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建材店とは?概要や業務内容、工務店が建材店と信頼関係を築くコツを解説

2023.04.07

コラム

工務店が家を建てるうえで建材は必要不可欠です。

この建材を取り扱っている建材店。

建材店は工務店にとってどのような存在なのでしょうか。

本記事では建材店について取り扱い商品や業務内容を詳しく解説しています。さらに、工務店が建材店と信頼関係を築くコツを紹介します。

建材店と良好な関係を築くための参考にしてください。

建材店とは

建材店とはマンションや戸建住宅などの建設に必要な建材を取り扱いや販売をしている業者のことです。

建材店は建材商社やメーカーから仕入れた幅広い商品を、建設会社や工務店、ハウスメーカーなどに販売しています。

店頭販売だけでなく、建設現場に直接配送してくれるなど利便性の高いサービスを提供している点が特徴です。

建材とは

建材とは住宅や建造物を建てる際に用いられる建築材料のことです。

建築に用いる材料はすべて建材なのですが、建設業では加工して使用する木材やセメントではなく、販売している状態のまま使用可能な商品を建材と呼んでいます。

例えば、砂利やレンガ、ブロック、鉄筋、玄関ドア、フロア材などです。

建材店の役割

工務店やハウスメーカーが抱えている工事案件は多数あるため、使用する建材の種類やグレード、数量などは現場ごとに異なります。

事前にすべての建材を購入した場合、保管スペースに困るだけでなく風雨に晒されれば劣化してしまうかもしれません。

そのため、建材店を介して案件ごとに必要な分の建材を注文し、現場に配送してもらいます。

現場に必要な建材を必要な分だけ使用できるなど、工事を円滑に進めていくうえで建材店は大きな役割を担っています

建材店が取り扱う商品

建材店では時代の移り変わりや環境の変化、市場のニーズなど多様化する住空間へ対応するため、幅広い商品を取り扱っています

建材店ごとに取り扱う商品に違いがありますが、一般的には以下のような商品を販売しています。

  • 基礎工事用資材
    ⇒基礎型枠・セパレーター・鉄筋など
  • 左官資材
    ⇒セメント・モルタル・漆喰・珪藻土・下地材・添加剤など
  • エクステリア
    ⇒フェンス・カーポート・表札・玄関ドアなど
  • 住宅設備
    ⇒システムキッチン・化粧台・ユニットバスなど
  • 骨材
    ⇒砂利・砂袋・砕石など
  • 防水資材
    ⇒塩ビシート・防水シート・ウレタンなど
  • 薬剤
    ⇒急結剤・剥離剤など
  • 舗装資材
    ⇒路盤材・アスファルト合材・地盤改良材など

上記のような建材のほかに、電動工具やエアー工具、スコップ、コテといった工具類の取り扱いもしています。

建材店の業務内容

建材店の業務内容は主に次の5つです。

  • 営業(販売と提案)
  • 仕入れ
  • 倉庫管理
  • 資材・建材の配達
  • 情報提供

以下に詳しく解説します。

営業(販売と提案)

建材店はネットや広告から顧客を得る反響営業だけでなく、現場に足を運んで工務店や職人のニーズをヒアリングして、適切な商品を提案し販売しています。

工務店側にとっては工事で使う建材の話だけではなく、建材店の持つ幅広い知識から有益な情報が得られれば大きなメリットになり、建材店との信頼関係も構築できるでしょう。

商談がまとまれば、見積書の作成や納期の相談などを行います。

仕入れ

工務店や建設会社から発注を受けた建材や商品を手配します。仕入れ先は主に建材メーカーや商社です。

仕入れの際には原価管理や納入時期の打ち合わせを行います。

建材店側は倉庫内の在庫数を確認し、今後の出荷状況に合わせた適切な在庫管理が必要です。

倉庫管理

手配した建材が入荷すれば、まず検品です。

納品書の内容と現物をチェックして、商品名や品番、数量が一致しているか、また破損がないかなどを確認(入荷検品)します。

検品にミスがあれば誤出荷の原因となり、工務店や建設会社からの信頼を失うだけでなく、建材店の経営に影響を及ぼす可能性があるため、入荷段階での検品は重要です。

入荷してすぐに検品を行えば、正確な在庫数が把握できるメリットもあります。

また、破損が見つかれば代替え品をすぐに手配するなど、顧客に迷惑をかけない取り組みも迅速に行えるでしょう。

資材・建材の配達

指定された納期が来ればトラックやクレーン車などで、納品先の倉庫や建設現場へ資材や建材の配達をします

荷物を積み込む前には再度検品を行い、商品に間違いがないか確認することが大切です。

納期遅れや品番違い、数量不足があれば工事に着手できず、工程進捗に影響が出るため配達には細心の注意が払われます。

情報提供

直接現場に配達するメリットに顧客とのコミュニケーションがあります。

ただ注文を受けた商品を仕入れて届けているだけでは、顧客との信頼獲得にはつながりません。

建材店の持つ知識や情報、例えば建設に関する法律の改正点や補助金・助成金の情報などを提供できれば、顧客との信頼関係が生まれていきます。

顧客との何気ないやり取りのなかに、新たな受注につながるヒントが隠れているかもしれません。

工務店が建材店と信頼関係を構築するには

建材店と信頼関係を構築していくためには、以下の点を心がけて関係性を深めていくことが大切です。

  • パートナーとして協力関係を築く
  • 意思疎通を深める
  • 施工の相談を持ちかける

項目ごとにポイントを解説します。

パートナーとして協力関係を築く

工務店は建材店と対等な協力関係を築いて取り引きをすることが大切で、互いにwin-winの関係が理想です。

しかし、未だに「お客様は神様」といった感覚で、上から目線で無理難題を押し付ける発注者が存在します。

お互いの立場やシチュエーションで受け取り方は違いますが、高圧的な態度や理不尽な言動を取り続けていると建材店側から取り引きを拒絶されてしまうかもしれません。

建材店から資材や建材を調達できなければ、工事がストップしてしまいます。

そうならないためにも建材店との関係性を見直し、互いにパートナーとして協力関係を構築していくことが大切です。

意思疎通を深める

建材店と意思疎通を深めるためには、常日頃からしっかりとコミュニケーションを図り、情報の共有化や互いに求めているものを理解し合うことが重要になります。

発注側(工務店)と受注側(建材店)との関係性が悪化する大きな要因は、コミュニケーション不足です。

大概の問題は情報を共有することで解決できますが、お互いの意思にズレがあればトラブルやクレームの原因となるため、正確に要望を伝えるスキルや体制づくりが求められます。

しっかりと意思疎通を重ねて、「これからも一緒に仕事に取り組みたい」と思われる工務店を目指してください。

施工の相談を持ちかける

建材店と良好な関係を確保できれば、施工について気軽に相談しやすくなります

例えば、初めて使う商品や建材を施工する場合、完成イメージが頭に浮かんでも実際に施工してみないと、思い通りの使い勝手や機能が得られるのかはわかりません。

そういった時に建材店に意見を求めれば、施工のコツや組み立て方、使い勝手などのレクチャーを受けられます

工務店からの相談に対して、建材店の持つ豊富な知識と情報量を活かした的確なアドバイスの提供が受けられれば、互いの信頼関係がさらに深くなるでしょう。

まとめ

本記事では工務店にとって欠かせない存在である建材店について、取り扱い商品や業務内容などを含めてわかりやすく解説しました。

建材店は資材や建材の販売だけでなく、建設に関する有益情報や専門知識を活かした提案をしてくれるので、協力関係を築けば享受できるメリットは多大です。

発注側と受注側といった事業間の関係性から、共に成長し新たな価値を生み出すパートナーとして共存共栄しながら、地域の活性化に貢献する企業として発展していきましょう。

 

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