【建設業】週間工程表とは?作成の目的や作成方法を解説
2023.02.09
- 「週間工程表ってどんな時に使用するのかな……」
- 「週間工程表を作成したいけど作成方法がわかんない……」
こんな悩みはありませんか?
この記事では週間工程表の作成目的や作成方法について詳しく解説しています。
この記事を参考に週間工程表を作成してくださいね。
週間工程表とは
週間工程表とは工事期間が1〜3週間の時に使用する工程表のことです。
工程表の中でも細部工程表の次に細かな工程表になります。
小さな作業でも記入し、現場のイメージが想定できる工程表のことです。
主に工事日の前に作成して打ち合わせなどに使用します。
週間工程表を作成する目的
週間工程表を作成する目的は以下の3つです。
- 材料・業者の段取り
- 検査日程の確認
- 作業予定の確認
週間工程表の目的①:材料・業者の段取り
週間工程表の作成目的の1つは材料・業者の段取りをするために作成します。
材料・業者の段取りは週間工程表を見てから発注・連絡をするからです。
材料でいうと、週間工程表に搬入日を記入するとよいでしょう。
業者の段取りは週間工程表に工数を記入するとわかりやすいです。
週間工程表の目的②:検査日程の確認
週間工程表を作成することで細かな検査日程を確認することができます。
建築現場には工事期間中に検査が行われます。
検査に合わせた工事を進めるために検査日程の把握は必須となります。
検査日程を週間工程表書きこめば現場の流れと検査日程がわかるので問題なく現場が進みます。
週間工程表の目的③:作業予定の確認
週間工程表は作業予定の確認を目的として作成されます。
週間工程表は細かな作業予定が記載されているので作業の流れを簡単にイメージできます。
現場の流れをイメージできれば次の工事の段取りもスムーズに行うことができます。
建設業で使用する工程表の種類
建設業で使用する工程表の種類は以下の4つです。
- 総合工程表(全体工程表)
- 月間工程表
- 週間工程表
- 細部工程表
建設業の工程表の種類①:総合工程表(全体工程表)
総合工程表は別名、全体工程表とも呼ばれます。
総合工程表は工事の着工から竣工まで工事内容を示した工程表です。
着工前に作成されて総合工程表をもとに他の工程表の作成や業者の段取りなどを行います。
現場の流れを把握するためにも必要な工程表です。
建設業の工程表の種類②:月間工程表
月間工程表とは1ヶ月分の工事が記載された工程表のことです。
基本的に月間工程表を見ながら作業員は作業を進めていきます。
月間工程表は検査日程、全休日、イベントなど必要な情報は基本的に載っています。
総合工程表では把握しきれない細かな予定まで把握することができます。
建設業の工程表の種類③:週間工程表
週間工程表は業者との打ち合わせに使うことが多い工程表です。
月間工程表をさらに噛み砕いて、必要な情報を足したのが週間工程表です。
1日ごとの予定が把握しやすく現場のイメージを簡単にすることができます。
建設業の工程表の種類④:細部工程表
細部工程表とは1つの工事のみを工程表を示したものです。
複雑な工事で細かな調整をしないといけない工事に対して細部工程表を作成します。
細部工程表は1日の流れを時間ごとに細かく記載するので作業漏れをなくすことができます。
作成の注意点としては、予定を詰めすぎるのではなく2日ほど予備日を入れておくとゆとりを持って作業をすることができます。
週間工程表の記入項目
週間工程表の記入項目を以下に示します。
- 日付
- 全休日
- イベント
- 工事名
- 業者名
- 先の予定
週間工程表の記入項目①:日付
週間工程表には必ず日付を記入しましょう。
作業員や現場担当者は工程表の日付と工事内容を見て作業の段取りを行います。
日付の記入漏れや日付が間違っていた場合はトラブルが生じるので注意しましょう。
週間工程表の記入項目②:全休日
週間工程表は全休日をわかりやすく記載しましょう。
稼働日は白黒・全休日は赤色などと色を変えるとぱっと見で判断ができるのでおすすめですよ。
全休日が稼働日に変更する可能性もあるので対応できるようにしておきましょう。
週間工程表の記入項目③:イベント
週間工程表には下の備考欄にイベントを記載しましょう。
イベントとは主に検査予定や安全大会などのことをいいます。
イベントを記載することでそれに合わせた動きをすることができるのでスムーズに現場が回ります。
週間工程表の記入項目④:工事名
週間工程表には工事名を記載しましょう。
工事名の記載がないとどの工事かわからないため作業員が混乱してしまいます。
作成者の名前も記載することで工程表に不備があった場合、直接連絡がくるので効率がよいですよ。
週間工程表の記入項目⑤:業者名
週間工程表には必ず業者名を記載しましょう。
工事別に業者名を入れることによってどの場所でなんの工事を行っているかが可視化できます。
そのため、作業の重なりや事故を防止することができます。
週間工程表の記入項目⑥:先の予定
週間工程表には先の予定を入れるようにしましょう。
わかる範囲でよいので少しでも先の予定を入れると前段取りを確実に行うことができます。
月間工程表を参考にするとわかりやすいでしょう。
週間工程表の作成方法
週間工程表の作成方法を以下に示します。
- 月間工程表をもとに工事の洗い出し
- 大きな工事を噛み砕く
- 工事の必要日数の設定
- 業者の確認
- 記入した週間工程表で打ち合わせ
週間工程表の作成方法①:月間工程表をもとに工事の洗い出し
まずは月間工程表をもとに工事の洗い出しをします。
週間工程表に書き込みたい期間を抜粋して工事を洗い出します。
注意点としては抜けがあるといけないので何回も確認することが大事になります。
週間工程表の作成方法②:大きな工事を噛み砕く
次に大きな工事を噛み砕いていきます。
先ほど拾い出した工事をもとに工事を分解していきます。
何人で何を必要とする工事かをイメージしながら分解していくと行いやすいですよ。
週間工程表の作成方法③:工事の必要日数の設定
次に工事の必要日数の設定を行います。
先ほど、大きな工事を分解し、どんな工事をするか具体的にイメージがついたと思います。
その工事は何日で完了するかを設定します。
注意点としては自分のイメージどおりにしないことです。
何かトラブルがあったときに対処できないからです。
工事種によりますが自分のイメージプラス2日間の期間を設けるとゆとりを持って工事を行うことができます。
週間工程表の作成方法④:業者の確認
次に業者の確認を行います。
先ほど作成した工事種に業者を当てはめていきます。
注意点としては行う工事に対して適正の業者かということです。
週間工程表の作成方法⑤:記入した週間工程表で打ち合わせ
最後に記入した週間工程表を使い打ち合わせを行います。
打ち合わせは関係業者と担当者で行います。
こちらが想定していた日数と業者が想定していた工事日数に相違がある場合があるので打ち合わせで修正しましょう。
打ち合わせの際はその場所の注意事項や持ってくる道具の確認を行いましょう。
週間工程表の注意点
週間工程表の注意点は以下の2つです。
- 最終調整を完璧にする
- 関係業者と打ち合わせする
週間工程表の注意点①:最終調整を完璧にする
最終調整を完璧した上で工事にかかりましょう。
週間工程表を作成して満足して最終調整を行わずに工事に入ると現場がうまくいきません。
他業者との調整、作業員の調整等の大事な調整を終えた上で工事に取り掛かりましょう。
週間工程表の注意点②:関係業者と打ち合わせ
関係業者との打ち合わせがうまく行かないと現場でもうまくいきません。
いくら完成度の高い週間工程表を作成しても関係業者との打ち合わせで相手に納得してもらわないとスムーズに工事が行きません。
ですので、打ち合わせはお互いが納得するまで何度も行いましょう。
まとめ
今回は週間工程表の作成の目的や作成方法について解説しました。
週間工程表を作成する目的を理解した上で作成すると質の高い週間工程表を作成することができます。
作成後は必ず関係業者と打ち合わせをしてから工事に入るようにしましょう。
この記事を参考にして週間工程表を作成してみてください。
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