建設業の可視化とは?可視化する目的や成功させるポイントを解説
2023.03.10
- 「建設業の可視化ってなんのことだろう……」
- 「建設業の可視化の目的ってなんだろう……」
こんな悩みありませんか?
たしかに建設業界では可視化という言葉をよく耳にします。
しかし、可視化の目的を理解してない人も多々いると思います。
この記事では建設業の可視化も目的や可視化する方法をわかりやすくまとめています。
この記事を参考にして実践してくださいね。
可視化とは?見える化との違いとは
可視化とは「みたいものをみたい人にみえる状態」にすることを示します。
一方、見える化はみえていないものを目に見えるようにすることを示します。
どちらもみえないものをみえるようにするという点は変わりないのですが、可視化の方が目的を考える必要があります。
ただ単に、みえるものをみえるようにするだけでは情報漏洩になる可能性があるので注意が必要です。
建設業においての可視化の目的
建設業においての可視化の目的は主に以下の3つです。
- 現場の現状把握
- 情報の共有
- ミスへの気づき
建設業の可視化の目的①:情報の共有
情報の共有を目的として可視化をします。
建築現場ではいかに情報を共有できるかで現場がスムーズに回るか決まります。
たとえば、1人の現場担当者が体調不良で休んだとします。
情報の共有をしていなかったら大事な情報が現場に周知されないので不具合がおこります。
そんな問題を防ぐためにも大事な情報を可視化できるようにしておけば、みたいときみれるので周知もれがなくなります。
建設業の可視化の目的②:ミスへの気づき
可視化することによりミスを気づくことができます。
1人で工程表作成や見積作成をしているとミスに気づかないことがあります。
しかし、工程表や見積書を可視化することで上司に確認してもらえるので、間違ったことを指摘してもらえます。
それにより大きな問題をふせぐことができます。
建設業の可視化の目的③:現場の現状把握
可視化の目的は現場の現状を把握することです。
たとえば、工程表を朝礼看板に貼り出し、可視化するとします。
そうすることで工程表をみたら現場の状況がわかるので現場がスムーズに回ります。
現場の状況把握は担当者だけではなく作業員も把握しておくことで円滑に現場が回ります。
建設業において可視化する方法
建設業において可視化する方法は主に以下の4つです。
- 工程表の貼り出し
- データの共有
- 朝礼看板に注意事項の明記
- 建設管理システムの導入
工程表の貼り出し
工程表を現場に貼り出しすることにより可視化ができます。
具体的には朝礼看板や打ち合わせ場所などの現場に関わるすべての人が目にする場所に工程表を貼り出しましょう。
工程表を貼り出すことにより、現場の流れや関わる業者がわかることから現場がスムーズにいきます。
たとえば工程表に不備があった場合は、担当者にいうことで修正ができ、大きな問題を事前に防ぐことができます。
ポイントとしては、多くの人がみえる、みやすい場所に工程表を設置することです。
データの共有
データの共有し現場を円滑に進めましょう。
データを共有し、可視化することでいつでも最新情報が確認できます。
たとえば、工程表・見積書・打ち合わせ資料などを可視化できるようにしておきましょう。
とくに打ち合わせ資料は大事な情報がかかれているので、可視化できる状態をつくり、周知も必ずしましょう。
始めのうちは慣れないので、可視化できる状態にしたら、周知を必ずしましょう。
朝礼看板に注意事項の明記
朝礼看板に注意事項を明記することで可視化できます。
たとえば、作業当日の注意事項、通行禁止エリアなどをわかりやすく明記しましょう。
朝礼で説明し、明記することで後からでも確認できるので周知漏れを防げます。
ポイントとしては余分な情報はカットし、大事な情報を大きく明記することです。
建設管理システムの導入
建築管理システムを導入することで必要なことを可視化できます。
たとえば、見積書・工程表・作業日報等の共有したほうがよい資料はすべて可視化できます。
データ上で作成して上書き保存をするだけで他の人がみれる状態になるので印刷して渡す手間が省けます。
また、閲覧設定も簡単にできるので、情報漏れを防ぐことが可能です。
建設業で可視化を行うメリット・デメリット
建設業で可視化を行うにはメリット・デメリットがあります。
事前に把握して有効に活用しましょう。
建設業で可視化するメリット
建設業で可視化することによるメリットは主に以下の3つです。
- 担当者の負担が減る
- 工程の調整が可能
- 労働環境の改善
建設業で可視化するメリット①:担当者の負担が減る
可視化することで担当者の負担が減ります。
従来の方法は見積書を作成したらプリンターで印刷し、印鑑を押して発送します。
しかし、建築管理システムを導入すればデータ上で見積書を作成でき、そのままメールで送れるので手間が省けます。
その他も書類関係も可視化することで他の担当者が使いたい時に使えるので手間が減ります。
建設業で可視化するメリット②:工程の調整が可能
可視化することで工程の調整が可能になります。
工程表を作成し、データ上で可視化すればだれでも最新の工程表を確認できます。
それにより、作業のずれや追加工事があれば簡単に工程調整ができます。
確認する際もいちいち印刷し、みんなに配る必要がないので手間が省けます。
建設業で可視化するメリット③:労働環境の改善
可視化することで労働環境の改善ができます。
建築管理システムを使えば現場の状況がリアルタイムでわかるので、労働環境の改善ができます。
たとえば、作業スペースが余っているのに作業員が足りていないのを確認することが可能です。
それにより工期の短縮に繋がり、コスト削減になります。
建設業で可視化するデメリット
建設業で可視化ことによるデメリットは主に以下の2つです。
- 周知漏れの可能性がある
- 慣れるまで時間がかかる
建設業で可視化するデメリット①:周知漏れの可能性がある
周知漏れの可能性があるのは可視化のデメリットです。
周知が簡単にできるのは可視化のメリットですが、落とし穴はあります。
可視化が慣れていないうちにデータをアップロードして周知しないと誰も気づきません。
また周知したと思っていても周知されていないケースもあります。
ですので、最初のうちは必要な人にメールで周知する癖をつけるとよいです。
メールなら記録で残るのでいつでも確認できます。
建設業で可視化するデメリット②:慣れるまで時間がかかる
可視化は慣れるまで時間がかかります。
特に長年の方法が染み付いている人は切り替えるまでに時間がかかります。
慣れるコツとしては、いきなり完璧を目指すのではなく徐々に慣れていくことです。
慣れてきたら可視化が当たり前になってきますよ。
建設業で可視化を成功させるポイント
建設業で可視化を成功させるポイントは主に以下の3つです。
- 正しい情報を出せているか
- 周知できているか
- 従業員が理解できるか
可視化を成功させるポイント①:正しい情報を出せているか
正しい情報を出すことが可視化の成功ポイントです。
逆に誤った情報を可視化してしますと他の方が誤った行動をしてしまいます。
それを防ぐためには可視化する前に確認を何度もしましょう。
始めのうちは可視化する前に他の人に確認をしてもらうのもよいでしょう。
そのくらい慎重になることをおすすめします。
可視化を成功させるポイント②:周知できているか
周知できているか確認する癖をつけましょう。
よくある例として、データを共有したと思ってけど、共有されていないことです。
ですので、自分で一度共有されているか確認しましょう。
周知ができていいなければ可視化の意味がありません。
可視化を成功させるポイント③:従業員が理解できるか
可視化するには従業員の理解が必要です。
可視化する目的を現場に関わる全員が理解していないと意味がありません。
意味を理解せずに可視化してもいずれミスは起こります。
ですので可視化するまえに説明をきちんとしてから取り組むとよいでしょう。
まとめ
今回は建設業の可視化する目的や成功させるポイントを解説しました。
まず大事なのは可視化する目的を明確にすることです。
そしてそれをすべての人に理解してもらいましょう。
そうすることで可視化が成功し、良い現場の流れができます。
この記事を参考にして建設現場で可視化を取り入れてくださいね。
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