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適切な防水工事とは?失敗しない防水工事のポイントを徹底解説

2023.12.11

コラム

防水工事について知識がない、種類がたくさんあってどの防水を選べばよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

防水工事には場所や用途によって様々な種類があります。

また、防水メーカーについても数多くの会社があります。

この記事では防水工事の種類や失敗しない工事のポイントについて詳しく解説します。

防水工事の必要性

建築工事おける防水工事とは、外部からの雨風を防ぎ、建物を健全に保つための非常に重要な工事です。

また、防水工事には様々な種類、工法があり、施行箇所や用途に適合したものを選ぶ必要があります。

防水工事は頻繁に行う工事ではないため、工事をする際にはメーカーや仕様についても十分に検討することが重要です。

次章では施工箇所に応じた防水工事について説明します。

屋根、屋上

屋根や屋上は風雨や太陽熱、紫外線など外部の影響を最も受けやすい箇所なので、防水工法の選定はとても重要です。

また、屋根の形状や材質により選択する防水材や工法も変わってきます。

最近では環境保護の観点から、太陽光発電パネルの設置や屋上緑化の需要も高まっており、それに伴う防水工事も増えています。

バルコニー

バルコニーは洗濯物を干したり植栽を置くなど、人の出入りが多い場所なので歩行仕様の防水工法が必須です。

ウレタン塗膜防水やFRP防水などが一般的ですが、最近では塗膜防水と併用して意匠性の高い防滑シートを採用するケースも増えています。

水まわり建物の構造や下地の材質によって選択する工法が変わってきます。

最近の住宅では2階にキッチンやトイレ、お風呂を設置するケースが増えているので、特に水廻りの防水はしっかりと行う必要があります。

狭い範囲での防水工事になるので、ウレタン塗膜防水、FRP防水、ゴムアスファルト系防水などが一般的に使用されています。

防水工事の種類について

  • ウレタン塗膜防水
  • FRP防水
  • 塩ビシート防水
  • アスファルト防水
  • ポリマーセメント系防水
  • その他防水

上記の通り防水工事には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。

施工場所や用途によって合う工法を選ぶことが重要です。

次の章ではそれぞれの防水工法について詳しく説明します。

参考:公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)

ウレタン塗膜防水

液状のウレタン樹脂を2種類混ぜ合わせて硬化させ、塗り重ねていく防水工法です。

液状の防水材なので複雑な形状をした場所でも施工することができ、継ぎ目のない一体性のある防水層を作ることができます。

また、硬化してもゴム状で弾性があるため、下地の動きに追従できる特徴があります。

最近では混ぜ合わせる必要のない1液性のウレタン防水材もあります。

FRP防水

FRPとは繊維強化プラスチックのことで船や自動車、バスタブなどにも使用されている軽量かつ耐久性の高い素材です。

液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、ガラス繊維などの補強材に含浸させ、一体化させた塗膜防水です。

一体化させることにより防水層に継ぎ目もなく、非常に高い防水性能があります。

硬質な防水層がゆえに伸縮性が低く、大きな動きには追従できない点が弱点です。

塩ビシート防水

塩化ビニル樹脂でできたシート状の防水材を敷き込んで防水層を形成する工法です。

接着剤を使用して下地に張り付ける「接着工法」、金属製の部材などを使用して機械的に張り付ける「機械固定工法」の2種類の工法があります。

屋上やバルコニーなどで採用されることが多く、施工性が高いので短期間で広範囲を施工することが可能です。

施工性と耐久性を兼ね備えている工法で、年々シェアを高めている工法です。

アスファルト防水

新築や改修工事で昔から広く使われている防水工法で100年以上の実績があり、国内では最も歴史の長い工法です。

合成繊維でできた不織布のルーフィングシートに溶かしたアスファルトを流し込み、複数回重ね合わせて防水層を形成します。

広い場所への施工が適しているので病院や学校、マンションの屋上などで使われることが多いです。

釜でアスファルトを溶かす従来の工法に加え、熱を使わない「常温工法」や、自着層付きのシートをバーナーで炙って敷設する「トーチ工法」なども増えています。

ポリマーセメント系防水

エマルション系樹脂とセメント系のパウダーを混ぜて塗布するタイプの防水工法です。

ベランダや開放廊下、トイレや浴室などで使用されることが多く、地下ピットや水槽などにも使用されます。

シンナーなどの有機溶剤を使用しないため、環境配慮型の防水工法になります。

その他防水

  • 超速硬化型ウレタン塗膜防水
  • 透明防水材
  • ケイ酸質系塗布防水材(浸透性塗布防水)

以上のように防水材も様々なものが増えています。

専用のスプレー機械を使い、吹き付け後に数分で硬化する超速硬化型ウレタン塗膜防水。

外壁下地の意匠性を残したまま防水効果が得られる透明防水材。

コンクリート内部に防水材を浸透させ、隙間を埋めて緻密化することで防水効果を得るケイ酸室系塗布防水材。

など、たくさんの防水工法があります。

失敗しない防水工事のポイント

防水工事を失敗しないためのポイントは以下のものが挙げられます。

  • 施工時期
  • 施工業者の選び方
  • 防水材メーカー
  • 保証期間

防水工事は頻繁に行う工事ではなく、仕様や条件によっては10〜15年もつ防水もあります。

そのため、施工時期や施工業者を選ぶ際には十分に検討が必要です。

次の章では失敗しない防水工事のポイントについて詳しく説明します。

施工時期

防水工事において施工時期は重要なポイントとなります。

特に塗膜系の防水工事については下地に防水材を直接塗布するため、下地が乾燥した状態で施工しないとふくれなどの原因になります。

また、ウレタン塗膜防水、ポリマーセメント系防水の場合、気温が5℃以下の時は施工を中止する必要があるので特に注意が必要です。

防水工事は気温や湿度など、天候の状態に左右されるので施工時期を選んで施工することが大切です。

施工業者の選び方

防水工事を行う業者には以下のような会社があります。

  • 工務店
  • ハウスメーカー
  • リフォーム会社
  • 防水専門会社

工務店、ハウスメーカー、リフォーム会社については実際に防水工事を行うのは下請け業者がほとんどです。

信頼性があり、保証の面でも安心感はありますが中間マージンが発生するので工事費用は高くなります。

防水専門会社は自社で職人を抱えていることが多く、経験豊富で技術力があります。

施工実績なども踏まえてしっかりした業者を選びましょう。

防水材メーカー

国内には実績のある防水材メーカーは数多くあります。

また、近年は海外メーカーも参入が増えており、防水業界はしのぎを削り合っています。

メーカーそれぞれに得意とする分野があるのでホームページなどを見てメーカー選びを行いましょう。

海外メーカーについては材料の入手に時間がかかったり、日本から撤退してしまうというリスクもあるので注意が必要です。

保証期間

防水工事は仕様や条件によって保証が出ます。

期間はおおむね5〜10年が一般的ですが、条件により15〜20年の保証を出す会社もあります。

また、施工業者の健全性も重要です、保証が出ても会社が倒産してしまえば意味がありません。

値段だけにとらわれず経営基盤のしっかりした会社を選びましょう。

まとめ

防水工事とは風雨や太陽熱、紫外線などから建物を守り、健全な状態を保つための重要な工事です。

防水工事には様々な材料や工法があり、建物の構造や材質、施工箇所によって選ぶべき工法を変える必要があります。

また、防水工事は頻繁に行う工事ではありません、そのため施工時期や防水工法は慎重に検討することが重要です。

施工実績や会社の経営状況をしっかりと調べた上で、信頼できる業者を選びましょう。

 

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