【建設業】施工管理システムを導入するメリットや機能・選び方を解説
2022.10.20
建設現場の施工管理システムをアナログからデジタルにシフトして、仕事の効率化を図りたいとお考えの経営者の方も多いことでしょう。
施工管理システムはデジタル化により建設現場の業務効率化を図るシステムです。
現在、あらゆる業界でデジタル化が推進されています。
特に建設業は労働力の高齢化や担い手不足などの問題を抱え、デジタル化による業務の効率化は最重要課題です。
この記事では施工管理システムのメリットやデメリットについて解説しています。また、システムの機能や選び方についても紹介しています。
施工管理システムを検討中の建設業者の方はぜひ参考にしてください。
目次
施工管理システムとは
施工管理システムは工事関連のデータをデジタル化して、現場作業の効率化を図るシステムのことです。
施工管理業務は幅広いので、作業効率や仕事の流れが悪くなりやすく、人的ミスも起こりやすくなります。
施工管理システムはそのような管理が行き届かなくなった現場状況を解決する手助けを行います。
具体的な施工管理システムの機能は下表の通りです。
受注工事管理 |
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実行予算管理 |
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発注管理 |
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入金管理 |
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支払管理 |
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請求管理 |
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工程管理 |
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施工管理システムの導入により、工事の契約に始まり請求や回収に至る一連の業務を一元管理できるので業務の効率化や施工品質の向上が期待できます。
施工管理システムを導入するメリット
施工管理システムを導入するメリットは次の通りです。
- 必要なデータを一元化
- 進捗状況をリアルタイムで把握できる
- 意思決定の迅速化
それぞれのメリットについて解説します。
必要なデータを一元化
施工管理システムは工事に関する人材(ヒト)や設備(モノ)、資金(カネ)などの必要なデータを一元管理できます。
手入力や別々のシステムで管理していた情報を一元化できれば、必要なデータが簡単に取り出せ、入力ミスなどのヒューマンエラーを防ぐことができます。
また、工程表などは紙に出力しなくてもタブレットで確認できるため、ペーパーレス化につながります。
進捗状況をリアルタイムで把握できる
施工管理システムは各現場の情報やデータをリアルタイムに確認できます。
これまでは工事現場ごとに確認した進捗データを集計して、売り上げや利益管理を行っていました。
この方法では、進捗状況の把握に時間や手間がかかり、集計も手入力となるため業務への負担が大きくなります。
システム導入により、現在の作業進捗の確認がスムーズに行えるだけでなく、情報入力も効率的に行えるため業務のスピード化が図れます。
意思決定の迅速化
施工管理システムは多くのデータや経営情報をリアルタイムで確認できるため、重要な意思決定を迅速に行えます。
工事の受発注や作業進捗、売り上げや利益率、人材など経営者が知りたい情報を即座に把握できなければ、大切な判断も遅れてしまいます。
施工管理システムの導入はこのようなリスクを無くし、計画的に工事を進めていくことができます。
施工管理システムを導入するデメリット
施工管理システムを導入するデメリットは次の通りです。
- 管理体制が不十分だと使いこなせない
- 機能が複雑で使いこなせないことも
それぞれのデメリットについて解説します。
管理体制が不十分だと使いこなせない
施工管理システムの導入の際には、社内の管理体制を整えておく必要があります。
具体的には、データの入力担当や入力するタイミング、業務の進め方やシステムの管理方法などです。
施工管理システムを導入する前には、運用方法などをあらかじめ決めておき、システムを有効的に活用できる準備をしておきましょう。
機能が複雑で使いこなせないことも
多機能な施工管理システムは便利な面もありますが、機能や操作が複雑で上手く使いこなせない可能性があります。
一般的に多機能や高性能なシステムになるとコストが上がるため、使いこなせないシステムを導入していては無駄な出費になりかねません。
導入当初は多機能な機種よりも、自社が必要な機能を備えたシステムを選ぶことが大切です。
はじめは必要な機能だけを導入して、必要であれば新たに機能を追加すると無駄なコストを抑えることができます。
そのためにも自社に必要な機能をあらかじめ考慮しておく必要があります。
施工管理システムを導入するときにチェックしたいポイント
施工管理システムを選ぶポイントは次の4点です。
- 建設業にマッチしたシステムを選ぶ
- 社内の課題を解決できるシステムを選ぶ
- 既存システムと連携できるシステムを選ぶ
- サポート体制が充実したシステムを選ぶ
それぞれのチェックポイントについて解説します。
建設業にマッチしたシステムを選ぶ
現場や出先でシステムを利用することの多い建設業では、インターネット環境があれば使用できるクラウド型の施工管理システムがおすすめです。
現場で働く作業員は高齢者も多く、ITツールに苦手意識を持つ方も多くおられます。そのため、使い勝手がよく、シンプルで簡単に操作できるシステムが適しています。
現場でトラブルにならないためにも、作業員の声に耳を傾けて利便性のある建設業にマッチしたシステムを検討しましょう。
社内の課題を解決できるシステムを選ぶ
施工管理システムは多機能なものよりも、社内の課題を解決できるかどうかで選ぶことが大切です。
多機能なシステムを使いこなせれば非常に有意義ですが、高い予算をかけても機能を持て余して使いこなせない可能性があります。
まずは社内の課題に関連する機能を備えたシステムの導入が先決です。
他に必要な機能が生まれたときにオプション追加やカスタマイズを行えば、余計なコストもかかりません。
既存システムと連携できるシステムを選ぶ
施工管理システムと既存システムの連携の可否を確認しておきましょう。
連携が可能であれば、既存データを施工管理システムに移行できるので過去の情報を活用できます。
もし、連携ができなければ既存データを入力しなければいけません。手入力は労力がかかり、入力ミスにつながる可能性もあります。
施工管理システムを導入する際には、既存システムと連携できるシステムを選択しましょう。
サポート体制が充実したシステムを選ぶ
施工管理システムを導入する前には、サポート体制についても考慮する必要があります。
具体的には次のような点です。
- 導入前講習の有無について
- サポート窓口について
- カスタマイズの有無について
- アフターフォローについて
- オンラインサポートについて
上記のように導入前から導入後までのサポート体制が整っていれば、安心感があります。そのためにもサポート体制が充実したシステムを選びましょう。
まとめ
この記事では施工管理システムのメリットを中心に機能や選び方について解説してきました。
システムの導入は社員の業務負担を軽減するだけでなく、必要な情報がリアルタイムで把握できるので経営改善にも役立ちます。
システムを選ぶ際には、サポート体制や自社の課題を解決できるかどうかといった点を考慮してください。
施工管理システムを上手く活用して、業務の効率化を目指しましょう。
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