「本当に儲かる?リノベーション市場参入のポイント」|住宅リフォーム経営コンシェルジュ
2017.03.23
目次
リフォームとリノベーションの違い
最近、リノベーションという言葉をよく聞かれるようになりました。
リフォームで検索しても「リノベーション」という単語が出てきます。
みなさまも既にご存知だと思いますが、リフォームとリノベーションの違いは以下の通りです。
リフォームとは
古くなった建物を元の使える状態、或いは少し変化を加えた状態に戻す場合に使います。
例えば、賃貸のマンションやアパートの場合は、退去するときにその入居者が住む前の状態に戻すなど、マイナスの状態のものをゼロの状態に戻す機能の回復という意味合いとして良く使われます。
リノベーションとは
現状の建物に大規模な工事を行ない、新築のときよりも性能を向上させたり、デザイン性を重視して大きく改修したりする場合に使います。
リフォームがマイナスの状態のものをゼロの状態に戻すための機能の回復という意味を持っているのに対して、リノベーションは新しい機能や装備、デザイン性を重視した大型リフォームを指すことが多いです。
リノベーションビジネスには2つの種類がある
昨年のリフォーム業界はAmazonやYahooなどのネット業界や、大手家具などのインテリア会社など、様々な分野から参入の年となりました。
最近では大手住宅メーカーやマンションデベロッパーもマンション1棟を買取り、再販するリノベーションをメインで展開するなど、リノベーション事業に参入をしています。
このように多くの参入の背景としては、人口の減少や住宅の長寿命化などの要因で、新築の需要が減少することが考えられます。
野村総合研究所では「2030年度の新設住宅着工戸数は53万戸に減少」と予測をしています。
リフォーム・リノベーション共に多くの企業が続々と参入するなど、国政の後押しもあり市場規模としては、今後更に成長することが期待されています。
2種類の中古物件+リノベーションビジネス
最近流行りの中古物件+リノベーションですが、ビジネスモデルは大きく、次の2つに分けることができます。
- 「買取再販リノベーション」
- 「ワンストップリノベーション」
買取再販リノベーション
一軒家やマンションなどを購入して、リノベーションを行い、価値を高めて再販をするビジネスモデルです。
メリットとしては安く物件を仕入れることができれば、多くの粗利を載せることができます。
また、売れ残りの物件をリノベーションすることによって価値が高まり購入されやすくなります。
デメリットとしては、一回物件を所有することになるので、在庫のリスクが発生します。また、物件購入のため、資金も多く必要となります。
ワンストップリノベーション
物件探しからリノベーション工事、さらには資金計画やローンの申し込みまで一貫してひとつの会社で行ってくれるサービスを指します。
これまで「中古物件探し」と購入後の「リフォーム・リノベーション」は別々の会社に依頼するのが一般的でした。
現在では「リノベる」をはじめ、多くのワンストップリノベーションを行っている企業が増えてきました。
これからのリノベーション事業。キーワードは「定額制」
これからリノベーションという言葉が、リフォームの業界のトレンドの一つになるのではないでしょうか?
新たに、リノベーション事業に参入することをお考えでしたら、定額制リノベーションをおススメします。
どのように定額制を作るかと言いますと、リノベーションの工事内容、使用する素材、キッチンや浴室、トイレなどの設備を予め業者側が選定し、パッケージ化することで料金を固定化できます。
後は、広さ(㎡)などによって工事費を計算できるようにします。
リノベーションに必要な工事がひととおり網羅されているので、工事計画段階でのヌケ・モレ、取りこぼしによって追加費用が発生することもまずありません。
例をご紹介いたしますと、
以下のような内容で工事をパッケージ化することができます。
- スケルトン状態からの間取りの刷新
- 外観(外壁の塗装、屋根の洗浄、雨樋の取り換えなど)
- 内装(全ての居室の床フローリング貼、天井・壁クロス貼、ドア取り換え)
- 玄関・廊下・階段のドア取り換え、玄関に収納を新設、土間タイル貼
- キッチン、浴室、トイレを最新式の設備に変更
- 耐震補強、火災報知器の取付け
これらが標準工事でついていて、さらに希望によってキッチンに食器洗い乾燥機をつけたり、エコキュートを導入したり、バリアフリー機能などをオプション(別費用)にすることで、様々なニーズに対応できるようになります。
その他の実例としてはデザイナーが厳選したいくつかの内装パターンが用意され、好みのものをセレクトすることができるリノベーションサービスをされている企業や、ナチュラル、クラシック、アメリカン、ガーリーなど、好みのスタイルを御提案している企業もあります。
リノベーションのパッケージ化によって、工事費用も抑えられる
パッケージ化のメリットは費用の安さにも表れています。
定額制リノベの場合、建築資材や設備を一括で大量に仕入れることができることなどから、コストダウンを図ることが可能になっています。
価格固定化の安心感に加え、通常のリノベに比べて費用がリーズナブルであることも特徴です。
価格相場は業者によって様々ですが、たとえばなかには1㎡=10万円を切るものもあります。
80㎡のマンションなら約800万円でフルリノベーションが可能ということになります。
通常のリノベーション費用の相場はスケルトンからフルオーダーで作りこむ場合で800万円~1500万円が目安ですので、やはりリーズナブルであるといえるでしょう。
リノベーションのパッケージ化のデメリット
ひとつデメリットを挙げるとすれば、リノベーションの自由度が制限されてしまうことです。
世間の志向として価格志向とこだわり志向に二分化していっているので、価格志向のお客様にはマッチングをしますが、こだわり志向で世界にひとつだけのオリジナルな空間を作りたいという人であれば、定額制リノベではなく、フリーのプランニングでの対応が必要です。
まとめ
今回、リノベーションについて調べて感じたことは、立地や費用面を考えても、新築を建てるより、中古の物件でも、リノベーションをすれば希望の間取りやデザインにすることができる点でとても魅力があるということです。
リノベーションという言葉が世間一般に知られるようになって数年で多くの企業が力を入れてきていますので、今まで新築を検討していたお客様がリノベーションに流れていくことが予測されます。
この先の価値観としても「どうしても新築でないと嫌だ」という人は少なくなっていくと思われます。
よって、今後さらに多くの企業がリフォーム・リノベーションに参入をしてきて、定額リノベーションを行う企業は増えてくると思われます。
数年後には定額リノベーションが当たり前の時代になっているかもしれません。
その時必要なポイントは、他社との差別化です。
オリジナル商品や有名デザイナー、有名家具とのコラボやライフスタイルの提案など、何に差別化を図るのかは明確にしておいた方が良いでしょう。
また最も基本的な問題ですが、そもそもリノベーションに耐えうる物件かどうかの見極めは是非お客様のためにも行っていただきたいと思います。
「リノベーション」を通して、是非、自社にとって効率的な活用方法を見つけていただければと思います。
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