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建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明

2023.02.13

コラム

  • 「建設業で内装工事工程表って必要なのかな……」

こんな悩みありませんか?

この記事では内装工事工程表の意味と作成方法を詳しく解説しています。

内装工事のサイクルを理解することで工程表の作成目的も理解できます。

ぜひ参考にしてみてくださいね。

内装工事工程表とは

建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明【画像①】
内装工程表とは内装工事の際に使う工程表のことです。

内装工事は現場工事の終盤に差し掛かる工事なのでミスが遅れが許されません。

そのため工程表でしっかりとしたサイクルを作ることで現場の流れがうまくいき、問題なく内装工事を終えることができます。

内装工事工程表を作成する目的

内装工程表を作成する目的は現場の流れを作ることです。

工程表を見て現場の流れを知るには内装サイクルを作成する必要があります。

内装サイクルを理解できれば、各業者の工事期間がわかるので次の工事の段取りがスムーズに行えます。

作業員も内装サイクルがわかれば動きやすいので内装工事工程表は必要です。

内装工事の流れ

建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明【画像②】

内装工事の流れを以下に示します。

  1. 墨出し
  2. 配線・配管工事
  3. 軽量鉄骨工事
  4. ボード貼り
  5. クロス工事
  6. 塗装工事
  7. 建具工事

内装工事の流れ①:墨出し

躯体が出来上がったら最初に墨出し作業に入ります。

墨出しとは建物の軸となる柱の芯や壁の位置などの重要な基準を出す作業です。

墨出し作業がないと配線・配管や壁も立たないので非常に重要な作業になります。

躯体ができてからいかに早く墨出し作業ができるかで現場にゆとりができるかが決まります。

内装工事の流れ②:配線・配管工事

墨出し作業が終わったら次は配線・配管工事です。

配線・配管工事は電気工事業者・設備工事業者のサブコンで行います。

先ほど出した墨をもとにどこに配線を持ってくるか・配管の位置はどこを通るかを確認しながら作業を進めます。

この時点で配線・配管の忘れがあると大変なことになるんで作業終了後に確認を何度もすることでミスを防げます。

内装工事の流れ③:軽量鉄骨工事

次に軽量鉄骨工事を行います。

軽量鉄骨とは壁や天井ボートを貼り付けるための下地です。

軽量鉄骨の位置が図面と違うと壁も同様に違ってくるので重要な工事になります。

ミリ単位の調整が必要な工事なので慎重に行うとよいでしょう。

軽量鉄骨工事は資材・道具と多く必要とするので他業者との絡みをなくすとスムーズに現場作業ができます。

内装工事の流れ④:ボード貼り

次にボード貼りを行います。

ボードとは壁や天井材のことを言います。

ボードを貼る前に電気・設備業者が仕込みをする場合があるので細かな打ち合わせが必要です。

軽量鉄骨業者とボード貼り業者は同じ場合があるので打ち合わせの時に確認しましょう。

ボードのサイズは大きく、重たいので人に当たると怪我をします。

そうならないためにも事前に打ち合わせをきちんとしましょう。

内装工事の流れ⑤:クロス貼り

次にクロス貼りを行います。

クロス貼りとは壁ボードの上にクロスを貼る作業になります。

一般家庭の部屋の壁の材質がまさにクロスです。

クロスは仕上げ物なので慎重に丁寧に作業を行います。

クロスが仕上がった部屋に入る際は注意して入りましょう。

あやまってクロスに汚れをつけてしまったらやり直り工事になるので工事全体が遅れてしまいます。

内装工事の流れ⑥:塗装工事

クロス工事の次は塗装工事です。

塗装は天井や壁に塗って仕上げます。

塗装工事中と養生中は部屋に入らないにしましょう。

あやまって塗装箇所を触ってしまうとやり直しになってしまうからです。

塗装工事中は立ち入り禁止処置や養生で囲んで守りましょう。

内装工事の流れ⑦:建具工事

最後に建具工事を行います。

建具工事とはドアや窓を取り付ける工事のことを示します。

建具は完全に仕上げ物になるので傷をつけないようにしましょう。

搬入の際も搬入計画を立てて事故のないようにしましょう。

あやまって傷がついてしまったら修正が効かずに取り替えになるので慎重に行うようにしましょう。

内装工事工程表の作成手順

建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明【画像③】

内装工事工程表の作成手順を以下に示します。

  1. 全体工程表を参考に工事の洗い出し
  2. 各工事の工事期間と作業員の人数の設定
  3. 下請け業者の段取り
  4. 集めた情報をもとに工程表を作成
  5. 上司や業者へ工程表を周知

内装工事工程表の作成手順①:全体工程表を参考に工事の洗い出し

まずは全体工程表を参考に工事の洗い出しを行います。

全体工程表をみて、内装工事のみに注目をします。

内装工事をすべて洗い出してまとめます。

このときに見落としがあると工期の遅れなどに響くので確認を何度もし、ミスを防ぎましょう。

内装工事工程表の作成手順②:各工事の工事期間と作業員の人数の設定

次に各工事の工事期間と作業員の人数の設定します。

まずは工事ごとに工事期間の設定を行います。工事期間はゆとりを持って設定しましょう。

次に各工事の作業員の設定を行います。このときの注意点はその業者の作業量を意識することです。

効率の良い作業員なら3日だけどそうでもない作業員は5日など作業員によって工事に必要な日数を変えることです。

内装工事工程表の作成手順③:下請け業者の段取り

次に下請け業者の段取りを行います。

先ほどまとめた工事期間と作業員の人数をもとに下請け業者をまとめていきます。

この際に作業内容をしっかりと伝えましょう。

伝えてみると業者が現場に来て作業したときのギャップをなくすことができます。

電話で段取りを行い、電話が終わった後にメールすることも大事ですよ。

内装工事工程表の作成手順④:集めた情報をもとに工程表を作成

工事の洗い出しや工事期間をもとに内装工事工程表を作成していきます。

情報収集がきちんと行えていたらここでの作業は簡単になります。

意識することは見やすさです。

パソコン上で工程表を作成したら、一度印刷をして確認を行いましょう。

隅から隅まで見ることでミスや見落としをなくすことができます。

内装工事工程表の作成手順⑤:上司や業者へ工程表を周知

最後に上司や業者へ工程表を周知します。できれば工程表を使い打ち合わせを行うとよいでしょう。

完璧に作成したと思っても客観的に見れてないので工事の抜けや工事期間の相違がある場合があります。

ですので工程表の打ち合わせが一番重要な項目になってきます。

また、打ち合わせででた意見を大切にし、工程表に反映させましょう。

反映させた工程表は必ず周知しましょう。

内装工事工程表の注意点

建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明【画像④】

内装工事工程表の注意点は以下の2つです。

  • 各業者に必要な工事日数の把握
  • 施主検査の確認

内装工事工程表の注意点①:各業者に必要な工事日数の把握

こちらが想定した工事日数との相違を確かめるために大事なことです。

担当者と作業員とでは想定日数が違うことはよくあります。

担当者の思い込みで日数を勝手に決めてしまうと工事がうまく行かないので必ず作業員が必要な工事日数を確認するようにしましょう。

さらには日数を把握した上で日程調整をしましょう。

内装工事工程表の注意点②:施主検査の確認

施主検査の確認は必須事項です。

内装工事は現場の終盤ということです。

現場の終盤ということは施主検査が始まります。

とくに施主検査は内装をよくみるので、検査日程に合わせて工事を終えるようにしましょう。

内装工事工程表を効率よく作成する方法

建設業における内装工事工程表とは|作成の方法と注意点を説明【画像⑤】

内装工事工程表を効率よく作成する方法は以下の2つです。

  • エクセル
  • 工程管理ツール

エクセル

エクセルは内装工事工程表を簡単に作成することができます。

理由としてはテンプレートがインターネットにあるのでダウンロードすれば簡単に作成することができます。

また導入コストがかからない点もメリットです。逆にデメリットは工程表のオンライン共有ができないことです。

工程管理ツール

工程管理ツールで内装工事工程表を作成することができます。

工程管理ツールは工程表専用ツールなので操作性がよく簡単に作成することができます。

またオンライン共有も簡単にできるので担当者間でも情報漏れを防ぐことができます。

まとめ

今回は建設業における内装工事工程表について詳しく解説しました。

まずは内装工事の流れを理解することが大事になります。

流れを理解した上で工程表を作成しましょう。

工程表をもとに打ち合わせをすることで内装工事のよいサイクルを作ることができます。

この記事を参考に、内装工事工程表を作成してみてくださいね。

 

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