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建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説

2023.03.08

コラム

  • 「建築業でいう原価管理ってなんだろう……」
  • 「原価管理する目的ってなんだろう……」

こんな悩みありませんか?

原価管理が大事だとは聞きますが、どういった意味で大事なのかは、わからないですよね。

今回は原価管理する目的や原価管理の作成方法をわかりやすくまとめました。

この記事を参考にぜひ原価管理を理解して会社で活かしてくださいね。

【建設業】原価管理とは

建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説【画像①】

建設業でいう原価管理とは、工事をする際に発生する材料費や外注費など、原価にかかる費用を計算して管理することです。

適切な原価管理をすることにより、赤字を防いだり、工事にゆとりをもたせることができます。

原価管理により、現場が円滑に回るかどうか決まると言っても過言ではありません。

建設業の原価管理は、他と比べて複雑で変動が多いので原価の把握は難しいといわれています。

【建設業】原価管理をする目的

建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説【画像②】

原価管理をする目的は以下の2つです。

  • リスク管理
  • 利益確保

リスク管理

リスク管理を目的として原価管理をします。

工事現場は受注代金が同じでも、原価は変動します。

原価の変動が予想される場合、利益を最大限に獲得するために原価管理は必要です。

ちなみに、材料が不足したり、材料を重複発注し在庫を無駄にかけないためにも、活用されています。

利益確保

原価管理を完璧にしておけば、工事にどのくらいの費用がかかったのか把握することが可能です。

把握することで工事現場ででた無駄な費用に気づくことができ、事前にコスト削減することができます。

それにより、利益につながります。

ポイントしては、できるだけ噛み砕いて把握し、常に無駄がないか確認することです。

【建設業】原価管理のメリット・デメリット

建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説【画像③】

原価管理のメリット・デメリットを事前に把握して徹底的に管理しましょう。

原価管理するメリット

原価管理するメリットは以下の2つです。

  • コスト削減
  • 損益分岐点の把握
原価管理するメリット①:コスト削減

原価管理を徹底することでコスト削減をすることができます。

原価管理をすることにより、どこにコストがかかっているかわかります。

1つ1つの項目に着目し、本当に必要かどうかを考えていけば無駄が見えてきます。

ポイントとしては、必要と思うことも疑問をもって考えることです。

コツを掴めば無駄を一目でみつけることができ、コスト削減につながります。

原価管理するメリット②:損益分岐点の把握

損益分岐点とは利益が出るか、損失が出るかがわかれるボーダーラインのことを示します。

損益分岐点をマスターすることができれば、利益の目安が把握できるので的確な判断ができます。

損益分岐点を把握できれば、引き際も見極められるので赤字を事前に防ぐことが可能です。

逆にいうと損益分岐点を把握できなければ、戦略的に工事予定を立てることができずに危ない工事現場になってしまいます。

ですので原価管理において損益分岐点の把握は必須となります。

原価管理するデメリット

結論として原価管理をするデメリットはありません。

デメリットはありませんが、正確な原価管理をしないとかえってマイナスな方向に進みます。

理由としては、建築現場は原価管理をもとに工事を進めていきます。

間違った原価管理をもとに工事を進めてしまうと間違いに気づくことなく、工事が完了します。

しかし、最終的に金額が合わずに取り返しのつかないことになります。

ですので原価管理をする際は、必要以上に確認をしてミスのないようにしましょう。

【建設業】原価管理の課題

建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説【画像④】

原価管理の課題は以下の2つです。

  • 手作業なので負担が大きい
  • 工事費の構成が複雑

手作業なので負担が大きい

原価管理は手作業なので負担が大きいのが課題です。

基本的に原価管理はエクセルで入力しています。

エクセルで手入力するとどうしてもミスがでたり、上書き保存のミスなどのヒューマンエラーが出てきます。

上記の理由から建設業の原価管理は難しいといわれています。

工事費の構成が複雑

工事費の構成が複雑なのが原価管理の課題といわれています。

工事費の構成はいかのようなものがあります。

  • 工事原価
  • 順工事費
  • 直接工事費
  • 共通仮設費

上記のように分岐しているので原価管理のための情報を正確に把握しようとすると、かなりの時間がかかります。

【建設業】原価管理の方法

建設業の原価管理とは?原価管理する目的や作成方法を解説【画像⑤】

原価管理の方法を以下にしめします。

  • 標準原価を概算で設定
  • 原価計算
  • 分析
  • 改善行動

原価管理の方法①:標準原価を概算で設定

最初に標準原価を設定します。

標準原価の設定とは、工事を始める前の目安になる原価を概算で設定することです。

ちなみに標準原価に対して、実際にかかった原価のことを実際原価といいます。

実際原価と標準原価の差異を分析し、原価の無駄を把握することで改善につながります。

しかし、標準原価は工事着工前の目標値ですので実際原価との差を予想するのは限界があります。

ですので、過去の工事原価と比較することで差異を差異を最小限に抑えることができます。

事前に過去の有益な情報を確認することで適切な標準原価を設定しましょう。

原価管理の方法②:原価計算

次に材料費・労務費・経費・外注費等を明確にし、原価計算をします。
原価計算には以下の3つの種類があります。

  • 標準原価計算
  • 実際原価計算
  • 直接原価計算
標準原価計算

標準原価計算とは工事にかかる原価を工事着工前に算出することです。

設計や工事工程から原価計算に必要な項目を探し、材料費・労務費・経費・外注費の標準値を決め、概算の原価を算出します。

標準原価計算は工事着工前や実際原価との比較のため、事前に概算として原価を出したい場合につかいます。

実際原価計算

実際原価計算とは標準原価計算に対して、実際に使われた原価を用いて算出する方法です。

標準原価計算で算出した標準原価と比較することで、工事の無駄を把握し改善することが可能です。

直接原価計算

直接原価計算とは実際原価を「変動費」と「固定費」に分けて考える計算方法のことです。

使う場面としては、それぞれの利益を確認したい場合や売り上げと利益が比例していない場合などに使います。

原価計算は、正確な利益を把握し、場合によっては業務のあらゆる意思決定をするうえで必要な手順です。

細かなことですが、光熱費や減価償却費などの忘れがちな費用も漏れがないか何度も確認しましょう。

漏れがあっては適切な原画管理はできません。

原価管理の方法③:分析

次に設定した標準原価と実際原価の比較と分析をします。

標準原価より実際原価が高い場合は目標値よりも差異分利益が減少していることがわかります。

ポイントとしては、どの程度差異があるのか、なぜ差異が発生したのか原因を比較・分析することにより、課題をみつけることで今後につながります。

原価管理の方法④:改善行動

分析をした後は、原因を改善しましょう。

たとえば、工程管理を見直し、無駄を把握し改善することによって労務費の削減をすることができます。

また、資材の数量を増やして単価交渉をおこなうなど原価低減を狙える対策をします。

ポイントとしては分析を徹底的にし、原価を抑えられるように改善していくことです。

まとめ

今回は建設業の原価管理する目的や作成方法を解説しました。

原価管理する目的を明確にしてから原価管理することで質の高い原価管理をすることができます。

原価管理のポイントは細かな見直しです。

少しでも抜けやミスがあると今後に大きく響きます。

ですので入念に確認し、抜けやミスがないようにしましょう。

この記事を参考にぜひ原価管理をしてくださいね。

 

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