先進的窓リノベ事業とは?事業概要や補助対象や顧客が得られるメリットを解説
2023.10.16
「先進的窓リノベ事業って何?」
「先進的窓リノベ事業で顧客が得られるメリットって何があるの?」
そんな疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、ここでは先進的窓リノベ事業の事業概要や補助対象について解説しています。
さらに、どんな顧客にどんなメリットが得られるのかも解説していますので、今後顧客へのご案内の参考にしたい方はぜひご覧ください。
目次
先進的窓リノベ事業は既存住宅の断熱性能を高めることを目的とした補助事業
まず、先進的窓リノベ事業とは、決められた条件を満たした窓の断熱改修工事に対して補助金を支給してくれる事業のことです。
住まいの断熱性の向上を推進し、以下の実現を目指しています。
- 冷暖房費の負担を軽減させることでエネルギー価格高騰への対策を取る
- 2030年度の家庭部門からのCO2排出量を約7割削減する
- ZEH基準の水準の省エネ性能の確保に貢献する
これらの達成を目標とし、窓のリフォーム・リノベーションをする家庭へ高い補助額で重点的な支援を行っています。
補助対象となる人
補助対象となる人は、以下の2つを満たす必要があります。
- 窓リノベ事業者と工事請負契約を締結して窓のリフォーム工事を行うこと
- 窓のリフォーム工事をする住宅の所有者等であること
住宅の所有者等とは以下のような人のことを指します。
- 住宅を所有する個人またはその家族であること
- 住宅を所有し賃貸に供する個人または法人であること
- 貸借人であること
- 集合住宅等の管理組合・管理組合法人であること
上記を満たす人が、先進的窓リノベ事業の補助対象者となります。
補助対象となる住宅
対象となる住宅は、既存住宅です。
既存住宅とは、リフォーム工事の工事請負契約日時点において、建築から1年が経過した住宅もしくは過去に人が居住した住宅のことを指します。
また、戸建て住宅や、低層集合住宅・中高層集合住宅などの集合住宅によって、補助対象になる製品や補助額が異なってきます。
補助対象となる工事
対象となる工事は、「対象製品を用いたリフォーム」・「補助額が5万円以上である」ことを満たした工事です。
対象製品とは、メーカーが登録を申請して、先進的窓リノベ事業の事務局が一定の性能を満たすことを確認した商品のことで、性能が記載された「性能証明書」が発行されます。
工事内容は、ガラス交換・内窓設置・外窓設置などです。
ただし、以下のようなリフォーム工事は補助対象外となるため注意しましょう。
- 補助事業に要する経費が補助額に満たない工事
- ドアを交換する工事
- ドアの一部及びドアに付随する欄間に取り付けられたガラスを交換する工事
- 店舗併用住宅等の住宅以外の部分の窓・ガラスの工事
- 住宅の所有者等が住宅設備を購入し、その取り付けを住宅事業者に依頼する工事
- リース設備の設置工事
- 中古品を用いた工事
顧客の窓リフォーム工事の際、先進的窓リノベ事業の対象となるかどうかは確認した上でご案内するようにしましょう。
対象期間
対象となる期間、目安となる期間は、「工事請負契約日の期間」と「着工日の期間」です。
工事請負契約日の期間は、2022年11月8日〜遅くても2023年12月31日までです。
ただし、この期間よりも早く予算上限に達した場合、その時点で補助事業は終了になります。
着工日の期間は、窓リノベ事業者における登録申請日以降となります。
補助上限
補助金上限は一戸あたり200万円です。
複数回リフォーム工事を行う場合、補助上限額の範囲内で申請を行うことが可能ですが、それぞれの申請ごとに全ての補助要件を満たす必要があります。
先進的窓リノベ事業は予算上限に達すると終了する
先進的窓リノベ事業は、2023年12月31日までに工事請負契約を締結したリフォーム工事を対象に補助を受けられます。
しかし、予算には上限があるため、上限に達するとその時点で終了します。
予算は戸建て住宅・集合住宅それぞれに上限があり、2023年10月15日の時点ですでにどちらも70%を超えています。
補助を受けたい顧客がいれば、早めにリフォーム工事内容を確定し工事請負契約を締結してもらう必要があります。
先進的窓リノベ事業の活用で顧客が得られるメリット
先進的窓リノベ事業を活用することで、顧客は住宅の改修に必要な費用を補助してもらえるというメリットがありますが、それ以外にも住宅の性能そのものが良くなります。
性能が良くなることで顧客が得られるメリットには、以下のようなものがあります。
- 断熱効果を上げて快適な環境づくりができる
- 結露を軽減できる
- 遮音効果を高められる
- 日差しをシャットアウトできる
- 防犯対策も期待できる
- 冷暖房効率を上げて電気代を節約できる
それぞれ見ていきましょう。
断熱効果を上げて快適な環境作りができる
窓の断熱性能をあげることで、室内の環境をより快適なものにします。
特に内窓のリフォームは断熱効果に優れており、夏の暑い熱気や冬の寒い冷気など外からの空気が室内に入り込むのを防いでくれる効果が期待できます。
さらに、室内で適温になった空気も外に逃げにくくなり、家の中のどの部屋も温度差が生まれにくくなります。
室内で温度差が大きいと、急激な温度の変化によって生じるヒートショックによる事故を防ぐことも可能です。
結露を軽減できる
屋外と室内の温度差が大きいと窓に結露が発生しやすくなります。
結露が発生すると、以下のような問題点が発生して、住宅に悪影響が出ます。
- カーテンや窓が結露で濡れてカビが発生する
- 結露が垂れてフローリングに傷みが発生する
- 住宅の床の内部に水分が入り込んでシロアリが発生する
結露の放置はカビの発生やシロアリ・ダニの繁殖に繋がります。
喘息や皮膚疾患など、住んでいるだけなのに健康被害にあう可能性もあります。
窓のリフォームにより断熱性能をあげることで、外からの断熱効果によって冷気が伝わりにくくなり結露に悩まされることも少なくなるでしょう。
遮音効果を高められる
窓の断熱性能を高めることで、遮音効果を高めることも期待できます。
日常生活でテレビの音や楽器の音、子供の声などが外に漏れ出ていないか心配になることもありますよね。
そんな時にも窓の断熱性能を高める工事はとても有効的です。
日差しをシャットアウトできる
外出時には日焼け止めを塗るなどして対策をする方も多いですが、部屋の中で紫外線対策をする人は少ないのではないでしょうか。
しかし、紫外線は窓から家の中へ侵入するため、家の中にいても日焼けをしてしまいます。
紫外線に当たると、シミやシワ、そばかすなどの原因となるだけでなく皮膚がんを発症するリスクもあるため危険です。
性能の高い窓の中には、UVカット機能のある窓もあります。
窓のリフォーム工事をするなら、日差しがよく入る窓にはUVカット機能のある窓に交換したり、内窓リフォームをすることで紫外線をカットが可能です。
防犯対策も期待できる
先進的窓リノベ事業を利用できる内窓リフォームなら、防犯対策も期待できます。
内窓リフォームをすることで、二重サッシ仕様になるので窓からの侵入を防ぐことが可能です。
冷暖房効率を上げて電気代を節約できる
窓の断熱性能をあげることで、窓の隙間から外気の侵入を防ぐことができます。
反対に、室内で快適な温度にした空気を逃がしにくくもなります。
これにより、室内の温度が一定に保たれ、冷暖房効率が上がり、光熱費の削減にも繋げることが可能です。
先進的窓リノベ事業を活用する際の注意点
先進的窓リノベ事業を顧客に案内して活用したい場合の注意点について解説します。
- 他の補助金との併用じは自治体や事務局に相談を
- 対象となる工事をよく確認する
それぞれの注意点を解説していきます。
他の補助金との併用時は自治体や事務局に相談を
補助事業には、先進的窓リノベ事業の他にもたくさん存在します。
併用して少しでも補助金をたくさんもらいたいと考える方もいますが、併用できるかどうかは確認しなければなりません。
2つの事業の補助対象となっている窓リフォーム工事であっても、両方の事業を受けられない可能性があるからです。
もし複数の事業を受けられない場合は、最も有利な条件で補助金交付を受けられる事業を選ぶようにしましょう。
また、併用できるかどうかは事務局や自治体に確認を行ってください。
対象となる工事をよく確認する
対象工事の項目でもお伝えしましたが、先進的窓リノベ事業は補助を受けられるリフォームを受けられないリフォームがあります。
顧客が希望するリフォームが先進的窓リノベ事業の対象となるかどうかは、ホームページを確認したり、事務局に問い合わせしたりするようにしましょう。
こんな顧客には先進的窓リノベ事業の活用をおすすめしよう
先進的窓リノベ事業は、以下のような窓に対する悩みを持っている方におすすめの補助事業です。
- 夏や冬の温度差に悩んでいる
- 冷暖房効率が悪くて光熱費が高い
- 窓が結露していてカビが発生している
- 窓から入る日差しが気になる
- 子どもの声や足音が外に漏れ出ていないか心配
上記のような内容に悩んでいる方がいれば、窓リフォームをおすすめするとともに、先進的窓リノベ事業の申請もおすすめします。
まとめ
先進的窓リノベ事業の概要、補助対象工事について解説しました。
窓のリフォーム・リノベーションをすることで、快適な室内環境を実現することが可能です。
先進的窓リノベ事業などの補助事業をうまく活用すれば、補助金を受けながら高性能な家へ住むということも実現できます。
窓のリフォーム・リノベーションを検討している顧客がいれば、おすすめするようにしましょう。
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