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「業界の先頭集団へ」リフォーム会社が永続的な経営を目指すには「SAKSAK」事例:株式会社アートリフォーム様【前編】|住宅リフォーム経営コンシェルジュ

2021.10.28

コラム

今回は、創業60年、法人リフォーム中心に関西から関東へ展開されている、アートリフォーム様へお伺いして参りました。

弊社システム「SAKSAK」第1号ユーザーとしてご利用いただいております。現況をお伺いするため、代表の喜多と石橋がインタビューを実施しました。

||掲載中||

アートリフォーム様とDATAKITの対談

大本畳敷物店からのスタートでした

(全員)それでは、どうぞよろしくお願いします!

 

喜多
喜多

今日は、ありがとうございます!

実は、アートリフォーム様とは先代からのお付き合いですが、こんな風にお話しさせていただくのは、初めてですね!
早速ですが、まず初めに御社の歴史をお聞かせ願えますでしょうか?

大本社長
大本社長

はい。弊社はもともと兵庫県神戸市の東灘区で畳屋をやってまして、大本畳敷物店からスタートしました。約63年ぐらい前に先々代の祖父が、終戦後、現在の芦屋にあった小説家の谷崎潤一郎氏に丁稚奉公に行ってた時、出入りしていた資産家に起業を勧められ、スタートしたのが畳屋、大本畳敷物店なんです。私が4歳ぐらいまでは、東灘区の商店街の一角に出してました。

喜多
喜多

そうなんですね! 東灘区は地元です。(笑)

大本社長
大本社長

甲南本通で、当時の商店街はぎゅうぎゅう詰めになるぐらいの賑わいがありましたね。
当時、1商店としては、かなり儲かってたらしいんです。店では、カーペットなどの敷物や座布団などを売っていて、経費はすべて外商で賄えてたので、あとは全部利益だったそうです。その後、先代にあたる父が、今から30数年ぐらい前に家の中の内装全般を取り扱うようになりました。当時、仕事先でもそういう依頼があって、それらをやれる会社にしようということで、「インテリア大本」という名前に変えたそうです。(笑)大手不動産の下請けメインでしたね。

石橋
石橋

「インテリア大本」ですか? 聞き慣れないので不思議な感じがしますね。
大本 当時は一般家庭でも洋室が流行り始めた頃ですから、次は建築全般を扱える会社が成長できるだろうということで、今のアートリフォームに変わったそうです。まだ、「リフォーム」という言葉がなかった時代です。主に、営繕、修繕を行っていて、神戸と大阪と京都エリアに店舗がありました。実は、阪神大震災までは主に下請けメインだったんです。

喜多
喜多

そうだったんですね。

大本社長
大本社長

ええ。大手不動産の下請をしていたんですが、阪神大震災後、元請けに転換するための営業部隊を作り、そこから元請けになるべく営業していったそうです。現在は、総合リフォーム会社という形で、関西全般と、関東の一部で展開させてもらっています。

石橋
石橋

当時の様子が伝わってきますね。それにアートリフォーム様が畳屋さんからはじまったとは存じませんでした。
では、次に御社のビジョンやミッションをお聞かせ願えますでしょうか?

「業界の先頭集団へ」これがビジョンです!

大本社長
大本社長

そうですね。うちの会社は、「業界の先頭集団へ」というビジョンを掲げさせてもらっています。いわゆるトップにいることが目標ではなくて、先頭集団にいることが目的です。何故かというと、トップに居続けるというのは、正直難しいのと、一番先に立つということが必ずしも有利とは考えていないからです。大事なのは先頭の集団にいることだと思っています。

大本社長
大本社長

我々の経営理念に、有名な経営者の方から拝借した「従業員の物心両面の豊かさを追求して、持続可能な企業づくりを目指し、社会貢献をする」というのがあるんですが、60何年会社が存続していて感じることは、「続いていく会社であるには社会的に価値のある会社でないといけない。」と。
お客さんだけではなく、社員さんにとっても「あり続けて欲しい」と思える価値のある会社じゃないといけないと思っています。

喜多
喜多

ええ。おっしゃるとおりですね。

大本社長
大本社長

じゃあ、その価値ってなんだといったら、やっぱり物と心。物というのは、経済的環境です。最低でも、社員さんの家族が最期まで困らないような経済環境です。これが物の豊かさで、心については、今あることに対する感謝の気持ちや、謙虚な気持ちを持てるかどうかです。目の前の当たり前のことに感謝できないなら、それ以上のことがあっても豊かさは得られません。物心どちらも大切で、それらを実現できる環境が与えられたらと思っています。

石橋
石橋

私も今の当たり前なことは先人の努力と、たくさんの奇跡の上に成り立っていると思っています。でも、日々生活してると忘れがちになっちゃうんですが、思い出させていただけました。

大本社長
大本社長

いやいや。我々も思い出しながらです。
同時に、我々は社会貢献もしなきゃいけない。我々でいう社会貢献はリフォームをすることですが、なら、選ばれなきゃいけない。だから、選ばれる努力をする。これが持続可能な企業づくりを目指すという、後半部分に当たります。世間から見るときれいごとかもしれませんが、これを実現するための努力は惜しみませんね。

社員さん、そして社会へ、自分たちにできること

喜多
喜多

ありがとうございます。では次に、社会に対して何か貢献されていることはありますか?

大本社長
大本社長

我々の経営理念と共にある事業理念では、「お客さまに対して生活の豊かさを提供する」があります。リフォームだけじゃなくて、生活全般で満足できる豊かさを提供したいと思っています。同時に、社員さんにも貢献したい。これはもう、やれどもやれども終わりはないですけど(笑)

(一同笑!!)

 

大本社長
大本社長

まずは、できることからやっていますね。私が就任して9年になりますが、それまで無かった住宅手当を付けたり、携帯電話を全額会社負担にしたり、労働分配率を上げ、働き方に関しても改善してきました。
それからあともう1つ、社会に対してかどうか分かりませんが、東日本大震災後の震災孤児のあしなが育英会っていう募金団体に毎月寄付していいます。私は阪神大震災を経験してるので、震災の大変さは分かりました。
それで、遠くの我々に何ができるだろうかと考えました。震災後、現地に視察させてもらい、復興庁にも行きました。徐々にですが、街は整備されていくし、企業も優秀で、どんどん復興していくんです。やっぱり大人って力があるんですよ。
ただ、どうにもならないのが、震災で親を亡くした孤児です。

石橋
石橋

ええ。

大本社長
大本社長

親がいる子供達は何とかやっていけるけど、親を亡くした子供達には援助が必要だと感じました。そこで、毎月1件受注したらいくらっていう形で、募金を始め、以来5年間、今も毎月続けています。

続けることがモチベーションにつながります。

喜多
喜多

あしなが育英会ですか。なるほど素晴らしいですね。募金額を受注件数で決めているのですか?それは、いつまでされる予定ですか?

大本社長
大本社長

件数掛けるいくらっていう形でずっとやってて。20年続ける予定です。なぜかというと、ゼロ歳の子が20歳になるまでと考えているからです。

石橋
石橋

成人になるまでですね?

大本社長
大本社長

ええ。たまたま、両親を失ってしまっただけで、子どもたちはなんにも悪くない。なのに、子供達のチャンスが失われるのは残念なことです。でも、我々が行って育てることも、引き取ることもできないし、一番の援助はやっぱりお金だろうということで、その子達が大人になるまで、金銭的な補助という形でさせてもらっています。これが社会貢献になるかどうかは分かりませんが。

喜多
喜多

金銭は・・という人もいるかもしれませんが、やっぱり一番必要なものだと思います。

大本社長
大本社長

私も子供がいますのでね。後は、一過性のものにしたくなかったんです。でも、継続的な支援をするためには、我々も成果を上げた分からじゃないと継続できないので、自分たちがやった分の一部を渡そうと。それが我々のモチベーションにもつながればいいかなという想いで続けています。

石橋
石橋

なるほど、それだと無理なく続けられそうですね。素晴らしいです。
自社の特徴は「自由」。自立心がないと楽しくないかも!

石橋
石橋

では、次に、社内で特にユニークな、工夫がありましたら、教えていただけますでしょうか?

大本社長
大本社長

「ユニークな」ですか?ユニークかどうかは分かりませんが、社員さんに「うちの会社の特徴は?」ってヒアリングしていただくと、みんな「自由」と言うと思います。うちは、裁量権が多いというか、自分で決めることが非常に多いんです。もちろん各自で上長に確認は取っているでしょうが。本当に多くのことを任せられ、自分で判断していくことが多い会社だと思います。

石橋
石橋

自分で判断して行動する。もちろん、最後の責任は会社でしょうが。

大本社長
大本社長

ええ、もちろん。きちんと報告をして確認を取ったら後は自由です。それが他社から来た人からすると、自由と感じてるらしいのですが、悪く言えば、ほったらかしというのはあるのかもしれないんですけど(笑)

(一同笑!!)

 

大本社長
大本社長

裁量権があるゆえに自立心がないと難しいし、楽しくないと思いますよ。でも、それが面白いという人にとっては本当にいいんじゃないかなと。なんかユニークな報奨、インセンティブがあるとかは、特にないんですよ。もう本当に普通だと思うんです。

 

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