【リフォーム業】挨拶回りを行うタイミングやポイントをわかりやすく解説
2022.06.20
リフォーム工事は、お客様のニーズに応え、住みやすく快適な暮らしを提供します。
しかし、施工中の音やニオイ、作業員の態度によっては、トラブルの原因になることも・・
挨拶回りは、トラブルを回避するだけでなく、作業をスムーズに進める役割があります。
さらに、近隣との関係を構築し、新たな事業を生み出すプレゼンテーションの場でもあります。
この記事では、挨拶回りが必要な理由やその目的、リフォーム業者が挨拶回りをするときのポイントについて紹介しています。
普段何気なくしている挨拶回りを見直すきっかけにしてください。
リフォーム業|挨拶回りが必要な理由
どのリフォーム業者も工事前には、必ず近隣住民へ挨拶回りをします。
ここでは、挨拶回りが必要な以下の理由について説明します。
- 工事中の騒音や振動などのトラブルを防ぐ
- 会社を近隣住民にアピール・宣伝できる
- 工事の仕上がり具合を見た人からの口コミが期待できる
リフォーム業の挨拶回り①:トラブル回避
近隣住民とのトラブルを防止するためにも、リフォーム工事前には挨拶回りをしましょう。
工事中には、音やホコリなど周辺への影響があるため、次のようなトラブルが起きる可能性があります。
- 工事中の騒音や振動で迷惑をかける
- 塗料のニオイや作業中のホコリなどが洗濯物に付着する
- 工事車両が停まり、家への出入りがしづらくなる
リフォーム後も、近隣との関係を良好に保つため、挨拶回りは丁寧に行いましょう。
リフォーム業の挨拶回り②:会社をアピールできる
近隣への挨拶回りは、営業のチャンスでもあります。
挨拶時には、社名入りのノベルティや粗品を渡し、会社をアピールしましょう。
顧客となる可能性は、近隣住民全てにあります。常に態度や行動を観察されている意識を持って応対しましょう。
近隣住民に好印象を与え、施工の評判が広まれば、新規需要の獲得が見込めます。
しかし、営業に執着すると悪印象を与えます。
大切なのは、施主宅のリフォームについて伝えることです。過度な営業は逆効果のため注意しましょう。
リフォーム業の挨拶回り③:口コミの期待がある
工事前の挨拶には出向いても、工事中や工事後に挨拶回りをするリフォーム業者は、多くありません。
近隣への挨拶回りなので、時間にしたらわずかです。しかし、そのわずかな時間の活用がなかなかできません。
工事中に近隣住民へ挨拶回りをしていると会社名や顔を売り込むだけでなく、好感度もアップします。
さらに工事後の継続した挨拶やコミュニケーションにより、新規需要の獲得や口コミで評判が良くなる可能性があります。
わずかな努力の繰り返しが、収益を生みます。
顧客や地域から選ばれる信頼あるリフォーム業者になりましょう。
リフォーム業|挨拶回りの基本
挨拶回りをする上で、知っておきたい具体的なポイントや注意点について解説します。
挨拶回りを行うタイミング
挨拶回りは、リフォーム工事着工の1週間前までには、済ませておきましょう。
急に工事が始まり、振動や騒音が聞こえてくると不快に感じる方もおられます。
早めに挨拶を済ませておくと、近隣住民も心づもりや対策ができるのでおすすめです。
訪問する時間帯は、早朝や夜間を避けるのが基本です。
平日なら食事どきを避けた10時から14時ころ、留守の場合は、週末の午前中に再訪問するとよいでしょう。
挨拶回りで伝える内容
挨拶回りで必ず伝えておきたい内容は、次の6点です。双方で確認するため、口頭だけでなく書面にして渡すのが一般的です。
- リフォーム期間(開始日や完了予定日)
- 作業する時間帯や曜日
- リフォーム工事の内容
- 工事車両の駐車場所
- 迷惑をかける可能性のある騒音やホコリなどについて
- 緊急の連絡先(施主・リフォーム業者)
小さいお子さんやお年寄りがおられる家は、特に騒音やニオイ、ホコリへの配慮が必要です。
リフォームの日程や完了予定を伝えるだけでなく、騒音などで迷惑をかけそうな時間帯を知らせておきましょう。
近隣とトラブルになりやすいので、停車場所にも注意が必要です。
道路に停める場合は、迷惑をかける可能性があります。前もって駐車場所を伝えて、理解と協力を得ましょう。
挨拶回りを行う範囲
リフォームの大小や住宅状況で違いはありますが、一般的な挨拶回りを行う範囲について戸建て住宅とマンションを例に紹介します。
戸建て住宅の場合
戸建て住宅の場合は、向い3軒、裏3軒、両隣の計8軒への挨拶回りが一般的な範囲です。
道路などに停車する場合は、周辺住宅への挨拶が必要です。工事の間、迷惑や不便を掛ける旨を伝えるだけで、心象が違ってきます。
マンションの場合
マンションの場合は、上3軒、下3軒、両隣の8軒が挨拶回りを行う一般的な範囲です。
マンションでは階段やエレベーターを使用して、機材や資材を搬入するケースがあります。
エレベーター付近や階段付近の住民へ挨拶をしておくとより丁寧です。
マンションは、戸建て住宅と違い、廊下やエレベーターなどの共有施設があります。
共有施設は、住民が常に利用するため、工事中は特に配慮する必要があります。
挨拶回りに手土産は必要?
挨拶回りに伺うとき、粗品などの手土産を持参するとよいでしょう。
500円から1000円程度のモノで十分です。
使用頻度が高い生活必需品などが喜ばれ、次のようなものがおすすめです。
- タオルセット
- 洗剤セット
- ラップ類 など
手土産に凝る必要はありません。
消耗品など、あっても困らないものであれば気負いなく受け取ってもらえるでしょう。
熨斗(のし)をかける場合は、外熨斗(そとのし)が一般的です。
表書きは「ご挨拶」と書いておけば、失礼に当たりません。
不在時の対応
1度訪問して不在の場合には、時間帯や日にちを変えて、改めて挨拶に伺いましょう。
再訪問しても不在であれば、簡単な挨拶文と伝えるべき内容を書いて、粗品と共にポストに投函します。
不在の場合でも後日、忘れずにリフォームの挨拶をしておきましょう。
リフォーム業者が挨拶回りで取り組むこと
リフォーム業者が挨拶回りで、コミュニケーションを取ったり、提案したりするときの、取り組みについて説明します。
信用や信頼の見える化
まず大切なのは、お客様の信用と信頼を得ることです。
しかし、「わが社を信用してください」、「信頼してお任せください」と口でいくら伝えても、信用や信頼を勝ち取ることは困難です。
公的な評価や信用・信頼の裏付けとなる根拠を、見える形で示すことが大切です。
例えば、次のようなことは信用の裏付けになるでしょう。
- 「住宅リフォーム事業者団体登録制度」に入会や所属をする
- 自社のHPで会社理念やコンセプト、施工例などの情報発信をしたりする など
技術力やノウハウの見える化
リフォームに大切な次の技術やノウハウを蓄積し、アピールすることで、高い信頼につながります。
- 設計やプランなどの提案力
- 正しく形にできる施工力や技術力
- 補助金やローンなどリフォームに関する相談能力
技術やノウハウを見せることで信用や信頼の明確化ができます。
事業体制を整備して、顧客のニーズに応えられる信頼感の高いリフォーム業者になりましょう。
潜在需要から新規需要を生み出す
お客様に信用と信頼が得られたら、住居や暮らしへの不満やニーズを掘り起こします。
建物の現状を調査しながら、リフォームすることで得られるベネフィットをお客様に見える形で提案しましょう。
提案する工事内容やプロセスを理解していただくことは、顧客からの信頼につながります。
リフォーム事業の安定と継続のため、新規顧客をサポートできる体制づくりが大切です。
まとめ
これまで、リフォームの挨拶回りについて解説してきました。
リフォーム工事は、騒音やホコリなど周辺に迷惑をかける可能性があります。
事前の挨拶をしっかりと行えば、思いがけないトラブルやクレームを避けることができます。
挨拶の際には、見込み客を開拓するため、自社のアピールも忘れずに伝えましょう。
しかし、目先の利益にとらわれ過ぎると、相手に強引な印象を与え、会社自体のイメージダウンになりかねません。
先を見据えた戦略を立て、イメージアップにつながる提案を心がけて、リフォーム業界の未来を切り開いていきましょう。
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