットもあります。
スマートハウスの実現にはメリット・デメリットをよく比較し、どのような設備を導入するか、どのような暮らし実現したいのかを考え導入を検討するようにしましょう。
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