建設業|相見積もりとは?競合に差をつけるアピールポイント
2022.02.18
- 「相見積もりする際に注意することってなんだろう」
- 「相見積もりのメリットが知りたい」
こんな疑問はありませんか?
本記事では、相見積もりの概要と併せて、相見積もりのメリット・デメリット、注意事項について解説します。
最後まで読むと、なぜ相見積もりが必要かがわかります。
目次
相見積もりとは
相見積もりとは、工事や商品などを発注する際に、1社だけではなく、複数の会社に見積書をとることをいいます。
それぞれの会社が提出した見積書の内容と金額を比較し、納得のいく内容なら発注する会社を決定します。
相見積もりすることで、相場感がわかるためおすすめです。
お客さまが相見積もりをする理由
業者やモノ、サービスを選ぶときに役に立つプロセスが相見積もりです。
相見積もりをすることで、お客さまは複数業者の価格や特色を判断しやすくなります。
相見積もりには、コスト削減やより好条件を選択できるなどのメリットがあります。
相見積もりを取る際の例
相見積もりとは、複数の業者に見積もりを依頼して、条件や金額などを比較検討することです。
一般的な相見積もりの例をあげてみましょう。
- 引っ越しをするとき
- 家のリフォームをするとき
- 自動車を購入するとき
- 大型家電を購入するとき
その他にも、通販サイトで商品の性能や価格を比較したり、検討したりする行為も相見積もりのひとつといえるでしょう。
相見積もりをする理由
相見積もりをする理由には、下記の目的が考えられます。
- 予算を考慮しながら、価格相場を把握できる
- 価格以外の見比べたいポイントがわかる
- 納期や保証、アフターサービスを比較できる
- 担当者や業者のスタンスを垣間見られる
サービスポイントや納期、業者の長所などを知ることで、お客様が自分に合った好条件を選択できます。
相見積もりの3つのメリット
相見積もりのメリットは以下のとおりです。
- 適切な価格で取引できる
- 最適なサービスを選択できる
- 相場感がわかる
適切な価格で取引できる
工事や商品の条件に応じた市場価格を把握でき、適正な金額で取引できるメリットがあります。
1社だけ見積もりをとっていては、提示された見積もりが相場どおりかわかりません。
多くの会社に見積もり依頼することで、結果的に適切な価格で取引できるようになります。
最適なサービスを選択できる
相見積もりをとおして、自社にとって最適な業者および商品・サービスを選択できるようになります。
相見積もりをとおして、以下のことを発見できます。
- 丁寧な対応
- レスポンスが早い
- アフターサービスがしっかりしている
価格だけではなく、業者の特徴もわかるのは大きなメリットです。
相場感がわかる
相見積もりをとることで、相場感がわかります。
インターネットに相場は載っていますが、それが正しいとはわかりません。
実際に複数の会社に見積もりをとり、目をとおすことで相場感を把握できます。
相場感を把握できれば、交渉の役にも立つでしょう。
相見積もりのデメリット
相見積もりのデメリットは以下のとおりです。
- 決定までに時間がかかる
- 価格だけで選ぶと失敗する場合がある
- 追加の見積もりを出される場合がある
決定までに時間がかかる
相見積もりのデメリットは決定までに時間がかかることです。
見積もり依頼してから結果がでるのは、会社によって異なります。
3日で返答がくる会社もあれば2週間かかる会社もあります。
すべての会社の見積書が揃ってから検討するため、時間がかかってしまいます。
価格だけで選ぶと失敗する場合がある
価格だけで会社を選ぶと失敗するデメリットもあります。
価格が安くても対応が悪く、アフターサービスが適当な会社も中にはあります。
それを防ぐには、細かな対応に気を配り、人間観察しましょう。
小さな行動がのちに響きます。
追加の見積もりを出される場合がある
追加の見積もりを出される場合があるので注意しましょう。
見積書の金額の箇所だけ見るとこのようなことが起こります。
親切な会社は備考欄に「追加が発生する可能性があります」と記載されています。
見積書はすみずみまで目を通しましょう。
相見積もりの際の注意事項
相見積もりでトラブルなくお客さまとやり取りをするために、注意事項を確認しておきましょう。
他社に見積もりを依頼しているかを確認
見積もりを受けたときには、複数業者との相見積もりになることを、確認しましょう。
お客さまは相見積もりに対して、後ろめたさを感じている可能性もあります。
そのため、お客さまにとってメリットがあることで、日常的なことだという旨、お伝えし安心感を与えましょう。
営業担当者の信頼度もあがり、お客さまの正しい状況を把握することができるため、次の手も打ちやすくなります。
納期や予算を確認
見積もりの提出期限や予算の内訳は、必ず確認するようにしましょう。
提出期限を設けることで、準備やスケジュール調整ができます。工事内容によっては、発注が必要であったり、下請け業者に見積もりを依頼したりしましょう。
会社の状況によっては、希望した提出期限や予算では、対応できないケースも考えられます。
あらかじめ、納期や予算を明確に確認し、スムーズなやり取りを心がけましょう。
同じ条件での見積もりかを確認
お客さまが仕様書や図面を持っていれば提出していただき、施工範囲をしっかりと確認します。さらに納期や決済方法など、依頼内容や条件を揃えることも大切です。
条件を同じとすることで、お客さまが正確に比較検討することができます。
ただし、お客さまが他社の見積もりを匂わせて、値段交渉を行ってきた場合は「できること」と「できないこと」をはっきり伝えることが大切です。
お断りするされても丁寧に対応する
お客さまは相見積もりをして比較した結果、いくつかの会社に対して「お断りをする」という心理的負担が生じます。
お断りをされた場合も、しっかりと丁寧に対応することで、会社としての評判を落とさないようにしましょう。
「あそこの業者は態度が悪かった」などとSNSで書かれることの方が会社にとってはリスクです。
競合に負けない相見積もりにするためのポイント
お客様は価格だけを見て取引先を決めているのではありません。
例えば、ディナーに行くのであれば、ファミレスや居酒屋、高級レストランなど多くの選択肢があります。
価格でお店を選ぶ場合もありますが、ディナーを選択する際に次の要素もあります。
- そのときの状況(デート、接待、友人との食事 など)
- 自分の求める価値(味、接客対応、店の雰囲気 など)
- 好み(魚か肉、中華かイタリアン、濃い味か薄味 など)
同様に建設業での相見積もりも、価格だけの競争ではありません。
自社をアピールできる絶好のチャンスだと前向きに捉えて、お客様に提案していきましょう。
競合他社と違うものを売る
お客様が欲しいものを与え、お客様に何を提供できるかを熟考することが大切です。そのためにも自社のアピールポイントを知って、相見積もりの武器にしましょう。
大手業者の多くは、見積もりシステムがあり、独自プランや安価な価格、大手による安心感などアピールポイントが限定されます。大手とは違うものを提供していき、その中でお客様に価格と価値を見比べてもらう場所が相見積もりになります。
他社と違うものを売るという意気込みで、相見積もりに臨みましょう。
自社の強みを見出す
自社が得意な部分を理解して、得意とするものを売ることが大切です。会社にはそれぞれに特徴がありますが、得意なポイントには、なかなか気付けないものです。
そういった場合は、優良な顧客に自社を選んでくれた理由を、尋ねてみることがおすすめです。自分達では気付けない目線で会社の価値や強みを知ることができるでしょう。
自社の価値や強みを磨き上げて、他社との違いで勝負していきましょう。
大切な顧客を見極める場と頭を切り替える
お客様は、競合他社の価値も自社の価値もわからない状態で見積もりに来られます。相見積もりは、自社の価値をお客様に知ってもらう場所です。
自社の価値を知らずに、他社と同様に価格勝負をしたり、得意ではない分野を提供したりしていては相見積もりに勝てません。つまり、アピールするところを間違えるとお客様に選んでもらえないという結果になります。
価値を理解してくれる人、価値を望んでくれる人が優良な顧客となります。相見積もりで、全ての仕事を取らなければと気負う必要はなく、大切な顧客を見極める場所だと頭を切り替えることが大切です。
相見積もり依頼メールの書き方
相見積もりを依頼するときに送るメールの例文は以下のとおりです。
本文:
〇〇株式会社 〇〇部 〇〇様
いつも大変お世話になっております。
このたび弊社では、〇〇社製「商品●●」の購入を検討しております。
つきましては、下記の内容について「金額と納期」について見積もりをお願いします。
品番 〇〇社製「〇〇」 個数 〇〇個 納入場所 ◯◯現場 支払方法 貴社との基本契約書による 提出期限 ×年×月×日
またこの度は、複数の業者様へお見積もりを依頼しておりますので、念のため申し添えます。選定結果については、×月×日までにご連絡いただくと幸いです。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
株式会社〇〇 〇〇部 担当 〇〇
まとめ
今回は、相見積もりの概要と併せて、相見積もりのメリット・デメリット、注意事項について解説しました。
相見積もりとは、工事や商品などを発注する際に、1社だけではなく、複数の会社に見積書をとることをいいます。
それぞれの会社が提出した見積書の内容と金額を比較し、納得のいく内容なら発注する会社を決定します。
この記事を参考に相見積もりを理解してください。
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