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こどもエコすまい支援事業2023!リフォーム補助金を解説

2023.08.17

コラム

こどもエコすまい支援事業は、子育て世帯・若者夫婦世帯が主な対象となる補助金事業ですが、リフォーム工事となると少し条件が変わってくることをご存じでしょうか。

2023年度から始まった「住宅省エネキャンペーン」の対象事業でもあるので、他の事業とあわせてワンストップ申請も可能です。

本記事では、「こどもエコすまい支援事業」のリフォーム工事部分について、解説していきます。

こどもエコすまい支援事業とは?

こどもエコすまい支援事業とは、2022年11月8日以降のリフォーム工事着手、高い省エネ性能を有するリフォームが補助対象となる2023年度の支援事業です。

こどもエコすまい支援事業について

こどもエコすまい支援事業の目的は、エネルギーの高騰の影響の省エネ投資の下支え、子育て世代の補助すると共に、2050年カーボンニュートラルの実現を図ることと示されています。

こどもエコすまい支援事業は、新築工事では、子育て世帯・若者夫婦世帯が対象の事業です。

リフォーム工事では世帯条件の縛りはなく、リフォームする住宅の所有者等であれば、対象となります。

こどもエコすまい支援事業2023の現状

2023年8月6日現在、予算に対する補助金申請額の割合は、概算値で78%

遅くとも2023年11月末とされている交付申請期間は、予算に達し次第終了となるため、前倒しでの申請終了も考えられます。

2022年度までは類似の補助金事業として「こどもみらい住宅支援事業」があったことから、次年度以降も継続ないし類似の補助金事業が閣議決定される可能性もあります。

対象となるリフォーム工事

こどもエコすまい支援事業の補助対象となるリフォーム工事は以下の通りです。

 

リフォーム工事 工事写真
住宅の省エネ改修 開口部の断熱改修 前後/箇所
外壁、屋根・天井または床の断熱改修 工事中
エコ住宅設備の設置 前後
省エネ改修と同時に行う改修 子育て対応改修 前後
防災性向上改修 前後/箇所
バリアフリー改修 前後
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置 前後
リフォーム瑕疵保険等への加入

対象となるのは、こどもエコすまい支援事業に製品登録されている製品を使用したリフォーム工事です。

住宅の省エネ改修は3項目のいずれかが、この補助事業を受ける上での必須条件です。

項目ごと、製品ごとに補助額が設定されています。

バリアフリー改修の製品登録は、衝撃緩和畳の設置のみで、手すりの設置や段差解消など工事の製品登録はありません。

申請には登録されている製品の納入仕様書や証明書が必要となり、項目ごとに定められた工事写真も必要です。

リフォーム瑕疵保険等への加入は、指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険及び大規模修繕工事瑕疵保険への加入が要件です。

 

先進的窓リノベ事業又は給湯省エネ事業により改修を行った場合は、「住宅の省エネ改修」を行ったものとみなされます。

住宅省エネ2023キャンペーンの中で重複している項目もあるので、開口部の改修や給湯器を取り替える際には、重ねて確認が必要でしょう。

対象となるリフォーム工事の補助上限

こどもエコすまい支援事業の予算上限は1500億で、2023年8月6日までに概算値で78%の申請がなされています。

1戸あたりの補助上限は、原則30万円

補助上限の引き上げは以下の通りです。

 

子育て世帯・若者夫婦世帯 既存住宅購入 上限補助額(万/戸)
該当する 60
45
該当しない 45
30

 

住宅省エネ2023キャンペーン

住宅省エネ2023キャンペーンは、2050年カーボンニュートラル実現に向けた、国土交通省・経済産業省・環境省、3省連携による補助事業の総称です。

  • こどもエコすまい支援事業
  • 先進的窓リノベ
  • 給湯省エネ事業

3つの事業がワンストップで申請することが可能です。

こどもエコすまい支援事業の補助対象となっている製品は、先進的窓リノベ事業・給湯省エネ事業の対象となっているものもあります。

性能に応じて併用することは可能ですが、こどもエコすまい支援事業の交付を受けたものを重複して交付を受けることはできません

補助金申請の流れ

手続きの全ては、「こどもエコすまい支援事業者」に登録された工事施工業者が、こどもエコすまい支援事業事務局が提供するWEBシステム『住宅省エネポータル』上で行います。

補助金申請の流れは以下の通りです。

  1.  こどもエコすまい支援事業者に登録申請
  2.  住宅省エネポータルのアカウント取得
  3.  工事請負契約の締結(施工者と施主)
  4.  共同事業実施規約の締結(施工者と施主)
  5.  工事着手
  6.  交付申請の予約(任意)
  7.  工事の完了・引き渡し
  8.  交付申請
  9.  交付決定通知(事務局から施工者)
  10.  実績報告と補助金額の確定
  11.  補助金交付(事務局から施工者)
  12.  補助金の還元(施工者から施主)

①こどもエコすまい支援事業者に登録申請

工事施工者は、こどもエコすまい支援事業に参加を申告することで、住宅省エネ2023キャンペーンに登録事業者として登録されます。

②住宅省エネポータルのアカウント取得

手続きは住宅省エネポータル上で登録されてた支援事業者が行います。

ポータルの利用には、「統括アカウント」と「担当者アカウント」の取得が必要です。

統括アカウントは、こどもみらい住宅事業者であれば自動発行されています。

③工事請負契約の締結(施工者と施主)

④共同事業実施規約の締結(施工者と施主)

補助金の受け取り方法を、施工者と施主(発注者)との間で取り決めを行います。

⑤工事着手

⑥交付申請の予約(任意)

補助金の交付が見込まれるリフォームに対し、交付申請予定額を予約することができます。

予約は住宅省エネポータル上で、担当者アカウントで行います。

⑦工事の完了・引き渡し

⑧交付申請

補助金の交付申請は住宅省エネポータル上で、担当者アカウントで行います。

⑨交付決定通知(事務局から施工者)

補助金の交付決定は、住宅省エネポータルの担当者アカウントに通知されます。

⑩実績報告と補助金額の確定

交付決定通知後、取り下げ期日までに取り消し・取り下げが行われなければ、補助事業の実績報告兼補助金の請求がなされたものとなり、補助金額が確定します。

確定した補助金額と振込予定日は、こどもエコすまい支援事業者に通知されます。

⑪補助金交付(事務局から施工者)

こどもエコすまい支援事業者が指定した口座に補助金が交付されます。

住宅省エネポータルの担当者アカウントに通知されます。

⑫補助金の還元(施工者から施主)

交付された補助金は、共同事業実施規約の締結の際に合意した方法で施主に還元します。

還元方法は原則、最終支払いの契約代金に充当しますが、現金支払いも可能です。

こどもエコすまい支援事業の注意点

こどもエコすまい支援事業住宅省エネキャンペーンに含まれているので、これらと併用することは可能です。

同じ補助対象のリフォーム工事を、重複して国の補助を受けることはできません

地方公共団体では併用することもできるため、確認が必要です。

国が実施しているリフォーム工事における補助金事業は複数あります。

施主からの要望と工事内容、補助金事業などを照らし合わせて提案が必要となるでしょう。

まとめ

こどもエコすまい支援事業は、エネルギー高騰を直撃する子育て世代・若者夫婦世帯を下支えする、住宅省エネ事業です。

補助金を申請するには施工者の事業者登録が必要で、事業登録されたリフォーム工事を行うことで補助金の交付対象となります。

こどもエコすまい支援事業は、省エネキャンペーンの一つであるため併用も検討されるとよいかもしれません。

こどもエコすまい支援事業は2023の交付申請期間は2023年11月末で、すでに78%の申請がなされています。

申請を予定されている事業者の方は、スケジュールに留意していきましょう。

 

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