【建設業】工程表のマイルストーンとは|書き方と注意点を徹底解説
2023.03.29
- 「工程表のマイルストーンってなんだろう……」
- 「マイルストーンを導入する目的ってなんだろう」
こんな悩みありませんか?
この記事ではマイルストーンを導入する理由やマイルストーンの書き方を解説しています。
この記事を参考にぜひマイストーンを現場に導入してみてください。
目次
そもそもマイルストーンとは
マイルストーンとは中間地点という意味です。
出発地からの距離をマイルごとに石に打刻し、現在の距離がわかるように設置していたことから「マイル(=距離の単位)ストーン(石)」と名付けられました。
マイルストーンは元々は、道路や鉄道においても中間地点の距離を表すための標石として使われていた言葉です。
たとえば、マンションを施工する場合、実際に施主に引き渡すまでに、検討・設計・施工といった工事の中核を担ういくつかの節目があります。
それらの節目をマイルストーンとして設定することで、工事の進捗状況を把握できます。
マイルストーンとスケジュールの違い
マイルストーンとスケジュールの意味は異なります。
マイルストーンは工事やプロジェクトなどの中でも節目や区切りを表す言葉です。
スケジュールは工事やプロジェクトの日程や予定を表すものです。
建設業の場合、スケジュールを設定したあとにマイルストーンを設定します。
イメージとしては、スケジュール表の中における「工事工程ごとの区切りポイント」と考えるとわかりやすいです。
【工程表】マイルストーンを導入する目的
マイルストーン導入する目的は以下の3つです。
- 作業の抜け漏れを防止
- 柔軟な計画にも対応できる
- 現場の進捗状況の見える化
作業の抜け漏れを防止
作業の抜け漏れを防止するためにマイルストーンを導入します。
マイルストーンを導入していれば、マイルストーンを細かくチェックして、作業の抜け漏れを防止できます。
仮に抜け漏れがあったとしても、マイルストーンを細かく設定し、定期的に確認することで早い段階でミスに気づいてスムーズな対応が可能です。
建設現場は予定通りに作業が行かずにミスが発生する可能性は日常的にあります。
マイルストーンを設定することでミスが起きる可能性を下げることが可能です。
作業の抜け漏れを減らすことができれば無駄な作業がなくなり、最終的に業務効率化を期待できます。
柔軟な計画にも対応できる
柔軟な計画にも対応できるためにマイルストーンを導入します。
工程表にマイルストーンを細かく設定すると、予定通りに工事の中間地点まで進んでいるかわかるため、柔軟な計画変更にも対応しやすいです。
後期が長い工事現場では順調そうに現場が進んでいたとしても、小さな工程が抜けていて後々大変なことになるのはよくあります。
細かくマイルストーンを設定していると柔軟に計画変更ができます。
現場の進捗状況の見える化
マイルストーンを設定すると現場の進捗状況が見える化します。
一般的な情報しか記載がない工程表だと検査日やイベント日がわかりません。
よっていつまでにどのくらい工事が完成していないといけないかイメージができないので、現場が円滑に回りません。
マイルストーンを設定すれば、検査予定日が把握できるので、工事を臨機応変に対応できます。
マイルストーンのメリット
マイルストーンのメリットは以下の2つです。
- モチベーションが維持できる
- 高い品質を保てる
モチベーションの維持ができる
マイルストーンを設定することでモチベーションの維持ができます。
工程表に1週間後に中間検査などと記載してあるのをみれば、あと少し頑張ろうと思います。
逆に検査の予定やイベントの記載が何もないとモチベーションが保てずにだらだらと工事が進んでいきます。
モチベーションの維持ができるのがマイルストーンのメリットです。
高い品質を保てる
マイルストーンを設定することで高い品質を保つことができます。
マイルストーンを設定するとこの日までになにが終わっていないかわかるので質の高い工事ができます。
逆に質の低い工事をしてしまうと検査で是正対象になり、出戻り工事で現場が回りません。
高い品質を保てられるのはマイルストーンのメリットです。
マイルストーンのデメリット
マイルストーンのデメリットは以下の2つです。
- 誤った情報を記入すると悪い方向に進む
- 作成に時間がかかる
誤った情報を記入すると悪い方向に進む
誤った情報を記入すると悪い方向に進むのがマイルストーンのデメリットです。
理由としては、マイルストーンを設定したことが正しいことだと思い他の作業員も動いてしまうからです。
たとえば、工程表に中間検査の予定を誤って記入したとします。
工程表をみた人は正しくない中間検査の予定に合わせて作業を進めます。
上記の理由から誤った情報を記入すると悪い方向に進みます。
作成に時間がかかる
作成に時間がかかるのはマイルストーンのデメリットです。
最初はどのように設定したらよいか検討してから設定する必要があります。
そのため、時間がかかり他の作業が疎かになってしまう可能性があります。
しかし、1度設定してしまえば現場が円滑に回るのでマイルストーンの設定はおすすめです。
【工程表】マイルストーンの書き方
マイルストーンの書き方を以下に示します。
- 工事の期間を設定する
- タスクの設定
- 担当者の設定
- ガントチャートの設定
工事の期間を設定する
まずは工事の期間を設定します。
このときの注意点としてはゆとりをもって工事の期間を設定することです。
建設現場は常に変動的で何が起きるかわかりません。
変動に影響を受けても納期に影響がないような工事期間の設定をしましょう。
タスクの設定
次に工事のタスクを洗い出します。
工事を洗い出して見える化すると忘れを防げておすすめですよ。
洗い出す際に参考にする資料等は、施工検討会資料、設計図、全体工程表等です。
現場によってさまざまなのであるもので対応しましょう。
タスクを洗い出したら工程表に落とし込みます。
落とし込んだら検査予定日やイベント日を工程表に落とし込みます。
忘れがないように何度も確認をしましょう。
担当者の設定
次に担当者の設定をします。
担当者をしっかりと設定することで担当ごとの責任が働き、仕事の忘れを減らすことができます。
注意点としては、負担が偏らないように満遍なく担当者に仕事を振ることです。
ガントチャートの設定
最後にガントチャートを作成します。
ガントチャートとは、タスクごとの予定を表形式で管理する手法で、工程管理や進捗管理に役立ちます。
これまでに設定した、期日、タスク、担当者をもとにガントチャートを作成して、工程表を見える化しましょう。
【工程管理】マイルストーンの注意点・確認ポイント
マイルストーンの注意点・確認ポイントは以下の4つです。
- 担当者への周知
- 現実的な工程表になっているか
- 漏れはないか
- 全休日のカウント
担当者への周知
担当者への周知をしなければマイルストーンの意味がありません。
マイルストーンを設定したら担当者へ周知し、遂行できるか確認しましょう。
現実的な工程表になっているか
現実的な工程表になっているか確認しましょう。
たとえば、中間検査の予定日と安全大会がかぶっていたら、現場が回りません。
当日の状況をイメージしてマイルストーン設定をしましょう。
漏れはないか
漏れがないか確認をしましょう。
漏れがあると最後まで気づかずに工事が進んでしまう場合があります。
それを防ぐためにも確認は慎重にしましょう。
全休日のカウント
全休日をカウントしてマイルストーンを設定しましょう。
特に注意がいるのは大型連休です。
早めに把握することで予定を立てることができます。
まとめ
今回は工程表のマイルストーンの書き方と注意点について解説しました。
マイルストーンを設定する意味を理解したから設定することが大事です。
うまく活用することで現場が円滑に回りますよ。
この記事を参考にぜひマイルストーンを設定してみてくださいね。
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