Column コラム

株式会社安江工務店様【中編】:「本物」の時代に向けリフォーム会社が取り組むこと「SAKSAK」事例

2022.07.15

コラム

今回は、2016年3月にグランドオープンしたHDC名古屋に自然素材の「LOHAS studio 名駅」をオープンされた株式会社安江工務店様へお邪魔して参りました。

弊社システム「SAKSAK」は2007年からご導入いただいています現況をお伺いするため、代表の喜多と石橋がインタビューを実施しました。

 

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消費税増税後に学んだこと

【石橋】
そこからは新築も特にリフォームもすごく伸びてきたんですね?

【安江】
2012頃からは、それまで着実に伸ばしてきたリフォームに新築も加えて売上も伸びてきましたね。でも、消費税増税後は大変でした。すごく振り回されたんですよ。これほど落ち込んだのは、社長就任以来初めてでした。

【喜多】
そうなんですね。

【安江】
消費税増税前の準備ミスで、大変だったよね?

【北村】
はい。いろいろ大変でしたね。(笑)

【喜多】
でも、増税後の翌年、2015年には随分盛り返されたのですね?

【北村】
前年度の教訓から、経費削減などの工夫をしまして。

【安江】
でも、いかに余分なものもあったのかっていう気付きがありました。
SAKSAKも削ろうかと・・。

(一同笑)

【北村】
そんな話は全くあがってないので、大丈夫です!(笑)

【石橋】
よかったです。(笑)

【安江】
とにかく無駄なもので削れるものはないかと意識してましたね。

【喜多】
そして、現在に至っておられるのですね?

【安江】
はい、現在に至るという感じです。

そこに「住まう」人たちに笑顔を作ることが私たちの「クレド(credo)」

【石橋】
ありがとうございます。
では更にお伺いしたいのですが、御社で大切にしているミッションやビジョンなどはおありでしょうか?

【安江】
クレド(credo)があります。(4つ折り名刺サイズのクレドを出して)
よそにもあると思うんですけど。持ち運べるよう社員全員に配っています。

【石橋】
素敵ですね!

【安江】
どういう方に何を提供していくのかということを記載しています。ここで重要なのは、我々がこだわっているのは、「住まい」という言葉。家だけではないんです。

【喜多】
家だけではない住まいといいますと?

【安江】
住まいっていうものの定義が、ホームという「家庭」と、ハウスという「家」、その両方を融合したものが住まいだというふうに捉えています。
家だけが丈夫で綺麗にできたらいいということではない。そこに「住まう」人たちの笑顔がちゃんと作られているのか? 幸福感がちゃんとあるのか? 健康なのか?
そういうことを大事にしていることと、お客様と一生涯お付き合いができる会社でいることを謳っています。そのために大事なものに順位を付けているんです。
一番大事なものは、「まず安全に」です。

【石橋】
確かにそれは大切なことですね。

【安江】
これは社員もそうだし、職人さんも安全でなきゃいけない。お客様のところで事故などあったらお客様も困ります。安全に工事が終わることはお客様にとっても何より大切なことなんです。

【石橋】
基本的なことほど、普段私たちは忘れがちですが、
それは絶対に忘れてはならない大切なことだと思います。

損得ではなく善悪で考える

【安江】
あとは、物事の判断基準を「損得」ではなくて「善悪」で考えるということですね。
「これって人として正しいのかどうなのか?っていうことに判断基準を持ってくださいね」っていうことを大切にしています。

【石橋】
いいですね!

【安江】
更に大事なのは、積極的に行動するということですね。「楽観的に積極的に行動する。前向きに物事を捉える。」ということも、お客様と接する上で非常に大事なことだと考えています。

【石橋】
今おっしゃったことがこのクレドに書かれていますが、これはすごく分かりやすくて素晴らしいです。それに、この名刺サイズっていうのはいい感じですね。

【安江】
そうそう。名刺入れに入ると、持ち運びしやすい。名刺と一緒にお客様にお渡ししている社員も結構いますよ。

【石橋】
ありがとうございます。では、今後のビジョンについてお話しを聞かせていただけますか?

【安江】
ビジョンは、とりあえずは2020年ぐらいまでは住まいを通じて、一生涯お付き合いができる会社を目指し、愛知県を網羅できる会社になりたいと思っています。
リフォーム中心ですが、新築と、あと不動産も、ちょうど芽が出てきたところで、これから本格的に不動産も展開していく予定です。

安江工務店様対談画像

製品開発にも力を入れています

【喜多】
住まいをトータル的に、という感じですね。

【安江】
そうですね。お客様の家に対するニーズに対して、「【安江】に相談すれば、なんとかなるんじゃないの?」って思ってもらえるようにしていきたいと考えています。
なので今後は、ライフスタイルをもっと豊かにできるものを提案していきたいと思っていて、住まいに関していうと、もっといい素材を安く提供できるように、建材などの輸入や、開発をやっていきたいと思っています。
今も漆喰の開発や、オリジナルな石の仕入れを行ってます。因みに、これはうちのオリジナルの漆喰なんです。(ショールームに使われている。)

【喜多】
そうなんですね。なんかちょっと違いますよね、味があるというか。

【安江】
うん。味があるように塗ってるんでね。普段のものとは塗り方が違うんですよ。あっちの一番向こうの壁が、普段の塗り方。(違いを見て)
普通の塗り方よりラフに塗ってるんです。厚みを出して、場所によっては2センチぐらいの厚みで塗ってます。

【石橋】
立体感が出てて、かわいらしい塗り方ですね。

【安江】
そうそう。ちょっと柔らかみと温かみも出せたので、お客様には「なんだ、このオブジェは?」とか、「これはなんですか?」という反応をいただいています。

【石橋】
これは洋風ですね。 私は、漆喰って蔵のイメージしかなくて・・。

【安江】
日本人は多いですよ。でも、漆喰は洋風でもあるんですよ。例えばヨーロッパの家々、カサレスの地中海の白い家とか。ヨーロッパの内装の多くも漆喰なんですよ。

【北村】
地中海の白い家には漆喰が使われていますね。

本物ってそういうもんです

【安江】
漆喰は、日本より逆にヨーロッパのほうが歴史的には古い。一番古いとエジプトまで行っちゃいますから。エジプトのピラミッドの中の壁画があるじゃないですか?

【石橋】
エジプトの壁画ですか?

【安江】
あれはフレスコ画っていう描き方で描かれていて、漆喰を塗って、まだ生乾きの漆喰に、岩顔料を水で溶いて乗っけていくんです。その濡れた色素は、漆喰と一緒に一体化して固まる。そうすると、もう千年たっても、何千年たっても、色が落ちないんです。

【喜多】
塗料がはげない秘訣はそこにあるんですね。

【安江】
そう。プロバンスとかのきれいな赤い壁とか、緑の壁、黄色い壁、ああいうのも顔料を混ぜた漆喰です。ケミカルの色は褪せていっちゃうけど、これは褪せないですね。本物ってそういうもんです。

【石橋】
褪せないんだ。すごいですね。

【安江】
このラフに塗る手法は、塗る手間を抑えるという目的があります。凝って平らに磨いていたら、お客様の施工料が高くなっちゃう。それだと、クロスの代替としては採用されない。

【石橋】
汚れたら、また塗ればいい感じですか?

【安江】
汚れたらね。でもビニールクロスより汚れないんです。

人にとって有用かどうかの判断基準とは?

【安江】
何故かというと、静電気が起きないので、ほこりを吸着しない。例えばテレビの裏とか、冷蔵庫の裏ってすごいじゃないですか?
でも漆喰だとそういうのはほとんどおきない。それに薄汚れたとしても汚れた感じがしないですよ。

【石橋】
味が出てくるんですね。

【喜多】
そういう素材を色々研究して取り入れることで、住まいの品質向上をされてるんですね?

【安江】
そうそう。自然素材の建材は高いでしょう?それだと、お客様にもなかなか手が出せないので研究しました。
あと、研究時にこだわったのは食べられるということ。この素材は人が口に入れても大丈夫なんです。

【喜多】
食べても大丈夫とはすごいですね。

【安江】
人間にとって有用っていうか、その判断基準で一番分かりやすいのが、食べていいかどうかということです。主に食品ですが、そういうものからヒントを得ながら研究してきました。

【石橋】
なるほど。素晴らしいですね!とても勉強になりました。ありがとうございます。

 

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