施工管理で女性が活躍するメリット|働きやすい職場環境の整備も解説
2022.11.18
ひと昔前までは「男の仕事」と思われていた施工管理ですが、女性の活躍がますます期待されています。
人手不足が深刻化する施工管理は、性別にとらわれない優秀な人材確保が望まれていることに加え、女性ならではの強みや感性が仕事に活きるからです。
この記事では施工管理で女性が活躍するメリット、女性にとって働きやすい職場環境の整備について解説していきます。
女性の施工管理者の定着や人材確保にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
施工管理の仕事とは
まだまだ男社会である建設現場の管理を担う施工管理の仕事は、女性には難しいと思われがちです。
施工管理の業務は、打ち合わせやデスクワーク、現場の巡回がメインであり、腕力を必要とする訳ではありません。適性があれば男女関係なくこなせる仕事といえます。
まずは、施工管理の仕事内容をみていきましょう。大きく分けて次の3つの仕事内容になります。
- 工程管理・協力会社との打合せ
- 安全・品質管理
- 原価管理
工程管理・協力会社との打合せ
工程管理・協力会社との打合せは、工事が期限内に完了するようスケジュールを管理する業務です。
工程通りにスケジュールを進めていくには、人員や機材を適切に手配していくことや、協力会社との密な打ち合わせが必要です。
工事はスケジュール通りに進まないことも多いため、遅れた場合は臨機応変に対応し、スケジュールを上手く組み直していくことも求められます。
安全・品質管理
安全・品質管理は、安全に工事が行われているかどうか、図面通りに工事が進捗し品質が確保されているかどうかを管理する業務です。
作業員に安全を呼びかけたり、現場に危険が潜んでいないか注意深く気を配り現場を整備します。
また、工事写真を適切に撮影・記録し、求められている品質基準を確実に満たしているか確認します。
原価管理
原価管理は、現場における人件費や施工にかかる材料費の原価を計算し、あらかじめ設定された予算内で工事が完了するよう管理する業務です。
目標利益を達成するには、適切な資材発注や作業員の配置を行い、余分なコストを生まない管理が必要です。
建設業で高まる女性技術者の起用
建設業界では深刻な人手不足が問題となっています。
若者の建設業離れや現役の作業員の高齢化が原因です。そこで、男女にとらわれずに人材確保をする動きが高まっています。
2020年には、国土交通省と建設業5団体及び建設産業女性活躍推進ネットワークから「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画~働きつづけられる建設産業を目指して~Plan for Diverse Construction Industry where no one is left behind」が発表されました。
官民を挙げて建設業での女性の更なる活躍を目指すさまざまな取り組みが行われています。
参照元:建設産業・不動産業:建設産業における女性の定着促進に向けた取組について – 国土交通省
施工管理で女性が活躍するメリット
施工管理で女性が活躍することにはメリットがあります。
施工管理では、女性ならではの感性や強みを活かせる場面があるからです。
特に次のような活躍が期待できます。
- 気配りの利いた安全管理や工程管理が行える
- 丁寧なコミュニケーションで現場に活気が生まれる
- 細やかなセンスを取り入れた施工ができる
気配りの利いた安全管理や工程管理が行える
安全管理において、現場に潜む危険をいち早く察知していくことは重要です。
また、工程管理では、あらかじめトラブルが発生しそうな箇所を見極め、対策を講じていくことが大切です。
女性の強みである細かいところまで気配りができる視点は、安全管理や工程管理で力を発揮します。
丁寧なコミュニケーションで現場に活気が生まれる
施工管理の仕事は、作業員や協力会社、設計者や施主など、多くの関係者とのコミュニケーションが必要です。
丁寧さや共感力のあるコミュニケーションを得意とする女性は多いものです。円滑なコミュニケーションで現場に活気が生まれるでしょう。
細やかなセンスを取り入れた施工ができる
設計図通りに施工することが施工管理の仕事とはいえ、実際に使用する建材の最終決定を現場で行う場合も多いです。
女性は男性よりも身体的に色彩感覚が高いと言われています。
女性ならではの細やかなセンスは、施主のイメージや設計者の意図を組んだ配色の選定や提案に活きるでしょう。
女性が働きやすい職場環境の整備
女性が働きやすい職場環境を整備していくことは重要です。
施工管理の仕事をやっていきたいと思っても、まだまだ男社会である現場での職場環境や仕事の続けにくさを気がかりに思う女性は多いからです。
ここからは、働きやすさを実現するために有効な整備を解説します。次のような取り組みが挙げられます。
- 女性に配慮したトイレの整備
- 女性用の作業着やヘルメットの整備
- 要望や悩みを相談できるしくみづくり
- 出産や育児をサポートするしくみづくり
女性に配慮したトイレの整備
施工管理で働く女性からまず不満の声が上がりやすいのがトイレの問題です。
女性用のトイレであることを明確に表示した仮設トイレの設置は重要です。
小規模工事などで設置が難しい場合は、現場事務所のトイレを女性も気持ちよく利用できるように整備しておくと良いでしょう。
女性用の作業着やヘルメットの整備
メーカーとタイアップし、女性の体型に対応した作業着やヘルメットを展開する企業が増えています。
快適な作業着の着用は、働く女性のモチベーションのアップにつながるでしょう。
また、作業着は会社のカラーを出せるアイテムのひとつです。
機能性やデザイン性を重視した作業着で企業のイメージアップも図れます。
要望や悩みを相談できるしくみづくり
現場に女性ひとりで配属になっている場合は、悩みをひとりで抱え込んでしまう恐れもあります。
施工管理で働く女性が要望や悩みを相談できるしくみづくりが重要です。
取り組みの例としては、女性技術者どうしのランチミーティングの開催や、女性社員による面談の実施などがあります。
要望や悩みを改善に反映すれば、女性が働きやすい職場環境の向上を効率よく目指せるでしょう。
出産や育児をサポートするしくみづくり
施工管理で働きたいと思う女性の中には、将来的に仕事を続けていけるかどうかを心配に思う人も多くいます。
出産や育児をサポートするしくみを充実させることが必要です。
施策例としては、産休や育休からの復職を目的とした技能実習や研修の実施などがあげられます。
また、サポート体制のガイドラインを作成し明確に周知することは、新たな女性施工管理者の人材確保にもつながります。
まとめ
現場に出る以上、ある程度の体力は必要となりますが、施工管理の仕事は女性も十分に活躍できる仕事です。
女性特有の細やかな気遣いや、俯瞰的に物事をとらえ臨機応変に対応していける強さは、施工管理の業務に有利に働きます。
女性が働きやすい環境の整備や取り組みを充実させ、女性施工管理者の人材を確保していくことは、建築・建設業を営む企業にとって大きな糧になるでしょう。
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