Column コラム

未来の技術が現実に変わった!建設業界にやって来たMRとは何か?

2023.07.20

コラム

建設関連へのMRの応用がされ、多くの場面で効果があると聞くことが多くなりました。

しかし、経営者には次の点を知らない人が多いのではないでしょうか。

  • MRとはそもそも何か
  • MRで可能となることは何か
  • MRにはどんなメリットがあるか

確かにMRは建設そのものの技術とは少し離れるため、異質に感じるかも知れません。

しかし、MRは建設業界に大きな影響を与えていることは事実。MRを知らないでは済まされません。

そこで、この記事ではMRについて、次の項目について解説します。

  • MRとは何か
  • MRのメリットとは
  • 建設業界の現状とMR
  • MRはこんなことも出来る

読み終わる頃には、MRについてイメージが出来ていることでしょう。

MRとは何か

ここでは以下の点について取り上げます。

  • MRとはどんなシステムか
  • MRの仕組み
  • VR、ARとの相違

MRとはどんなシステムか

MRとは空間に立体的に情報を投影するように見せ、実在しているように感じさせる技術です。

MRは「Mixed Reality(ミックスド・リアリティ)」の略称。

例えば、実際には完成していない自動車を、設計した資料から空間に3Dで見えるようにすることが出来ます。

リフォーム関連では、図面などから施工後の状況を空間に投影し、どの様な仕上がりになるかの確認が可能です。

MRの仕組み

MRは専用のゴーグルを使用し、そこに現実世界と3DモデリングCGを合成させた映像を投影して、ゴーグルを装着した使用者に見せる仕組みです。

使用者の位置も動作するので、極めてリアルな映像が見えます。

例えば、リビングにテーブルセットを置く状況を考えてみましょう。

現状のリビングにはなにも設置していません。

テーブルセットは図面やカタログのレベルの情報のみ。

この様な状況では、顧客は実際の施工後のイメージは困難なことでしょう。

しかし、MRを使えば、現状に玄関アプローチに実際に手摺りが設置された様にゴーグル越しに見えるので、施工後の状況をリアルに体感出来るのです。

これは画面の中を見るのとは完全に違います。

MR

VR、ARとの相違

MRに似たシステムにVR(Virtual Reality・バーチャルリアリティ)AR(Augmented Reality・オグメンテッド・リアリティ)があります。

それぞれに特徴がありますが、次の表の通りです。

名称 どんなものか
VR 「仮想現実」人工の仮想空間を体験する技術。

ゴーグルを使って視角・聴覚などの情報を全方位で表現します。使用者は、その人工的空間の中を体験出来ます。

AR 「拡張現実」現実の像に人工的な資格情報を付加する技術。

スマホなどで現実世界を撮影すると、その情景の中にCGが表示されたりします。

MRのメリットとは

次に、MRのメリットについて取り上げましょう。

MRの主なメリットは次の3点です。

  • リアルなシミュレーションが可能
  • 2D図面から空間に映像表現が出来る
  • 遠隔業務支援も可能

それぞれについて説明します。

リアルなシミュレーションが可能

MRはリアルなシミュレーションが可能です。

建設業・リフォーム業においてCGは非常に説得力のあるツールです。

というのも、一般の人は図面を読んでもイメージが難しいから。

しかし、3Dのパースを作れば顧客にも仕上がりを見せることが可能。

顧客の方でも納得しやすいです。

しかし、一般のCGは画面の中でしかありません。

その点、MRの場合は空間に描写するイメージになりますので、3Dのパースよりもリアルなシミュレーションが可能。

顧客の方としても3Dパースよりもイメージがしやすいことでしょう。

2D図面から空間に映像表現が出来る

2D図面から空間に映像を作り出して見せることも可能です。

例えば、橋梁などの大型の工作物はシミュレーションが困難です。

図面からの表現手段としては、模型や3Dパースなどでの表現となるでしょう。

しかし、体感することは出来ません。

その点、MRであれば空間に投影して見せることが可能なので、図面に記載されている内容の体感が出来ます。

住宅リフォーム関連を考えても、次の例が考えられます。

  • 屋根や外壁材などの交換
  • 設備交換
  • 内装のリフォーム
  • 外構工事

このように応用範囲が広いです。

遠隔業務支援も可能

MRは遠隔業務支援も可能です。

現場が離れている場合などは、現場の状況を電話で伝えるのが一般的です。

人によってはカメラで映像を送りながら通話をする人もいるでしょう。

しかし、映像を送るとしても、遠隔業務支援には限界があります。

その点、MRであれば遠隔地であっても、現地の施工イメージを伝えることが可能。

より正確な支援が出来ます。

建設業界の現状とMR

このようにMRには大きなメリットがあるのですが、建築業界にはどのように関わるのでしょうか。

ここでは、次の例を取り上げて紹介します。

  • プレゼンテーション
  • 会議
  • 設計
  • コストダウン

それぞれについて解説します。

プレゼンテーション

MRによってプレゼンテーションが変わります

現状のプレゼンテーションは紙ベースが多いのではないでしょうか。

リフォーム業の場合、紙ベースの見積書・図面・仕様書など。

そして設備のカタログやサンプルが一般的です。

顧客にそれらの資料を手渡して「イメージはお客様の方でお願いします」といった具合です。

しかし、図面が苦手な人は少なくありません。

その点、MRであれば図面を空間に表現出来るので、イメージ伝達がより正確になります。

例えば、キッチンを設置する場合には、実際に設置した映像を見ることが可能。

より正確なプレゼンテーションが可能なのです。

ちなみに、この効果は顧客満足度にも反映されます。

「イメージと違っていた」といった事態も減るので、経営戦略の面からも有益です。

会議

MRは会議でも効果を発揮します

今の会議の資料は紙ベースのため、イメージ化には限界があります。

例えば、画面の中では「大きさの表現」などに限界を感じないでしょうか。

高さ1800mmの本棚を17インチのディスプレイに映したとしても大きさは分かりにくいです。

しかし、MRであれば1800mmとして表現が可能。

会議の出席者全員が同じイメージで見られるので、意思決定もスピーディーです。

設計

MRは設計においても威力を発揮します

特に大きな物を設計する時、あるいは空間を設計する時など、設計者にとってもイメージが難しい時があります。

しかし、MRであれば実物と同様の投影が可能。設計に活かせるのです。

コストダウン

MR導入によってコストダウンも狙えます

設計に掛かる手間やプレゼンテーションがスムーズになるため、必要となる時間が減り、人件費が抑えられるのです。

ちなみに、この効果は従業員の残業時間削減などにも有効です。

ワークライフバランスの推進、更には建設業界のイメージアップまで狙えるのです。

MRはこんなことも出来る

ところで、MRには応用可能な分野があります。

少し変わった使い方ではありますが、建築と大きく関わる点です。

内容は次の2点。

  • 構造設計
  • 気流シミュレーション

それぞれについて紹介します。

構造設計

MRは構造設計への応用が可能です。

リフォーム業とは関係が薄いかも知れませんが、住宅…特に都市部の3階建て木造住宅には構造設計が欠かせません。

構造設計によって地震や台風が来た場合を想定して部材の強度を決めるのです。

さて、MRを使うと3Dモデルを現実空間に投影することが可能。

各部材にどれくらいの荷重が掛かるかが可視化されます。

どこの部材にどの様な力が掛かるかが直感的に分かるので、部材の仕様決定に役に立つのです。

気流シミュレーション

MRは気流シミュレーションが可能です。

これはエアコンの配置に有効な技術。

エアコン吹き出し口から出る風が、室内をどの様に通過するかが分かるのです。

エアコンの風の動きは省エネに役立ちます。

エネルギーが高騰している現在、脚光を浴びる可能性が大きい技術です。

まとめ

MRについて、以下の項目を解説しました。

  • MRとは何か
  • MRのメリットとは
  • 建設業界の現状とMR
  • MRはこんなことも出来る

MRに対する理解が進んだのではないでしょうか。

MRは今後も更に花開く技術です。メリットの多い技術なので、導入を検討してみる価値は十分にあります。

ぜひとも自社の業務を振り返り、有効性を検討しましょう。

 

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