ネット通販が続々参入!「リアル」リフォーム会社への影響と取るべき対策とは?|住宅リフォーム経営コンシェルジュ

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最近のネット通販の発達は、様々な産業において脅威になっています。

例えば家電製品の売り場では、現品を確認した後に、スマホで通販サイトにアクセスし、最安値で購入するといった、以前では考えられないような購入行動も当たり前になっています。

それではリフォーム業に関しては、ネット通販のもたらす状況はどの様になって行くのでしょうか?

目次

1. 中古市場活性化でリフォームは有利に
2. ネット通販のリフォーム業への影響
3. 不動産業について見てみると
4. 得意技を磨くことの重要性
5. まとめ

01 中古市場活性化でリフォームは有利に

住宅取得について考えてみると、新築住宅の人気は根強いものの中古物件も人気を得ています。リフォーム業界にとっては、中古物件の流通の活性化は有利な環境であると言えます。

顧客が中古物件を選ぶメリットは、何と言ってもコストにあります。
新築だとなかなか手に入らない物件でも、中古になるとグンと安くなり、取得もしやすくなります。

そして、行政も若い世代の住宅取得を進めることや、消費の拡大を狙って、補助金や助成制度でバックアップする様になりました。

また、最近の建築物は基礎となるテクノロジーの発展により、多少古くてもリフォームすれば、十分快適に住める物となっています。
そのため若い世代を中心に、中古住宅を敢えて購入し、リフォームをして住む動きが顕著になっています。

また、リフォームであれば、自分の好みに改装することが出来ます。住まいに「こだわり」を持ちたいのであれば、中古の方がメリットが多いのです。

 

02 ネット通販のリフォーム業への影響

ところで、先に挙げたネット通販ですが、リフォーム業界にはどの様な影響が考えられるのでしょうか?

価格比較サイトとDIYの動向

以前の価格比較サイトは、家電製品などが中心でした。しかし、次第にカバーする商品も多くなり、リフォームまでをも扱う様になりました。しかも設備単品を送付されるだけでなく、工事込みでネットで注文が出来るものも多くなりました。

確かに、細かい部分は現場の確認もあるので、打ち合わせが必要になるでしょう。しかし、瞬時に複数社の価格比較が出来るネット通販は、やはり脅威です。

また、ネットではDIYで施工出来るリフォーム商品が増えたことも、ある意味において脅威です。壁紙などでは、DIY前提で販売されているキット商品もあるのは見過ごせない現実です。

価格競争の激化と共食い

この様な背景を受けて、今後のリフォーム業界はどの様になるのでしょうか?

最初に考えられることは、コストダウン合戦の激化です。競争力に乏しいリフォーム会社は、淘汰される危険性も出てきます。

そして、ある程度の淘汰が進んでも、ネット通販の勢力が強くなれば更に競争は激化し、「共食い」とも呼び得る事態となることも考えられます。

03 不動産業について見てみると

ここで、少し視点を変えて、不動産業をみてみましょう。

まず前提として不動産業も前途が明るい訳ではありません。市場の暴落が危惧されているのです。

例えば「2020年問題」と呼ばれる課題があります。これは東京オリンピック後に予想される不動産の価格下落の危険性です。

また、人口減少も不動産業にとっては大きな問題です。人口減少は住宅購入者の減少にも繋がり、不動産の供給過多にも繋がるからです。
そして、これらの不動産業への悪影響のシワ寄せはリフォーム業にも襲い掛かると考えられます。

2020年よりも間近に迫る消費税の増税もまた、顧客の消費意欲の低下を引き起こし、リフォーム会社の利益を削ることになるでしょう。

04 得意技を磨くことの重要性

では、こういった時代にリフォーム会社が生き残るためにはどの様な手段が考えられるのでしょうか?

提案力を磨く

リフォーム会社がネット通販よりも有利な点は、顧客との距離が近い点です。

顧客はリフォームの相談のために、リフォーム会社に気軽に行くことが出来ますし、施工事例を見ること出来ます。
そして、ショールームの見学、写真を交えた説明に実際に触れることは、顧客に対して大きな説得力を持つことでしょう。

つまり、リフォーム会社がネット通販に勝つ方策は提案力を高めることにあるでしょう。
ネットの情報は、必ずしも「かゆい部分に手が届く」訳では無いからです。

提案力の具体的な要素は、仕様の面と経済的な面の二つです。

仕様の面としては、ネットでの単発的なオーダーに対抗する方策、例えばトータルコーディネイトでの提案が挙げられます。

経済的な面としては、コストダウンの話だけでなく、行政の助成制度の紹介や、有利に利用が出来るローン等の提案が考えられます。

味方に付けると有利な参謀

ここで、リフォーム店が味方に付けると有利な職種について考えてみたいと思います。利益の取り分だけを考えるならば、他との提携は望ましく無いかも知れませんが、敢えて味方に付ける戦略も、十分アリです。

■ 経営コンサルタント
経営にコンサルタントを招くのも一案です。ただ、コンサル選びは「くじ引き」にも似ているので、迷う場合も多いでしょう。

そこでおすすめは取引のある銀行です。

最近は銀行も、単に融資を行うだけでなく、企業のコンサルタント業務を始める動きも出て来ています。
しかも、銀行はフィナンシャルプランナーを抱えていますので、非常に強い味方になります。

■ インテリアコーディネーターや福祉住環境コーディネーター
双方の仕事とも顧客に対する提案力にダイレクトに影響します。インテリアにしてもバリアフリーにしても、アマチュアからの提案は経験則でしか無い場合が多いです。そして、この部分を強化すれば、ネット通販の「一歩先」の提案を顧客側に示すことが出来ます。

 

05 まとめ

競争に勝つためには、コストダウン合戦ばかりでは、共食いの状態になり、ネット勢力には対抗できません。そのためにはリフォーム会社ならではの戦法が必要になります。そして、そのカギとなるのが「顧客との近さ」と「提案力」です。

ただし、提案力も簡単に付くものではありません。自己研鑽を積み、有力な味方を引き入れながら、パワーアップを図りましょう。

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