「転ばぬ先の杖」の提案!自然災害に備えるリフォームとは?|住宅リフォーム経営コンシェルジュ

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近年のリフォーム技術の進歩は目覚ましく、古い家を新築同様によみがえらせます。
しかし、見た目は美しくても、構造や材料などが昔のままでは、現在の建物よりも性能的に劣ってしまいます。

ましてや、昨今に見られた台風や地震などの異常気象や自然災害を考えると、
リフォームでアップさせなければならない性能は多く、お客様からのニーズも増えてくると考えられます

今回は自然災害が住宅に与える影響と、対策として取られるべきリフォームについて紹介します。

目次

1. 台風:耐風圧をアップさせるリフォーム
2. 地震:耐震リフォーム
3. 落雷:雷の対策を意識したリフォーム
4. 豪雪:積雪量の多い年に備えて
5. 著しい温度変化:日射や低温に備えて
6. まとめ

01 台風:耐風圧をアップさせるリフォーム

近年は異常気象が続き、大型の台風がいくつも上陸しています。

住宅リフォームにおいても、台風対策を相談される場合があるでしょう。
台風の建物への影響と、対策としてのリフォームを提案できることが大切です。

風災害とは?

風災害の最も深刻な被害は屋根の被害で、その次に外壁の被害となります。

屋根の場合、屋根材が風で剥がされて飛散してしまい、飛んだ屋根材が隣家に衝突してしまうケースもあります。

外壁の場合は飛んでしまうケースはあまりありませんが、ダメージを受けてしまい、雨漏りなどに発展する場合もあります。

ここで知っておきたいのが、風圧力は「押す方向」だけでなく「剥がす方向」にもかかる点です。特に屋根には「剥がす力」が大きくかかります。そのために屋根材が飛散してしまうのです。

ですから、リフォームのポイントとしては、「飛散しない構造の屋根」を造る点にあります。

風圧力を上げるためのリフォームとは?

屋根材の多くは釘で固定されていますが、台風の影響が大きい地域では、接着剤を併せて使用しています。

また、釘の本数を増やせば、その分だけ固定する強度がアップします。なお、屋根自体も飛ぶ危険性がありますが、その場合は梁や垂木などの補強が必要になります。

 

02 地震:耐震リフォーム

東日本大震災でその脅威を目の当たりにしたように、地震大国の日本ではどこでも地震が発生する恐れがあります。

もちろん住宅の耐震性が重要視されていて、リフォーム工事に関しても耐震性が要求されています。リフォームを提案する立場としては、地震と耐震構造に関する知識が重要になります。

耐震基準は築年数によって異なる

建物の耐震基準は、大きな地震が発生するたびに見直されて来ました。特に大きかったのが、1981年6月の改定です。この基準に適合する建物は、極めてまれに起こる大地震でも、倒壊することがありません。しかし、その改定以前に造られた建物の場合は、そこまでの強度が無い場合も多いです。耐震リフォームも築年数に合わせる必要があります。

地震に耐える構造のポイントとは?

耐震構造は、柱や梁、あるいは筋交いなどで、地震で発生する「水平の力」に抵抗する構造となります。そのため、筋交いや面材を備えた「耐力壁」を間仕切り部分に適宜設置し、水平方向の力に抵抗できる様にすることが、構造のポイントとなります。

耐震リフォームのメインは、耐力壁を増やすことと、部材接合部を補強することです。具体的には、筋交いを増やしたり、構造用合板を間仕切り壁に張ることです。注意点としては、締結する釘やネジの数を十分にすることです。

03 雷の対策を意識したリフォーム

雷も危険な自然災害のひとつです。

特に最近では、オール電化の住宅設備など、電気で制御している物が多いので、雷対策は重要になります。
雷対策のリフォームを知っておけば、お客様にアピールすることが可能です。

家電製品が壊れることがある

雷でダメージを受けるのは、家屋そのものよりも家電製品である場合が多いです。これはどこかに落ちた雷が、電線から入り込んで、内部の回路に流れ込んで破壊するからです。

配電盤での対策

雷対策として有効なのは、避雷装置を取り付けることです。今では避雷器が搭載してある分電盤もあるので、分電盤事交換するのも良いでしょう。

しかしながら誤った工事をすると、火災の危険性まで出て来ます。工事には有資格者が必要です。

04 豪雪:積雪量の多い年に備えて

雪が多く降ると災害に繋がります。豪雪地方であればもともとの意識が強いですが、近年では想定外の雪で大きな被害をもたらすこともあります。

雪の重さはどれくらい?

まず、雪の重みですが、雪の質によっても変わって来ますが、一般的には積雪1センチ積もると、1㎡あたり約2kgの重みが掛かるとされています。この計算で行くと、積雪10センチで約20kg、20センチで40kg、30センチで60kgとなり相当な負荷がかかります。
積雪の建物への影響としては、よほどの豪雪地帯で無ければ、住宅が潰れたりすることは無いでしょう。しかし、雨どいなどへの影響はしばしば出ます。

むしろ屋根からの落雪による事故の方が危険です。特に3階建ての住宅の場合は高い位置から落下するので、被害がそれだけ大きくなります。

雪対策のリフォームとは?

雪対策をリフォームでする場合、屋根をⅤ字型にする無落雪屋根にする手段と、融雪装置を屋根に取り付ける手段が挙げられます。Ⅴ字型の無落雪屋根は、構造の改造も含むので、工事が大がかりになります。一方で屋根に融雪装置を付ける場合は、光熱費の問題が出ますが、比較的容易に取り付けることが出来ます。

05 著しい温度変化:日射や低温に備えて

自然災害からは少し離れるかも知れませんが、日射や著しい低温も家屋にダメージを与えます。ですから、家屋を守る意味でも対策のリフォームをする方が賢明です。

意外にダメージを受ける塗装やシーリング

屋根や外壁は屋外の日射や温度変化、あるいは排気ガスなどの影響により、意外にダメージを受けているものです。そして、定期的にメンテナンスを行わない場合、家屋そのものにまでダメージを与えてしまう場合もあります。

塗装やシーリングを、メンテナンス抜きにして放置しておくと、意外なまでの深刻な問題も起こり得ます。

例えば、塗装が劣化してしまうと、外壁材に反りなどが発生する場合があり、雨漏りのリスクが出て来ます。また、シーリングを放置すると、ヒビ割れが出てしまい、水の侵入を許す場合もあります。

そして、仮に壁の内部に水が入った場合、中の部材を腐らせる事態もあり得ます。

 

ワンランク上の塗装とメンテナンスの必要性を伝える

これらのリスクを回避するためには、顧客に対してワンランク上の塗料の使用と、メンテナンスの必要性を説明することが重要になります。そのためにも、塗料の特徴や耐久年数、放置した場合に起こり得る事態をしっかり理解し、説明できる様にしておくことが重要です。

 

06 まとめ

地震や災害はいつ何時起こるかわからないものです。
お客様の大切な資産である住宅を守るためにも、自然災害や異常気象への備えについて、知識を持っておくことが必要不可欠です。

「想定外の災害」が頻発する昨今、住宅の性能に着目するお客様も増えてくるでしょう。
そうなると「災害に強いリフォーム」で他社と差別化することも可能ではないでしょうか。

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