蓄電池の0円設置って何?仕組みとメリット・デメリットについて解説
2023.12.07
- 「蓄電池の0円設置って何?」
- 「本当に0円で設置できるの?」
- 「どんな仕組みで設置できるの?メリット・デメリットは?」
そんな疑問を持つ方もいるでしょう。
そこで、ここでは蓄電池の0円設置について詳しく解説していきます。
蓄電池の0円設置の仕組み
電気を蓄えて必要な時に電気を供給できる蓄電池は、災害による停電時などに活躍します。
省エネへの関心が高まっていることもあり、蓄電池への関心・需要も高まりつつあります。
そんな中、蓄電池の0円設置も注目を浴びていますが、その仕組みはどのようになっているかご存知ですか?
蓄電池の0円設置は、初期費用0円で設置できる家庭用蓄電池のことです。
なぜ0円で設置できるのかというと、本来であれば購入時に支払う機器の代金・工事費用を10〜15年間分割払いで支払っていく仕組みになっているからです。
蓄電池は、高額な買い物になるため、購入者の負担を減らす意味でも分割払いの仕組みになっています。
これが、蓄電池0円設置の仕組みです。
蓄電池の0円設置のメリット
蓄電池0円設置には初期費用0円の他にもいくつかメリットがあります。
- 初期費用と故障・修理費用がかからない
- 卒FIT後に自家消費できる
- 契約満了後も使用できる
- サポートのものもある
それぞれのメリットを見ていきましょう。
初期費用と故障・修理費用がかからない
まず、蓄電池0円設置の最大のメリットは初期費用がかからない点です。
一般的には、蓄電池の導入には安くても80万円〜150万円かかり、高額です。
まとまった予算がなければ導入は難しいでしょう。
それが初期費用はかからずに分割で購入できるので、蓄電池を購入することへのハードルが少し下がったと言えるでしょう。
また、初期費用だけでなく、メーカーによってはメンテナンス費用や故障・修理費用もかからないものもあります。
万が一壊れても分割支払い期間であれば対応してもらえるのは安心できますね。
卒FIT後に自家消費できる
FITとは、再生可能エネルギーの固定価格買取制度のことです。
この期間内であれば国が定めた一定の価格で太陽光発電による電力を得ることができます。
卒FITとはこの期間が満了したことを意味し、FIT期間では1kWhあたり数十円で買取できていた電力の価格が10円未満へと下落します。
そのため、太陽光発電を搭載することで得られる売電というメリットを失うこととなります。
しかし、蓄電池を導入していれば蓄えた電気を自家消費できるため、電気代の削減などの恩恵を受けられるのです。
契約満了後も使用できる
0円蓄電池は、リースと同じような仕組みです。
しかし、一般的なリースとは違い、契約期間満了後は返却する必要がなく、自分たちのものとして使用ができます。
サポート付きのものもある
販売店や蓄電池メーカーでは、土日休みで電話が繋がらないなど、すぐに対応できないところも多いです。
しかし、メーカーによっては24時間365日対応可能なサポートセンターがあり、故障など困ったことがあればすぐに対応してくれるところもあります。
蓄電池の0円設置のデメリット
メーカーによっては以下のようなデメリットもあります。
- 途中で解約不可能
- 工事費用が不透明になりやすい
それぞれのメリットを見ていきましょう。
途中で解約不可能
蓄電池が0円で設置できるとなると、気軽に購入したくなるでしょう。
しかし、メーカーによっては途中でやめたくなっても解約が不可能です。
「試しに使ってみたい」など軽い気持ちで契約するわけには行かないので注意しましょう。
工事費用が不透明になりやすい
蓄電池の0円設置は分割払いにすることで、初期費用0円で設置ができます。
しかし、この仕組みだと実際に工事費用がいくらかかるかが不透明になりやすいです。
蓄電池は施工業者によって工事費にばらつきがあります。
そのため、同じ機器でも設置業者によってトータルの費用が大きく変わることもあります。
本体価格や工事費を含めて総額どのくらいになるかは事前にしっかりと確かめてから契約へと進みましょう。
そもそも蓄電池を設置するメリット・デメリットは何?
そもそも、蓄電池を設置することにどんなメリット・デメリットがあるのか、ご存知でしょうか。
蓄電池を設置することのメリット・デメリットを把握し、購入希望者へのアピールへと繋げていきましょう。
メリット
まずは蓄電池を使うことで得られるメリットについて解説していきます。
- 電気料金の節約が可能
- 災害時の停電対策になる
- 太陽光発電と一緒に使える
- 補助金が使える可能性がある
それぞれのメリットを詳しくみていきましょう。
電気料金の節約が可能
蓄電池は、太陽光発電や深夜帯の安い電力を利用します。
そのため、電気料金を安く抑えることが可能です。
太陽光発電を設置すれば、発電した電気を蓄電池にためて電気料金が高い時間帯に蓄電池に貯まっている電池を使えば、大きな節約が期待できます。
災害時の停電対策になる
蓄電池に電力を貯めることで、災害時などで自宅が停電した際に電気を使用できます。
太陽光発電でも、停電時に使用することができます。
しかし、太陽光発電の場合、使用できる電気は1500W/100Vまでです。
そのため、全ての家電製品が使用できるようになるわけではありません。
また、太陽光発電は天候によって発電量が左右されるため安定した電気を得られるかは難しいところです。
一方で蓄電池だと、200Vの家電に対応しているモデルであれば、家中の家電製品を蓄電池の容量次第では数日間使うことができます。
対応している家電製品の数や、安定した電気を供給できる面からすると太陽光発電よりも蓄電池の方が災害時には安心できるのではないでしょうか。
太陽光発電と一緒に使える
蓄電池は太陽光発電と一緒に使うことで、より力を発揮します。
太陽光発電は電気を作り出せますが、溜め込むことはできません。
対して蓄電池は、自家発電はできませんが太陽光発電の余剰電力や電気会社からの電気をためこむことが可能です。
このように蓄電池と太陽光発電のお互いの弱点を補って使えるので、予算が合うのであれば蓄電池とともに太陽光発電の設置も顧客にアピールするのも良いでしょう。
補助金が使える可能性がある
蓄電池は国や自治体から補助金がもらえる可能性があります。
補助金を利用して安く設置できる可能性もあるので、顧客が蓄電池の設置を検討している際には補助金の活用も進めると良いでしょう。
蓄電池の設置が補助金交付対象なのかをしっかりと調べた上で、案内をするようにしてください。
デメリット
続いて、蓄電池を設置することのデメリットを紹介します。
- 初期費用が高い
- 設置スペースを確保しなければならない
- 充電・放電回数限度がある
- 効率的に活用できない可能性もある
初期費用が高い
蓄電池の設置には、本体購入価格だけでなく設置工事費用や電気工事の費用などもかかるため、初期費用が高くなります。
そのため、蓄電池を設置してから数年は、蓄電池の設置による電気代の削減で少しずつ元をとっていく必要があるのです。
蓄電池とともに太陽光発電を設置すれば自家発電により電気代の大幅節約は見込めますが、当然ですが太陽光発電設置・パワコン設置により高額な初期費用がかかってきます。
高い費用をかけてまで蓄電池を設置するメリットがあるかどうかをしっかりと考慮する必要があるということです。
設置スペースを確保しなければならない
蓄電池は製品によってはエアコンの室外機と同じくらいのサイズがあります。
また、屋内用と屋外用の2種類がありますが、いずれにしても蓄電池を設置するスペースを確保しなければなりません。
屋内用の場合、稼働音がするため、生活の邪魔にならないかどうかも考えて設置場所を検討する必要があります。
充電・放電回数限度がある
蓄電池は、充電と放電を繰り返して使う仕組みになっているため、バッテリーの経年劣化により徐々に蓄電可能な容量が減少します。
経年劣化のため仕方がないですが、蓄電池を設置する際はどのくらい長持ちするのかを考慮して交換のタイミングや費用を想定しておく必要があります。
効率的に活用できない可能性もある
蓄電池は、貯めておける電気量が製品ごとに決まっています。
そのため、用途に合った蓄電池を設置しないと効率よく蓄電池を活用できない可能性もあるのです。
顧客がどのように蓄電池を活用したいのかをしっかりとヒアリングした上で、それに見合った蓄電池を選ぶ必要があります。
まとめ
蓄電池の0円設置について、蓄電池を活用することのメリット・デメリットについて解説しました。
蓄電池はうまく利用すれば様々なところで活用できます。
これまで解説したことを参考に、蓄電池の活用、0円設置を顧客にも勧めて集客活動に当ててみてはいかがでしょうか。
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